よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


総-3参考1○最適使用推進ガイドラインについて(報告) (7 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00257.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第590回 6/12)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

国際共同第Ⅲ相試験(BREEZE-AD4 試験)
【試験の概要】
Moderate potency 以上の TCS で効果不十分、かつシクロスポリンで効果不十分又は安全性上の理
由等からシクロスポリンが推奨されない中等症から重症の AD 患者(目標例数 500 例〔1 mg 群 100
例、2 mg 群 200 例、4 mg 群 100 例、プラセボ群 100 例〕
)を対象に、TCS 併用下での本剤の有効性
及び安全性を検討するため、プラセボ対照無作為化二重盲検並行群間比較試験が日本、ドイツ、ブ
ラジル等、14 の国又は地域で実施された。
本試験は 2 期(投与 52 週まで:二重盲検期、投与 52 週~200 週まで:継続投与期〔二重盲検〕

から構成され、二重盲検期の用法・用量は、本剤 1 mg、2 mg、4 mg1)又はプラセボを 1 日 1 回経口
投与することと設定された。ベースラインの 2 週間(外用治療薬)
、4 週間(全身治療薬)又は半減
期の 5 倍(生物製剤)前から保湿外用薬を除く AD 治療薬を中止することとされ、14 日以上前から
試験期間を通して保湿外用薬を併用することとされた。また、ベースライン時より TCS 治療を開始
し、病勢が収束した場合には中止することとされ 2)、耐え難い症状が発現した場合には、救済治療4)
が許容された。継続投与期の用法・用量は、IGA スコア、救済治療の有無等により、本剤 1 mg、2 mg、
4 mg1)又はプラセボを 1 日 1 回経口投与することと設定された。
投与 16 週時における EASI-75 達成率が主要評価項目とされた。
対象となる患者は 18 歳以上の AD 患者で、スクリーニング時に以下の基準を満たすこととされ
た。
(主な選択基準)


米国皮膚科学会によるガイドラインに基づき 12 カ月以上前に AD と診断



IGA スコア 3 以上、EASI スコア 16 以上、体表面積に占める AD 病変の割合 10%以上



6 カ月以内に TCS で効果不十分である旨の記録がある:TCS で効果不十分とは、Moderate
potency 以上の TCS(必要に応じてカルシニューリン阻害外用薬〔以下、
「TCI」
〕を追加)を 4
週間又は添付文書で推奨される最長期間のいずれか短い方の期間使用しても、疾患をコントロ
ール(例:IGA スコア 2 以下)できない、又は AD に対する全身性治療で効果不十分であるこ
とと定義された。



シクロスポリンによる治療が効果不十分又は不適格である旨の記録がある:シクロスポリンに
よる治療が不適格とは、シクロスポリン製剤に対する過敏症、薬剤でコントロール不良の高血
圧等の医学的状態、シクロスポリンによる許容されない副作用若しくは肝臓や腎臓への障害や
重篤な感染症のリスクを有すること又は併用禁止薬が使用されていることと定義された。シク
ロスポリンで効果不十分とは、2.5~5 mg/kg/day のシクロスポリン投与により 6 週間(又は添
付文書で規定されている期間)以内に疾患をコントロールできない、又は 5 mg/kg/day 超のシ
クロスポリンが必要となることと定義された。また、本邦では以上に加え、被験者又はその家
族がシクロスポリンによる治療に同意していない場合も参加可能とされた。

4)

High potency 以上の TCS 及び光線療法より開始し、十分に反応しない場合は全身治療薬(既存の全身治療薬又は生物製剤)の投与
が可能とされたが、光線療法実施中は治験薬の投与を中断し、全身治療薬を使用した場合には治験薬の投与を中止することとされ
た。

6