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参考資料7 全国B型肝炎訴訟原告団・弁護団と大臣の定期協議 (9 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_44257.html
出典情報 肝炎対策推進協議会(第33回 10/11)《厚生労働省》
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今でも肝がんの発症に常に怯えています。仕事でも当時上司だった方から、本当は人事異動で
本局に推薦したかったのだけれども、あの状態ではとても推薦できなかったと聞かされたこともあり
ました。
病気がなければ、夢や希 望を諦 めることなく、やりがいや責任のある仕事 ができたかと思うと、
悔しい気持ちになります。
私から国に求めたい点は2つあります。
1つ目は、個別接種の原則についてです。私は小さい頃から病気がちで、近所の病院に行くこと
も多くて、いつも打たれる注射がとても嫌でした。
先生の指示で看護婦さんが、消毒した注射筒に新しい注射針を取り付けて準備をする様子が、
今でも思い出せます。
子供の頃に予防接種を並んで受けたことも覚えています。もし、これが集団予防接種ではなくて、
近所の病院での、いつものような注射であったなら、私がB型肝炎に感染することはなかったでしょ
う。集団ではなく、個別接種を原則することを徹底していたら、40万人を超えるB型肝炎ウイルスの
健康被害は起きていなかったと思います。
このたび、新型コロナウイルスの対策 として集団 予 防接種が実施 されました。新たな感染 症へ
の対策として、やむを得 ず集団予防接 種が行われたこと自体は否定しません。ただ、持病を抱え
ている私にとって、集団予防接種は非常に不安で、かかりつけの病院で接種できるようにしてほし
かったと強く思います。
臨時的な予防接種が必要となる場合でも、医療機関での個別接種が原則ということを徹底して
いただきたいと思います。
もう一つは、実 態調 査についてです。今 回のコロナワクチン接種 で、ある集団 予防 接種 会場 で
ワクチン接種を受けた方が、直後に様態が急変して亡くなられたという事例が生じました。
医療事故調査委員会の報告書では、リーダーの設定や、明確な役割分担などが行われずに、
多くの処置が難航したことや、医療者が日によって異なり、救命措置における効果的なチームダイ
ナミクスを構成するには難があったことなどが指摘されていました。また、当地の医師会からも同様
の指摘がなされております。
国の審議会でも、この事例について、ワクチンとの因果関係が否定できないものとされ、アナフィ
ラキシーの注意喚起が再周知されましたが、医療事故調査委員会や、医師会が指摘した問題点
について、教訓として十分に生かされていないように感じています。
今後、未知の感染症への対策として再び集団予防接種が必要となることがあるかもしれません。
そのような場合に備え、このたびの集団予防接種での各地での工夫や、よかった事例、逆に改善
を要する不適切な事例などを集めるなど、実態調査を行い、やむを得ず集団予防接種を実施する
としても、より安全に行われるようにすることが重要だと思います。
先ほどの医療事故調査委員会や医師会の指摘は、より安全に行うための貴重な資料の1つと
なるものと感じています。
私たちは、コロナワクチンの接種が始まった3年前、予防接種で安全性が置き去りにされないか

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