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【資料2】新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の罹患後症状について (9 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_41827.html
出典情報 厚生科学審議会 感染症部会(第88回 8/8)《厚生労働省》
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罹患後症状が持続するリスク因子
➢ 成人の罹患後症状が持続するリスク因子として、八尾市の調査から「高齢」「肥満」「感染前のワクチン
未接種」が挙げられた一方、札幌市の調査では関連を認めなかった。
➢ 小児については、罹患後症状持続ありと回答した者が少なく、信頼性のある解析はできなかった。
方法
罹患後症状の「持続なし」に対する、「持続あり」の調整オッズ比を算出。
説明変数は、年齢、性、感染前のBMI、基礎疾患の有無、COVID-19初回感染時の重症度、COVID-19ワクチン接種、2021年の世帯収入、教育歴。

結果

八尾市

調整オッズ比

年齢(10歳加齢)
性 (Ref=男性)
女性
BMI, kg/m2(Ref=18.5-24.9)
18.5未満
25.0以上

95%信頼区間

1.27

1.01-1.60

0.90

0.52-1.56

1.18
2.47

0.50-2.77
1.41-4.32

基礎疾患 (Ref=なし)
あり
1.28
COVID-19初回感染の重症度 (Ref=軽症)
無症状
1.32
中等症Ⅰ・Ⅱ
0.41
重症
0.44

0.76-2.17
0.14-12.32
0.15-1.10
0.10-1.91

感染前のCOVID-19ワクチン接種 (Ref=接種なし)
接種あり(1回)
接種あり(2回以上)

N/A
0.57

0.32-0.99

罹患後症状が持続するオッズ比は、
・年齢が10歳上昇で1.3
・肥満は2.5
・感染前のワクチン2回以上接種は、未接種と比べ、罹患後症状持続の
オッズの低下*と関連していた。

札幌市

調整オッズ比*

95%信頼区間

0.98

0.78-1.22

0.68

0.33-1.32

18.5未満
1.19
25.0以上
0.83
基礎疾患 (Ref=なし)
あり
1.21
COVID-19初回感染の重症度 (Ref=軽症)
無症状
1.44
中等症Ⅰ・Ⅱ
0.74
重症
0.70

0.41-3.41
0.45-1.55

年齢(10歳加齢)
性 (Ref=男性)
女性
BMI, kg/m2(Ref=18.5-24.9)

0.67-2.19
0.12-17.37
0.15-3.75
0.07-6.83

感染前のCOVID-19ワクチン接種 (Ref=接種なし)
接種あり(1回)
接種あり(2回以上)

0.93
0.80

0.42-2.03
0.33-1.93

罹患後症状が持続するオッズ比は、いずれとも関連が認められなかった。

9

*ワクチンと罹患後症状の関係を検討目的とした研究ではないため、最終接種からの経過時間や、接種者と非接種者の受療行動の違い等の関連因子の影響は除外しきれない。