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参考資料6 全国B型肝炎訴訟原告団・弁護団と大臣の定期協議に係る議事録(令和5年度) (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_35798.html
出典情報 肝炎対策推進協議会(第31回 10/18)《厚生労働省》
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○B型肝炎訴訟対策室長・肝炎対策推進室長
それでは、お時間になりましたので、ただいまより、全国B型肝炎訴訟原告団・弁護団の皆様と
厚生労働大臣との定期協議を開始させていただきます。
本日ですが、御発言の際は、お手元のマイクのボタンを押していただきまして、赤いランプの
点灯を確認してから御発言をお願いいたします。御発言が終わりましたら、再度ボタンを押してい
ただいて、ランプ消灯の確認をお願いいたします。
初めに、全国B型肝炎訴訟原告団の田中代表から御挨拶をいただきたいと存じます。よろしく
お願いいたします。
○田中全国B型肝炎訴訟原告団代表
全国B型肝炎訴訟原告団代表の田中義信でございます。大臣協議の開催、ありがとうございま
す。着席させていただきます。
全国B型肝炎訴訟の基本合意を受けて、翌年 2012 年から始まったこの全国B型肝炎訴訟原
告団・弁護団と厚労大臣との協議は、今年で 12 回目となります。また、加藤大臣との協議は、
2018 年、2020 年、2022 年、そして今年 2023 年と4回目の協議となります。今年もこうして加藤
大臣と協議できること、感謝申し上げます。私がB型肝炎による肝臓がんを発症し、10 年も生きら
れないだろうと余命宣告を受け 14 年が経ちますが、今年も加藤大臣とこうして協議ができて、肝
炎患者・被害者の救済につながることを嬉しく思います。
さて、今年は、全国B型肝炎訴訟の基本合意から 12 年となりました。基本合意後も、個別救済
に関しては、私たちは一人でも多くの被害者が等しく救済されるよう努力してきました。
その一つが除斥問題です。一昨年4月 26 日に最高裁判決が出され、慢性肝炎の最初の発症か
ら 20 年以上経過して提訴した被害者らに対しても、除斥期間を適用せず、救済する判断をしまし
た。これを受けて、除斥問題の全体的な解決のための協議が福岡高裁において行われています。
しかし、国が救済範囲をあまりにも狭く限定しようとすることから、協議は難航しています。最高裁
判決から既に2年4か月が経過しています。一日も早く、被害者が等しく救済される解決となりま
すように、大臣におかれては最大限の御尽力をいただきたく、この場をお借りしてお願い申し上げ
ます。
二つ目に、個別救済の問題について触れておきたいと思います。現在は、提訴・資料提出から
国の最初の回答まで1年を超えており、和解までは更に長期間を要しています。これまでは新型
コロナ対応の問題もありましたが、改めて短縮のための努力を求めます。
もう一つは、被害者掘り起こしの問題です。現在、提訴者は原告団以外の方も含めて 11 万人
余りです。基本合意から 12 年経ったのに、基本合意時の国の推定被害者数 40 数万人の約4分
の1に留まります。発症患者についてはそれなりの進展が見られますが、問題は無症候キャリア
の方々です。未だ感染していることを知らない方、何らかの機会に感染を知っても受診に至らない
方が多く、提訴に至っていないと思われます。

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