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出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_45183.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 総会(第598回 11/13)《厚生労働省》 |
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そ
の
他
資
材
Bottle1
品番:LMI-PI-0030-Bottle1(HPLC カラム移動相)
p-HPLC ELUENT
Bottle 2
品番:LMI-PI-0030-Bottle 2(HPLC カラム洗浄液)
cleaning of p-HPLC
BD 5 mL Syringe
品番:LMI-PI-0030-BD 5 mL
(Vial P2 分注用)
Syringe x 2
BD 10 mL Syringe
品番:LMI-PI-0030(Vial P3 分注用)
BD 10 mL Syringe
BD 20 mL Syringe
品番:LMI-PI-0030(注射用蒸留水分注用)
BD 20 mL Syringe
Hypodermic-needle
品番:LMI-PI-0030(Formulation vial ベント)
Hypodermic-needle,
20Gx70 mm
品番:LMI-PI-0030ベント針
Venting needle with sterile
(バイアル分注用)
filter x 4
ミニスパイク
品番:LMI-PI-0030-Minispick
with particle filter x 2
(Bottle B1,B2 出口)
Product vial
製品バイアル
Allergy-30 mL Sealed sterile vial
Millipore-SLGVJM033RS
滅菌フィルター
製品バイアルベントフィ Millipore-SLFGI25LS
ルター
Formulation vial
Spinal needle x 2, 18G x 90”
入口/出口ニードル
1.4 作動原理([18F]FBB 注射剤の製造)
(1)[18F]FBB の合成スキーム
[18F]FBB の合成スキームには、LMI 社(旧 Piramal 社)が
開発した方法が使用されている。図 1.4-1 にその合成スキー
ムを示した。
[18F]FBB は、メシル酸 t-ブトキシカルボニルスチルベンを
前駆体とし、前駆体中のメシル酸基(CH3SO3-)が 18F-F-により
置換され、続いて t-ブトキシカルボニル基((CH3)3C-O-C(=O)-)
が塩酸で加水分解された後、中和工程を経て[18F]FBB 合成液
が得られる。中和後、合成液は HPLC ユニットに送られ、
[18F]FBB 画分が分取される。分取液は Formulation vail で剤
形が調製された後、分注セルに送られ、ろ過滅菌されて製品
バイアルに回収される。
図 1.4-1 [18F]FBB の合成スキーム
【 2 使用目的又は効果 】
(2)IFP カセットへの試薬バイアル等のセット
図 1.4-1 に示す合成スキームは、IFP カセットの反応管内
で行われる。実際の製造に当たっては、IFP カセットに事前
に調製された 4 本の試薬バイアル及び陰イオン交換カート
リッジ(以下、
「QMA」という。)を合成開始直前に定められ
た位置にセットする(図 1.4-2 参照)。
1.Vial R1(18F-F- 溶離液)
2.Vial R3(前駆体溶液)
3.Vial R4(加水分解溶液)
4.Vial R6(Buffer 兼 中和液)
5.QMA カートリッジ
6. 反応管
図 1.4-2 IFP カセットにセットする試薬バイアル等の位置
(3)製造工程の説明
① サイクロトロンで製造された 18F-F- を含むターゲット水
が合成ユニットに付属する V-vial に払い出される。
② 合成ユニットは、合成開始指令により、①の V-vial からタ
ーゲット水を QMA カートリッジ経由でターゲット水回収
バイアルに吸引する。ターゲット水が QMA を通過すると
きに 18F-F-が QMA に捕捉される。
③ Vial R1 から 18F-F-溶離液を②の QMA カートリッジ経由で
反応管に吸引する。溶離液が QMA を通過するときに
18
F-F-が QMA から溶離し反応管に回収される。
④ ③の反応管を窒素気流下で加熱・濃縮乾固し錯体
[K/222] +18F-を生成する。
⑤ ④の反応管に Vial R3 からアセトニトリルに溶解された前
駆体を吸引・加熱し、前駆体中のメシル酸基を 18F-F-で置
換する(求核置換反応)。
⑥ ⑤の反応管を窒素気流化で加熱しアセトニトリルを留去、
最終的に真空下で加熱しアセトニトリルを留去する。
⑦ ⑥の反応管に Vial R4 より加水分解液(HCl)を吸引・加熱し、
前駆体中の t-ブトキシカルボニル基を加水分解で前駆体
から外す。
