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参考資料6 全国B型肝炎訴訟原告団・弁護団と大臣の定期協議に係る議事録(令和5年度) (11 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_35798.html
出典情報 肝炎対策推進協議会(第31回 10/18)《厚生労働省》
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これを少しでも怠ることで人の人生を大きく変えてしまうのです。このような悲惨な出来事を繰り返
さないために、B型肝炎の被害と教訓を医療の安全や感染対策の教育に活かすことが必要です。
4~5年前のお話です。勤務先の介護施設に入居されている方を歯科受診させる時、B型肝
炎キャリアと問診票に記載したところ、感染症患者の診察は最後の時間になると言われてしまい
ました。受診を急いでいたこともあり、別の歯科医に連絡したところ、標準予防策を実施している
ので大丈夫との返事をもらい、順番どおり診察をしてもらい、安心しました。
歯科医師には、感染申告の有無で感染予防策を変える古いやり方にとらわれず、標準予防策
を 100%理解し、実践していただきたいと思いますが、むしろ、診療所では感染予防対策の理解
には格差があるように感じています。歯科医師で標準予防策を理解しているとの回答は 2018 年
でも 60.7%とされており、歯科医師の標準予防策への理解は未だ遅れていると思います。
そこで大臣にお願いします。B型肝炎の病態に関する歯科医師の理解を促進する教育啓発方
法の開発・実施をしてください。また、その際、原告団・弁護団が意見を述べ、感染申告の有無に
よって後ろ回しにされないよう、過去の感染予防策に対して認識が改められるよう、その意見が反
映される機会を設けてください。
以上です。よろしくお願いします。
○奥泉氏
ありがとうございました。
では、大臣、よろしくお願いいたします。
○厚生労働大臣
ありがとうございます。
高野さん、看護師ということで、医療従事者という立場であっただけに、より、こうした、まず、感
染されているという事実というものを受け止められる、事実を聞かされた時のショック。また、今、
お話をいただきましたけれども、それがその後の人生に大変大きく影響を与えられたということ。
また、御家族でも多くの方が感染され、中にはお亡くなりになった方もいらっしゃるということで、心
からお悔やみとお見舞いを申し上げたいと思います。
今、御指摘のあるように、こうした中で感染が出てしまったということ。これは我々も教訓として、
今後、こういったことがないようにしていかなければならない。しかし同時に、御指摘のあるように、
きちんとした予防策を取っておけば普通にやっていても何ら問題がないのだという、そうした予防
策の徹底と周知を図ることの重要性を御指摘いただいたと思っております。
まさに大前提として、感染を防ぐ、また、診療の拒否を防ぐためにも、歯科医師の皆様がB型肝
炎の病像や標準予防策を正しく理解・認識していただくことが重要と考えております。
まず、標準予防策でありますが、全ての歯科医療機関において標準予防策を理解してもらうと
いうことが重要であり、平成 31 年3月に「一般歯科診療時の院内感染対策に係る指針(第2版)」

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