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【資料2】医療保険制度改革について (4 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_46880.html
出典情報 社会保障審議会 医療保険部会(第189回 12/12)《厚生労働省》
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医療保険部会(2024年12月5日開催)におけるご意見③

(文責:事務局)



高額療養費の見直しについては、医療を必要とする方々の受診抑制につながることがないよう、また、特に低所得者に十分
配慮した制度となるよう検討をお願いしたい。なお、施行時期についても、被保険者等への周知や保険者のシステム改修に要
する期間が十分に確保できるよう配慮をお願いしたい。



社会経済情勢の変化を踏まえた高額療養費の自己負担額の見直しを行うことについては理解するが、具体的な制度設計に当
たっては、一律の率の引き上げによる逆進性が生じ、低所得者に対する過度な負担とならないよう、引き上げ幅の設定には十
分ご留意いただきたい。



給付と負担の問題で、給付は高齢者、負担は現役と言われるところ、確かに個体としては高齢者が給付を受けるわけだが、
家族等の支え合いという観点からは、現役世代も支える形になっていることを見落とさないでいただきたい。
所得区分の細分化の仕方については、基本的には現状維持で、高所得者の区分は細かく階段を設けて、高額所得の方の負担
を少し高く設定していただくようお願いしたい。所得の低い方たちあるいは比較的平均的な生活者の人たちが必要な医療につ
いて受診控えをする事態が生じないようにしていただきたい。



高額療養費の見直しは、現役世代の社会保険料負担が過大なため致し方ないとは思うが、なぜこれまで社会保険料が増加し
てきたかというと、社会保険料は取りやすいためであり、基本的なことを変える必要。
年齢ではなく負担能力によって負担することは理解できるが、所得の持つ意味が現役世代と高齢者では違う。現役世代の方
は働いて所得を増やすことができるが、高齢者はそうはいかない。なので、年齢というファクターについても考慮していただ
きたい。家計に占める医療費の負担を家計調査で示していただいたが、家計調査は医療にかかっていない人も含んだ平均値な
ので、できれば厚生労働科学研究費などを使って、より詳細に事例的に医療費が無職世帯や高齢者世帯にどういうインパクト
を与えているかを調査していただきたい。また、高齢者の受診行動などミクロな点についてもできれば今後詳細な調査をして
独自のデータを出していただきたい。
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