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総-3参考1○最適使用推進ガイドラインについて(報告) (20 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00257.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第590回 6/12)《厚生労働省》
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る十分な問診及び胸部 X 線検査に加え、インターフェロン γ 遊離試験又はツベルクリン反応検
査を行い、適宜胸部 CT 検査等を行うことにより、結核感染の有無を確認すること。結核の既
往歴を有する患者及び結核の感染が疑われる患者には、結核等の感染症について診療経験を有
する医師と連携の下、原則として本剤投与前に適切な抗結核薬を投与すること。ツベルクリン
反応検査等の検査が陰性の患者において、投与後活動性結核が認められた例も報告されている。
本剤投与中は胸部 X 線検査等の適切な検査を定期的に行うなど結核の発現には十分に注意す
ること。患者に対し、結核を疑う症状が発現した場合(持続する咳、発熱等)には速やかに主
治医に連絡するよう説明すること。
10) 好中球減少、リンパ球減少及びヘモグロビン減少があらわれることがあるので、本剤投与開始
後は定期的に好中球数、リンパ球数及びヘモグロビン値を確認すること。
11) ヘルペスウイルスを含むウイルスの再活性化(帯状疱疹等)が報告されている。また、日本人
関節リウマチ患者で認められた重篤な感染症のうち多くが重篤な帯状疱疹であったこと、播種
性帯状疱疹も認められていることから、ヘルペスウイルス等の再活性化の徴候や症状の発現に
注意すること。徴候や症状の発現が認められた場合には、患者に受診するよう説明し、本剤の
投与を中断し速やかに適切な処置を行うこと。また、ヘルペスウイルス以外のウイルスの再活
性化にも注意すること。
12) 本剤は免疫抑制作用を有することから、皮膚バリア機能が低下しているアトピー性皮膚炎患者
への投与に際しては十分な観察を行い、皮膚感染症の発現に注意すること。アトピー性皮膚炎
患者を対象とした臨床試験において重篤な皮膚感染症が報告されている。
13) 抗リウマチ生物製剤による B 型肝炎ウイルスの再活性化が報告されているので、本剤投与に先
立って、B 型肝炎ウイルス感染の有無を確認すること。
14) 感染症発現のリスクを否定できないので、本剤投与中の生ワクチン接種は行わないこと。
15) 総コレステロール、LDL コレステロール、HDL コレステロール及びトリグリセリドの上昇等
の脂質検査値異常があらわれることがある。本剤投与開始後は定期的に脂質検査値を確認する
こと。臨床上必要と認められた場合には、脂質異常症治療薬の投与等の適切な処置を考慮する
こと。
16) トランスアミナーゼ値の上昇があらわれることがあるので、本剤投与中は、観察を十分に行う
こと。トランスアミナーゼ値が基準値上限の 5~10 倍以上に上昇した症例も報告されている。
17) 悪性リンパ腫、固形癌等の悪性腫瘍の発現が報告されている。本剤との因果関係は明らかでは
ないが、悪性腫瘍の発現には注意すること。
18) 添付文書に加え、製造販売業者が提供する資料等に基づき本剤の特性及び適正使用のために必
要な情報を十分理解してから使用すること。
19) 本剤の医薬品リスク管理計画書を熟読し、安全性検討事項を確認すること。

(参考文献)
アトピー性皮膚炎診療ガイドライン 2021(公益社団法人日本皮膚科学会/一般社団法人日本アレルギー学会 編)

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