⑧ ⑦の反応管に Vial R6 より中和用 NaOH を含む緩衝液を吸
引し、中和する。中和後、合成液は HPLC ユニットのイン
ジェクションループに移送される。ここまでの工程が合成
ユニットで自動制御される。
⑨ HPLC ユニットは、事前に Bottle 1 に調製された移動相で
HPLC カラムの緩衝化を始める。次に合成ユニットからの
指令により、インジェクションバルブが⑧のインジェクシ
ョンループ側に切り替わり、インジェクションループ内の
合成液が HPLC カラムに送られ[18F]FBB の分離を開始す
る。なお、HPLC カラムは Synergi Hydro-RP 10×250 mm,10μm
(Phenomenex)を使用する。
⑩ オペレーターは、HPLC カラム流出液の放射能を HPLC 画
面でモニターし、分離開始から 8 分前後に現れるピーク
([18F]FBB の画分)を分取する。分取開始指令はオペレー
ターが行い、1分後に自動で終了する。分取した[18F]FBB
画分は、事前調製された製剤化溶液が入っている
Formulation vial に回収され、剤形が調製される。
⑪ ⑩の [18F]FBB 溶液は分注セルに送られ、0.22 µm の滅菌フ
ィルターでろ過滅菌され製品バイアルに回収される。また、
必要に応じ事前調製された濃度調製剤で希釈する。これが
品質試験前の[18F]FBB 注射剤である。
**2-1 使用目的又は効果
「放射性医薬品自動合成装置 Synthera+」(以下、「本品」と
いう。
)は、陽電子放射断層撮影検査(以下、
「PET 検査」とい
う。)で使用される放射性薬剤フルオロデオキシグルコース
(18F)(以下、[18F]FDG という。)注射剤及びフロルベタベン(18F)
(以下、[18F]FBB という。)注射剤の製造に使用される。
[18F]FDG 注射剤は、PET 検査において悪性腫瘍におけるグル
コース代謝能の評価、心筋のグルコース代謝能の評価、てんか
ん発作焦点のグルコース代謝異常領域の確認、及び大型血管炎
の診断における炎症部位の確認に使用される。
[18F]FBB 注射剤は、PET 検査においてアルツハイマー病に
よる軽度認知障害又は認知症が疑われる患者の脳内アミロイ
ドベータプラークの可視化、及びアミロイドベータ抗体投与後
の脳内アミロイドベータプラークの可視化に使用される。
2₋2 使用目的又は効果に関連する使用上の注意】
アルツハイマー病による軽度認知障害又は認知症の発症前
診断を目的として無症候者に対して 18F]FBB 注射剤を用いた
PET 検査を実施しないこと。アルツハイマー病による軽度認知
障害又は認知症の発症予測に関する有用性は確立していない。
取扱説明書を必ず参照すること
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の
他
資
材
Bottle1
品番:LMI-PI-0030-Bottle1(HPLC カラム移動相)
p-HPLC ELUENT
Bottle 2
品番:LMI-PI-0030-Bottle 2(HPLC カラム洗浄液)
cleaning of p-HPLC
BD 5 mL Syringe
品番:LMI-PI-0030-BD 5 mL
(Vial P2 分注用)
Syringe x 2
BD 10 mL Syringe
品番:LMI-PI-0030(Vial P3 分注用)
BD 10 mL Syringe
BD 20 mL Syringe
品番:LMI-PI-0030(注射用蒸留水分注用)
BD 20 mL Syringe
Hypodermic-needle
品番:LMI-PI-0030(Formulation vial ベント)
Hypodermic-needle,
20Gx70 mm
品番:LMI-PI-0030ベント針
Venting needle with sterile
(バイアル分注用)
filter x 4
ミニスパイク
品番:LMI-PI-0030-Minispick
with particle filter x 2
(Bottle B1,B2 出口)
Product vial
製品バイアル
Allergy-30 mL Sealed sterile vial
Millipore-SLGVJM033RS
滅菌フィルター
製品バイアルベントフィ Millipore-SLFGI25LS
ルター
Formulation vial
Spinal needle x 2, 18G x 90”
入口/出口ニードル
1.4 作動原理([18F]FBB 注射剤の製造)
(1)[18F]FBB の合成スキーム
[18F]FBB の合成スキームには、LMI 社(旧 Piramal 社)が
開発した方法が使用されている。図 1.4-1 にその合成スキー
ムを示した。
[18F]FBB は、メシル酸 t-ブトキシカルボニルスチルベンを
前駆体とし、前駆体中のメシル酸基(CH3SO3-)が 18F-F-により
置換され、続いて t-ブトキシカルボニル基((CH3)3C-O-C(=O)-)
が塩酸で加水分解された後、中和工程を経て[18F]FBB 合成液
