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資料2-4 重篤副作用疾患別対応マニュアル 血管炎による腎障害(ANCA関連含む)(案)[1.2MB] (16 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000209243_00011.html
出典情報 重篤副作用総合対策検討会(第16回 10/17)《厚生労働省》
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3.副作用の判別基準(判別方法)
(1)主要所見
中・長期内服(数か月から数年)後に現れた血管炎の全身症状(倦怠感、
発熱、関節痛・筋痛、体重減少など)と臓器症状(皮膚、神経、眼・鼻、
肺)
検査にて尿蛋白、尿潜血、尿沈渣で赤血球多数、腎機能障害
ANCA 陽性(高力価が多い)
薬剤中止による ANCA 抗体価の低下
腎生検にて壊死性糸球体腎炎や壊死性血管炎の存在を確認
(2)参考所見
ANCA 陽性と同時に抗ヒストン抗体、抗リン脂質抗体などの他の自己抗体
が陽性になることも鑑別点のひとつ。
リンパ球刺激試験、パッチテスト、皮内テストは、薬剤関連性血管炎で
は陽性率が低く有用な検査とはいえない。

4.判別が必要な疾患と判別方法
(1)一次性血管炎
顕微鏡的多発血管炎
多発血管炎性肉芽腫症(旧ウェゲナー肉芽腫症)
好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(旧チャーグ・ストラウス症候群)
IgA 血管炎(旧ヘノッホ・シェーライン紫斑病)
クリオグロブリン血症性血管炎
低補体血症性蕁麻疹様血管炎
(2)二次性血管炎
癌性血管炎
ループス血管炎
リウマチ性血管炎
サルコイドーシスに伴う血管炎
感染症(B 型肝炎・C 型肝炎・梅毒)に続発する血管炎
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