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参考資料6 全国B型肝炎訴訟原告団・弁護団と大臣の定期協議に係る議事録(令和5年度) (10 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_35798.html |
出典情報 | 肝炎対策推進協議会(第31回 10/18)《厚生労働省》 |
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専門医機構と、また、これまで関与されてきた日本肝臓学会等の中で議論が進んでいるものと承
知をしておりますので、我々もしっかりそれをフォローしていきたいと思っているところでございます。
その上で、専門医における対応。これは大変大事な視点だと思い、我々としても肝臓専門医の
数というものは大変注視をして、先ほど令和4年が 7,703 人と申し上げましたが、令和元年が
6,941 人ですから、この3年間ぐらいの間に約 700 人少々増えているというのが実態であります。
さらに、それ以外にも、先ほど申し上げましたが、肝炎情報センターとも連携した研修等も実施
をさせていただいているところでありますので、やはりそうした医師のスキルといいますか、特に肝
炎であるかどうかをしっかりと検査ができる。そして、それに対して、もちろん、今、根治の治療法
がないわけでありますけれども、その患者さんにとって一番適する治療法を選択して実施をしても
らえる。その基盤としては、そうした専門性が非常に大事だということ。そのことは十分認識しなが
ら、これからも対応していきたいと考えております。
○奥泉氏
ありがとうございました。よろしいですか。
では、恒久対策は以上といたしまして、次に、歯科のテーマに入りたいと思います。
歯科治療における標準予防策の 100%実施のための教育啓発の実施について、九州原告団
の高野さんから要請させていただきます。では、お願いします。
○高野氏
九州原告団の高野と申します。1947 年生まれの 76 歳です。看護師で、現在も介護施設に入
居されている方の健康管理業務に携わっております。
私は、25 歳の時、献血でB型肝炎ウイルスの感染を知りました。婚約者との結婚を楽しみにし
ていた矢先の出来事で、大きなショックを受けました。当時は薬もワクチンもなかったので、長くは
生きられないかもしれないという思いや、パートナーへの感染を恐れて、悩みに悩んだ末、感染し
ていることを告知して、別れる決心をしました。医師から母子感染と言われていましたので、両親
にも相談できず、1人で悩み苦しみました。肝炎ウイルスに感染していることが悔しくて、情けなく
て、母への不信感も強くなりました。60 歳を過ぎて、慢性肝炎で治療を開始しました。その後、肝
臓がんを発症し、手術を受けましたが、再発を繰り返しております。
私を含め、家族7人が感染被害者です。1人は肝臓がんで亡くなり、他の者も慢性肝炎で治
療中です。ウイルスに感染しているという事実は、その後の生き方を大きく変えてしまいました。こ
のような悲惨な出来事を二度と起こしてほしくないです。私は、集団予防接種時の注射器の使い
回しという感染原因を知り、信じられない行為に激しい憤りを覚えました。同時に、他の感染被害
者のことを思うと、医療従事者としてとても悔しく、また、とても恥ずかしいです。
医療器具の患者ごとの交換、洗浄・滅菌の徹底は感染を予防するための基本です。適切に実
施されなければ感染につながる可能性が高まることを医療従事者は理解しておく必要があります。
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知をしておりますので、我々もしっかりそれをフォローしていきたいと思っているところでございます。
その上で、専門医における対応。これは大変大事な視点だと思い、我々としても肝臓専門医の
数というものは大変注視をして、先ほど令和4年が 7,703 人と申し上げましたが、令和元年が
6,941 人ですから、この3年間ぐらいの間に約 700 人少々増えているというのが実態であります。
さらに、それ以外にも、先ほど申し上げましたが、肝炎情報センターとも連携した研修等も実施
をさせていただいているところでありますので、やはりそうした医師のスキルといいますか、特に肝
炎であるかどうかをしっかりと検査ができる。そして、それに対して、もちろん、今、根治の治療法
がないわけでありますけれども、その患者さんにとって一番適する治療法を選択して実施をしても
らえる。その基盤としては、そうした専門性が非常に大事だということ。そのことは十分認識しなが
ら、これからも対応していきたいと考えております。
○奥泉氏
ありがとうございました。よろしいですか。
では、恒久対策は以上といたしまして、次に、歯科のテーマに入りたいと思います。
歯科治療における標準予防策の 100%実施のための教育啓発の実施について、九州原告団
の高野さんから要請させていただきます。では、お願いします。
○高野氏
九州原告団の高野と申します。1947 年生まれの 76 歳です。看護師で、現在も介護施設に入
居されている方の健康管理業務に携わっております。
私は、25 歳の時、献血でB型肝炎ウイルスの感染を知りました。婚約者との結婚を楽しみにし
ていた矢先の出来事で、大きなショックを受けました。当時は薬もワクチンもなかったので、長くは
生きられないかもしれないという思いや、パートナーへの感染を恐れて、悩みに悩んだ末、感染し
ていることを告知して、別れる決心をしました。医師から母子感染と言われていましたので、両親
にも相談できず、1人で悩み苦しみました。肝炎ウイルスに感染していることが悔しくて、情けなく
て、母への不信感も強くなりました。60 歳を過ぎて、慢性肝炎で治療を開始しました。その後、肝
臓がんを発症し、手術を受けましたが、再発を繰り返しております。
私を含め、家族7人が感染被害者です。1人は肝臓がんで亡くなり、他の者も慢性肝炎で治
療中です。ウイルスに感染しているという事実は、その後の生き方を大きく変えてしまいました。こ
のような悲惨な出来事を二度と起こしてほしくないです。私は、集団予防接種時の注射器の使い
回しという感染原因を知り、信じられない行為に激しい憤りを覚えました。同時に、他の感染被害
者のことを思うと、医療従事者としてとても悔しく、また、とても恥ずかしいです。
医療器具の患者ごとの交換、洗浄・滅菌の徹底は感染を予防するための基本です。適切に実
施されなければ感染につながる可能性が高まることを医療従事者は理解しておく必要があります。
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