よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


参考資料7 全国B型肝炎訴訟原告団・弁護団と大臣の定期協議 (5 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_44257.html
出典情報 肝炎対策推進協議会(第33回 10/11)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

検査を行い、B型肝炎の感染が判明しました。
そのとき、精密検査をするように言われていたので、近くのクリニックで受診しました。そうすると、
B型肝 炎陽性だけれども、肝機能は正 常であり、単なるキャリアで心配 は要らないよと、そう言わ
れまして、本当に安心したことを覚えています。
なお、当時、狭心症で別の病院にも通院していたので、その病院にもB型肝炎のことを伝えまし
た。そうすると、肝臓を診るにはエコー検査が大切と言われ、すぐにエコー検査をしてくれました。そ
の結果、異常はなく、安心しました。
また半年後、心臓がどきどきするので、B型肝炎との関係があるのではないかと思い、別の病院
で精密検査をしてもらいました。そのときに、B型肝炎ウイルスに感染していると肝がんになりやす
いと言われ、大変驚きました。驚いたものの、しかし、あなたは肝機能が正常なので、がんにはなら
ず、平均寿命まで生きられますよと言われ、ほっとしました。
結果として、B型肝炎のことで1年間に3件の医療機関に行く機会があり、いずれの医療機関か
らも異常なしと太鼓判を押され安心しました。
他方、定期的に検査が必要だということはどこにも言われませんでした。そのため、B型肝炎の
ことで病院に行くことは、その後一切ありませんでした。
しかし、このときにB型肝炎では、エコー検査が必要なこと、肝がんになりやすいという2つのこと
が頭に残りました。
2番目、肝がんの判明。感染判明から13年経過した58歳のとき、会社が健康診断にエコー検査
を導入しました。エコー検査の希望者は申し込むようにとのことでした。私は会社での健康診断を
毎年受けており、それまで肝機能の異常は指摘されていませんでした。しかし、私は以前、医師か
ら言われた肝臓を診るのにはエコー検査が大切という言葉と肝がんのことを思い出し、エコー検査
を申込み、検診車で受診しました。
その結果、肝臓に腫瘍があるよと、そう指導を受けたのです。そして、肝がんの精密検査をする
ように勧められました。
3番目、専門医の受診 、肝がんの治療。肝がんの精密検査を受けるように言われて、ある公立
病院で精密検査を受けました。そうすると、異常なしと言われたのです。病院に付き添ってくれた家
内は喜んで、あなた帰ろうと言いましたけれども、私はどうしても気になって、半年後の再検査を要
望しました。そうしましたら、半年後の再検査の結果は、実際に2個の肝がんを指摘されました。私
はその日、病院の帰りに図書館で肝がんの治療の本を探して、肝がんを切らずに治療するという
埼玉の専門病院のことを知りました。そして翌日、埼玉の専門病院に直接連絡を取って、カルテな
どを持参して診てもらいました。
そうすると、私のがんは2個でなく3個ありますよということが分かったのです。幸いにも3個 目の
がんは、それほど大きくなかったので、ラジオ波焼灼術でがんを治療することができました。3個の
がんを退治して、無事に大阪に帰ることができました。
ここまでで、1人の医師は、がんを見落とし、もう一人の医師は1つのがんを見落としていたので
す。がんの診断治療では、専門医の診療が必要だということを痛感しました。

5