よむ、つかう、まなぶ。
○医薬品の新規薬価収載について 総-5-2 (5 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00223.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 総会(第564回 11/15)《厚生労働省》 |
ページ画像
ダウンロードした画像を利用する際は「出典情報」を明記してください。
低解像度画像をダウンロード
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
本剤は、プロ蛋白質転換酵素サブチリシン/ケキシン 9 型(PCSK9)に対する遺伝子
組換えヒト IgG2 モノクローナル抗体であり、PCSK9 を直接阻害する新規作用機序の薬
剤である。
血漿 LDL-C の肝細胞への取込みには、肝細胞表面の LDL 受容体(LDL-R)が必要で
ある。PCSK9 と結合していない LDL-R は血漿 LDL-C の肝細胞への取込み後、肝細胞表
面にリサイクルされるが、PCSK9 が LDL-R に結合すると、LDL、LDL-R 及び PCSK9 は
共に肝細胞内に取り込まれた後、リソソームに輸送されて分解されるため、結果として、
肝細胞表面の LDL-R の減少を引き起こし、血漿中 LDL-C が上昇する。
本剤は高い親和性で PCSK9 と特異的に直接結合して、循環血液中の PCSK9 の肝細胞
表面上の LDL-R への結合を阻害する。そして、LDL-R の分解を阻害しリサイクルを促
進することによって肝細胞表面上の LDL-R 数を増やし、最終的に血漿中 LDL-C 値を低
下させる。以上のように、エボロクマブは、細胞内コレステロールの合成を阻害するこ
とにより肝細胞表面上の LDL-R を増加させるスタチンと異なる作用機序で、肝細胞表
面上の LDL-R を増加させることによって血漿中 LDL-C 値を低下させる。
3.臨床成績
製造販売承認時、追加適応承認時及び添付文書改訂時に評価を行った主な臨床試験の
成績を示す。
(1)高コレステロール血症患者(家族性高コレステロール血症ヘテロ接合体(HeFH)
患者を含む)を対象とした国内第Ⅲ相試験(20120122 試験)
【試験の概要】
スタチン投与によっても LDL-C 値が日本動脈硬化学会(JAS)の「動脈硬化性疾患予
防ガイドライン 2012 年版」2)(JAS ガイドライン 2012)の管理目標値まで低下しない家
族性高コレステロール血症ヘテロ接合体(HeFH)患者及び心血管イベントの発現リス
クが高い non-FH 患者を対象に、本剤の LDL-C 低下作用を検証するための無作為化二重
盲検プラセボ対照並行群間比較試験が国内 52 施設で実施された。
4 週間以上アトルバスタチン(5 又は 20 mg)を経口投与し、アトルバスタチンの投
与を継続したまま、その後 12 週間の投与期間に、本剤 140 mg 又はプラセボを 2 週間に
1 回(Q2W)、本剤 420 mg 又はプラセボを 4 週間に 1 回(Q4W)皮下投与した。主要評
価項目は、本剤投与 10 週時点及び 12 週時点の LDL-C のベースラインからの平均変化
率並びに本剤投与 12 週時点の LDL-C のベースラインからの変化率とした。
対象となる患者は、20 歳以上 85 歳以下の HeFH 及び non-FH 患者で、スクリーニン
グ時に以下の基準を満たすこととされた。
(主な選択基準)
4
組換えヒト IgG2 モノクローナル抗体であり、PCSK9 を直接阻害する新規作用機序の薬
剤である。
血漿 LDL-C の肝細胞への取込みには、肝細胞表面の LDL 受容体(LDL-R)が必要で
ある。PCSK9 と結合していない LDL-R は血漿 LDL-C の肝細胞への取込み後、肝細胞表
面にリサイクルされるが、PCSK9 が LDL-R に結合すると、LDL、LDL-R 及び PCSK9 は
共に肝細胞内に取り込まれた後、リソソームに輸送されて分解されるため、結果として、
肝細胞表面の LDL-R の減少を引き起こし、血漿中 LDL-C が上昇する。
本剤は高い親和性で PCSK9 と特異的に直接結合して、循環血液中の PCSK9 の肝細胞
表面上の LDL-R への結合を阻害する。そして、LDL-R の分解を阻害しリサイクルを促
進することによって肝細胞表面上の LDL-R 数を増やし、最終的に血漿中 LDL-C 値を低
下させる。以上のように、エボロクマブは、細胞内コレステロールの合成を阻害するこ
とにより肝細胞表面上の LDL-R を増加させるスタチンと異なる作用機序で、肝細胞表
面上の LDL-R を増加させることによって血漿中 LDL-C 値を低下させる。
3.臨床成績
製造販売承認時、追加適応承認時及び添付文書改訂時に評価を行った主な臨床試験の
成績を示す。
(1)高コレステロール血症患者(家族性高コレステロール血症ヘテロ接合体(HeFH)
患者を含む)を対象とした国内第Ⅲ相試験(20120122 試験)
【試験の概要】
スタチン投与によっても LDL-C 値が日本動脈硬化学会(JAS)の「動脈硬化性疾患予
防ガイドライン 2012 年版」2)(JAS ガイドライン 2012)の管理目標値まで低下しない家
族性高コレステロール血症ヘテロ接合体(HeFH)患者及び心血管イベントの発現リス
クが高い non-FH 患者を対象に、本剤の LDL-C 低下作用を検証するための無作為化二重
盲検プラセボ対照並行群間比較試験が国内 52 施設で実施された。
4 週間以上アトルバスタチン(5 又は 20 mg)を経口投与し、アトルバスタチンの投
与を継続したまま、その後 12 週間の投与期間に、本剤 140 mg 又はプラセボを 2 週間に
1 回(Q2W)、本剤 420 mg 又はプラセボを 4 週間に 1 回(Q4W)皮下投与した。主要評
価項目は、本剤投与 10 週時点及び 12 週時点の LDL-C のベースラインからの平均変化
率並びに本剤投与 12 週時点の LDL-C のベースラインからの変化率とした。
対象となる患者は、20 歳以上 85 歳以下の HeFH 及び non-FH 患者で、スクリーニン
グ時に以下の基準を満たすこととされた。
(主な選択基準)
4