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【資料2】治療期の課題:専門的な緩和ケアについて (21 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25188.html
出典情報 がんとの共生のあり方に関する検討会 がんの緩和ケアに係る部会(第5回 4/13)《厚生労働省》
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主治医等の対応と、麻酔科医・放射線治療医との連携について。
<検討の視点>
 患者に苦痛があった理由について、医師が対応したものの、十分な苦痛の緩和が得られなかったケースが一定
程度存在していると考えられる。
 主治医や担当医は、把握した患者の苦痛について、薬物治療等の基本的緩和ケアを行うとともに、その段階に

関わらず放射線治療や神経ブロック等について考慮するべきであり、治療目標の達成が困難な場合には、緩和
ケアチームをはじめとする専門家へのコンサルテーションを積極的に行う必要がある。
 難治性がん疼痛に関する、専門医を対象とした調査の結果、多くの医師が薬物療法以外の専門的な疼痛治療が、
がんの疼痛を十分に緩和するための方策として有用であると考えている一方、専門的な疼痛治療に対して必要
なときにアクセスできていない可能性が示唆された。

 膵臓がんの疼痛に対する腹腔神経叢ブロックについて、実施出来ると回答したペインクリニック専門医は約5
割、IVR専門医は約2割にとどまり、ペインクリニック専門医の約6割は、過去3年間の実施例は0であった。
 難治性がん疼痛に関する、施設を対象とした調査から、自施設で腹腔神経叢ブロックを実施している拠点病院
は約半数であり、主に実施できる医師に関する障壁があることが示唆された。

 一方、非拠点病院や在宅医療においては、腹腔神経叢ブロックや緩和的放射線治療を自施設で実施、もしくは
他施設に紹介して利用している医療機関は限定的であり、適応が判断できないことに加え、それを相談できる
窓口が分からないこと、実施可能な施設に関する情報や繋がりがないことが障壁となっている可能性が示唆さ
れた。
第4回がんの緩和ケアに係る部会

(令和4年1月14日)

資料1

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