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資料1-2 2040年に向けたサービス提供体制等のあり方に関する中間とりまとめ (13 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_57156.html
出典情報 社会保障審議会 介護保険部会(第119回 4/21)《厚生労働省》
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○ 訪問介護については、「一人で利用者宅に訪問してケアを提供することに
対する不安」といった特有の理由により、他の介護職種に比して有効求人倍
率が高い状況にあることから、令和6年度補正予算等において措置された、
同行支援(訪問)など経験が十分でない者の支援、経営改善、魅力発信等に
取り組むべきである。特に、同行支援(訪問)の取組について、訪問看護・
訪問リハビリテーションなど、他のサービスも含めて検討すべきである。
○ 介護人材確保は最大の課題であり、賃金の実態や経営実態のデータを踏ま
えつつ、近年の物価高や賃上げに対応し、全産業平均の動向も注視した上で、
賃上げや処遇改善の取組を推進していくことが必要である。我が国の介護事
業所は人件費率が高く、損益分岐ラインにおける稼働率が高い現状にあり、
そういったデータを踏まえたエビデンスに基づく対応も必要である。
○ 介護人材の確保にあたっては、まずは介護人材の属性(年齢・性別、入職
経路、外国人材の動向等)を分析の上、都道府県単位で、整理した上で議論
していくことが重要である。人口減少や高齢化の状況、地域における介護人
材の供給量など、地域差や地域固有の課題が存在するため、地域の状況を分
析し、関係者間で共有する場を設けた上で、関係者の共通認識の下、地域の
実状に応じた対策を講じていくことが重要である。その際、分析や対策を行
うための基本的な考え方を示した上で、サービス供給面でも精緻な人材推計
を地域ごとに行い、必要な人材確保対策を講じていくことが必要であり、今
後、制度的な議論を深めていく必要がある。
○ 介護人材確保のための様々な施策を実効的に実施するため、介護など福祉
の現場の入職経路として公的な機関が多い状況に鑑みれば、例えば、現在、
一部の地域で行われている、ハローワークと福祉人材センターで連携した取
組を行うなど、それぞれの機関が事業者等のニーズに応じた必要な役割を果
たした上で、公的な機関等の連携の取組の強化が必要である。
○ 様々な関係機関等において、多くの介護人材確保向け施策(※)が実施さ
れている中、都道府県単位で、プラットフォーム機能の充実が求められる。
このプラットフォームを活用した関係機関間での情報共有や、地域の介護事
業者や介護福祉士養成施設等のネットワーク化を図るなど連携強化を進める
とともに、相談や研修の体制を構築することが考えられる。
(※)福祉人材センターやナースセンターは、無料職業紹介や事業者との連携など様々な取組

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