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【資料2】新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の罹患後症状について (15 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_41827.html
出典情報 厚生科学審議会 感染症部会(第88回 8/8)《厚生労働省》
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新型コロナウイルス感染症とME/CFSとの関連について
筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)
【概要】
身体診察や臨床検査で客観的な異常が認められない状況で日常生活を送れないほどの重度の疲労感が長期間続く
状態をいい、その原因は、身体的なもの、精神的なものを含め分かっていない。
【原因】
かつては感染症の関与が疑われたが、その後の研究で免疫機能の異常、自律神経機能の異常などの関与も示唆さ
れている。しかし未だ原因は不明であり、疾患概念が確立していない。
【診断・治療】
国際的に定まった客観的な診断基準やエビデンスのある標準的な治療法は定まっていない。
本研究の背景:
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の罹患後にME/CFSを発症する可能性について検討するため、令和5年度の罹患後症状に
関する実態調査において、ME/CFSに焦点を絞った調査項目を加え、罹患後症状とME/CFSの関連について調査した。
調査方法:
下記についてアンケート調査を行った。
・DSQ-SF*のうち、 IOM基準*に当てはまる項目
・ME/CFSの中核症状である労作後の消耗(PEM:Post-Exertional Malaise)の持続時間(カットオフ値:ME/CFS患者の約9割が
該当する「14時間以上」)
・IOM基準に合致する回答者を「ME/CFSに類似する症候あり」として定義し、PEMの持続時間とあわせて感染者・非感染者、罹患
後症状のある者とない者で比較した。
*DSQ-SF:DePaul Symptom Questionnaire-Short Form ME/CFS等の症状評価に使われる質問紙。
*IOM基準:The Institute of Medicine 2015 diagnostic criteria for ME/CFS。米国医学研究所(IOM)が提唱したME/CFSの診
断基準。
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