が得られる。中和後、合成液は HPLC ユニットに送られ、
[18F]FBB 画分が分取される。分取液は Formulation vail で剤
形が調製された後、分注セルに送られ、ろ過滅菌されて製品
バイアルに回収される。
図 1.4-1 [18F]FBB の合成スキーム
【 2 使用目的又は効果 】
(2)IFP カセットへの試薬バイアル等のセット
図 1.4-1 に示す合成スキームは、IFP カセットの反応管内
で行われる。実際の製造に当たっては、IFP カセットに事前
に調製された 4 本の試薬バイアル及び陰イオン交換カート
リッジ(以下、
「QMA」という。)を合成開始直前に定められ
た位置にセットする(図 1.4-2 参照)。
1.Vial R1(18F-F- 溶離液)
2.Vial R3(前駆体溶液)
3.Vial R4(加水分解溶液)
4.Vial R6(Buffer 兼 中和液)
5.QMA カートリッジ
6. 反応管
図 1.4-2 IFP カセットにセットする試薬バイアル等の位置
(3)製造工程の説明
① サイクロトロンで製造された 18F-F- を含むターゲット水
が合成ユニットに付属する V-vial に払い出される。
② 合成ユニットは、合成開始指令により、①の V-vial からタ
ーゲット水を QMA カートリッジ経由でターゲット水回収
バイアルに吸引する。ターゲット水が QMA を通過すると
きに 18F-F-が QMA に捕捉される。
③ Vial R1 から 18F-F-溶離液を②の QMA カートリッジ経由で
反応管に吸引する。溶離液が QMA を通過するときに
18
F-F-が QMA から溶離し反応管に回収される。
④ ③の反応管を窒素気流下で加熱・濃縮乾固し錯体
[K/222] +18F-を生成する。
⑤ ④の反応管に Vial R3 からアセトニトリルに溶解された前
駆体を吸引・加熱し、前駆体中のメシル酸基を 18F-F-で置
換する(求核置換反応)。
⑥ ⑤の反応管を窒素気流化で加熱しアセトニトリルを留去、
最終的に真空下で加熱しアセトニトリルを留去する。
⑦ ⑥の反応管に Vial R4 より加水分解液(HCl)を吸引・加熱し、
前駆体中の t-ブトキシカルボニル基を加水分解で前駆体
から外す。
⑧ ⑦の反応管に Vial R6 より中和用 NaOH を含む緩衝液を吸
引し、中和する。中和後、合成液は HPLC ユニットのイン
ジェクションループに移送される。ここまでの工程が合成
ユニットで自動制御される。
⑨ HPLC ユニットは、事前に Bottle 1 に調製された移動相で
HPLC カラムの緩衝化を始める。次に合成ユニットからの
指令により、インジェクションバルブが⑧のインジェクシ
ョンループ側に切り替わり、インジェクションループ内の
合成液が HPLC カラムに送られ[18F]FBB の分離を開始す
る。なお、HPLC カラムは Synergi Hydro-RP 10×250 mm,10μm
(Phenomenex)を使用する。
⑩ オペレーターは、HPLC カラム流出液の放射能を HPLC 画
面でモニターし、分離開始から 8 分前後に現れるピーク
([18F]FBB の画分)を分取する。分取開始指令はオペレー
ターが行い、1分後に自動で終了する。分取した[18F]FBB
画分は、事前調製された製剤化溶液が入っている
Formulation vial に回収され、剤形が調製される。
⑪ ⑩の [18F]FBB 溶液は分注セルに送られ、0.22 µm の滅菌フ
ィルターでろ過滅菌され製品バイアルに回収される。また、
必要に応じ事前調製された濃度調製剤で希釈する。これが
品質試験前の[18F]FBB 注射剤である。
**2-1 使用目的又は効果
「放射性医薬品自動合成装置 Synthera+」(以下、「本品」と
いう。
)は、陽電子放射断層撮影検査(以下、
「PET 検査」とい
う。)で使用される放射性薬剤フルオロデオキシグルコース
(18F)(以下、[18F]FDG という。)注射剤及びフロルベタベン(18F)
(以下、[18F]FBB という。)注射剤の製造に使用される。
[18F]FDG 注射剤は、PET 検査において悪性腫瘍におけるグル
コース代謝能の評価、心筋のグルコース代謝能の評価、てんか
ん発作焦点のグルコース代謝異常領域の確認、及び大型血管炎
の診断における炎症部位の確認に使用される。
[18F]FBB 注射剤は、PET 検査においてアルツハイマー病に
よる軽度認知障害又は認知症が疑われる患者の脳内アミロイ
ドベータプラークの可視化、及びアミロイドベータ抗体投与後
の脳内アミロイドベータプラークの可視化に使用される。
2₋2 使用目的又は効果に関連する使用上の注意】
アルツハイマー病による軽度認知障害又は認知症の発症前
診断を目的として無症候者に対して 18F]FBB 注射剤を用いた
PET 検査を実施しないこと。アルツハイマー病による軽度認知
障害又は認知症の発症予測に関する有用性は確立していない。
取扱説明書を必ず参照すること
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