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【資料2】医療保険制度改革について (5 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_46880.html
出典情報 社会保障審議会 医療保険部会(第189回 12/12)《厚生労働省》
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医療保険部会(2024年12月5日開催)におけるご意見④

(文責:事務局)



基本的に、現役の負担の軽減は重要であるが、一方、高齢者の負担の在り方をどうするのかという問題もあるので、バラン
スをどう取るのかという視点が極めて重要。後期高齢者医療の窓口負担の割合が変動した場合に、患者の受診行動が変化した
ことは明確になっており、今回の高額療養費の制度の見直しによって患者の受診行動が大きく変わることが考えられる。外来
受診をしている高齢者の半数近くがほぼ毎月の受診であることは、複数の疾患を抱えるものの、定期的な受診によって医学管
理をされて、病状の悪化を防いでいるということなのだと思う。この受療行動が変化することによって病態の悪化を招くこと
がないよう、高齢者の中でも特に所得の低い方等への対応の配慮など丁寧な対応をお願いしたい。
外来特例の廃止という意見に対しては明確に反対したい。現在、月額上限に該当する方は70歳以上の3割から5割程度であ
り、年間上限額に該当する方も割合は少ないものの一定数存在する。外来特例に該当される方は、複数の疾患治療を持つ方と
か、高額薬剤を服用している方等が想定されるが、その他、在宅医療を受けている方は外来医療に比して負担が大きいために
外来特例に該当しやすいのではないか。外来特例の該当者というのは、その類型も含めて様々であり、この方々は現在一定の
負担軽減を受けておられると思うので、可能な限りこの該当者の分析を行い、追加負担が適切なのかどうかについて丁寧な議
論を行う必要。



所得区分はぜひ細分化し、細かな対応をお願いしたい。持続して飲み続けなければならない一定の高額な薬剤がある。こう
した薬を服用し続ける必要があることから自己負担限度額に該当する方も多くいるので、そのような方々の服用控えにならな
いように十分に丁寧な対応をお願いしたい。



全ての世代の方々に、公的医療保険のメリットやいざ自分が疾病を持ったときに安心して受診することができるセーフティ
ネットの存在をしっかりと周知広報していただき、国民皆保険制度を堅持していくことが重要。
自己負担額限度等の仕組みが変わることで受診控えのないように、できるだけ細かな設計と制度変更後の影響把握、分析に
ついてもお願いをしたい。
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