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医薬品流通に係る業務実態 に関する調査報告書 (2 ページ)

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出典情報 医薬品流通に係る業務実態 に関する調査報告書(1/17)《日本保険薬局協会》
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調査概要
◼ 目的:医薬品流通に係る薬局の業務実態を把握するため
◼ 内容:〇医薬品の流通状況 〇一社流通品に係る現場の実態 〇休日配送の実態
〇「変更調剤の取扱いについて」事務連絡の影響
〇長期収載品に係る選定療養について施行直後の対応状況
◼ 対象:日本保険薬局協会会員薬局 管理薬剤師
◼ 方法:オンラインWEB調査 1薬局1回答
◼ 回答期間:2024年11月1日(金)~12月4日(水)

◼ 回答数:4,551薬局(22.4%)
◼ 実施主体:一般社団法人日本保険薬局協会 医療制度検討委員会
◼ 倫理審査:日本薬局学会倫理審査委員会 受付番号24014
調査結果 Summary
医薬品流通の現状と課題について多角的な調査を実施。医療用医薬品の流通状況について、89.3%の薬局が後
発医薬品調剤割合の維持に負担を感じており、91.4%が2020年12月以前と比較して現在の流通状況が不安定
だと回答した。これらの結果は、医薬品供給の安定性に関する深刻な問題が継続していることを示している。
卸が限定されている医薬品の入手に関しては、多くの薬局で卸変更や納品時期確認を余儀なくされているだけでなく
、患者への欠品対応や継続服用の中断といった問題も発生している。特に一社流通の医薬品については、72.6%
の薬局が取扱いがあると回答、そのうち65.5%は患者に迷惑をかけた事例があったとし、医薬品供給の課題が顕著
である。メーカーや卸からの一社流通の理由説明は極めて限定的であり、大多数の薬局には説明がなされていない現
状が明らかになった。この状況は薬局運営に負担をかけ、患者への持続的な医薬品供給にも支障をきたしている。
医薬品卸の休日配送について、90.4%の薬局が土曜日配送は業務や患者に貢献すると回答、日曜日・祝日配送
も同様の傾向を示した。特に「欠品削減」「患者の継続服用に貢献」「夜間・休日の医薬品供給」における貢献が高い
回答率となった。また、休日営業の薬局とそれ以外の薬局との間で回答に差が見られ、休日営業の課題や苦労が見
受けられた。
「変更調剤の取扱いについて」の事務連絡に関しては、85.9%の薬局がメリットを感じていると回答、この事務連絡が
恒常的に認められた場合、疑義照会に係る負担軽減や待ち時間削減、欠品削減など、業務効率化や患者サービス
向上につながる多くのメリットが期待される。
本調査で把握した医薬品流通の現状と課題について、業界団体や行政、会員薬局へ情報共有を行うとともに、
NPhAとして今後も持続的な医薬品供給に資する取り組みを継続する。
⋆ NPhA正会員の薬局数 20,346(2024年11月26日現在)

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