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2024年12月2日以降のマイナ保険証利用に係る実態調査(中間集計) (22 ページ)

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出典情報 全国保険医団体連合会 記者会見(3/27)《全国保険医団体連合会》
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スプレイの文字を読む気力がない、そもそも覚える気がない等の理由で、来院するたびに使い方の
サポート・説明を求める利用者が多い」、
「顔認証ができない人は窓口の据え置きではむずかしい(車
いす、救急車で運ばれストレッチャー)」、「音声を聞き取れない。表示されている内容が理解でき
ない」などの事例が寄せられている。
頻発する機器のエラーや通信回線の不具合、資格情報が確認できない場合(資格情報無効など)
等、トラブル時の対応も大きな負担となっている(トラブル内容の詳細は 06 参照)。回答割合が高
い「資格情報が無効」は、引っ越しや就職・転職・退職、結婚など様々なライフイベントの際に必
要となる保険資格変更時の情報更新のタイムラグが主な要因で、今後も完全に解消されることはな
い。4月から新年度が始まるが、新入職員の保険資格取得などで、大勢の人の保険資格が変更にな
るタイミングでもある。
「資格情報の無効」の多発が懸念される。
・保険が変わってマイナンバーに情報が入っておらず、被保険者資格申立書を記入してもらい不詳
レセプトで対応。本人は仕事を始めていて会社名を書かれたので社保で請求したら、実際は国保
で返戻された。こちらでは何の保険に加入しているか分からないので不詳レセプトは意味がない
と思います。すごく手間がかかります。→近くにお住いの患者さんはいいですが、これが県外に
なった場合が大変だと思います。
(宮崎・医科診療所)
・国保の負担割合変更後などにタイムラグがあり反映されず、あとで差額を請求しなくてはならな
かった。国保→社保変更後も同様で返戻となった。(群馬・医科診療所)
・社保の資格情報の更新がおそく、情報がないこともよくある。(愛知・医科診療所)
患者さんからは機器操作の質問だけでなく、マイナンバーカード(マイナ保険証)そのものへの
質問、相談(有効期限切れへの対応、更新手続き、保険証がいつまで使えるのか、「資格確認書」・
「資格情報のお知らせ」について、暗証番号忘れ・ロックの解除方法など)や不安・懸念(今後ど
うしたらよいか、持ち歩きの不安、個人情報保護など)が医療機関の窓口に多数寄せられている。
本来、行政が事前に行うべき説明や情報の周知が十分にされておらず、医療機関の受付にその役割
が押し付けられている。そもそも、マイナンバーカード(マイナ保険証)に関する質問や相談にす
べて答えることは相談窓口ではない医療機関にはすべての相談や質問に対応することは困難であ
る。
「更新等、市役所が対応すべき相談に対応しないといけないので困る」
「マイナ保険証について
の不安やどうしたら良いのか等の相談が多いので説明に時間がとられる」とのコメントが寄せられ
ている。
「以前なら必要のない業務で、患者側、従業員側ともストレス」とのコメントが医療現場の
実態を端的に表している。
06

マイナ保険証のトラブルは増加

トラブル「なかった」は前回 24.6%から 10.9%に減少

マイナ保険証のトラブルの状況を選択肢で聞いた。「特にトラブルはない」との回答はわずか
10.9%(911 医療機関)で、回答した約9割の医療機関が何らかのトラブルに見舞われている。前
回調査でトラブルが「なかった」との回答は 24.6%(3128 医療機関)あり、トラブルに見舞われる
医療機関の割合は増加している。各医療機関でマイナ保険証を利用する人が少しずつ増えてきてい
る中で、トラブルに見舞われる医療機関も増加している。
06

トラブルの内容では「有効期限切れ」が大幅に増加。
「●(くろまる)
」、
「無効」

「カードリー
ダーの不具合」も依然多い

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