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資料9地域で安心して暮らせる精神保健医療福祉体制の実現に向けた検討会の議論の状況について<参考資料> (22 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000195428_00054.html
出典情報 社会保障審議会 障害者部会(第128回  4/25)《厚生労働省》
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④米子市における取組 ~障害部門の保健師が福祉関係部署等と共に支援~


米子市の保健師27名は、2部5課に分散配置。精神障害のケースでは障害部門配置の保健師が、庁内の分散配置の保健師や
関係部署、庁外関係機関等と共に支援することで、適切な個別支援につなげている。

ポイント1:保健師による個別支援を通した庁内外関係部署との連携
米子市の組織図と保健師の配置状況
<庁内関連部署>

福祉保健部

ー発達障害のある20代女性、妊婦ー 健康対策課の事例
女性が来所して健康対策課が相談対応。定期的に面談を実施しつつ、発達障
害の可能性があることから障害部門保健師が受診に同行。女性は、発達障害の
診断を受け自立支援医療・手帳を申請。妊娠のため、障害部門保健師が地区担当
保健師に同行訪問し、家庭児童相談室へ情報提供後、特定妊婦の対応となる。

健康対策課
地域保健担当
地区担当(日常生活圏域)11人
業務担当
8人
健康長寿担当 企画調整
1人

ー不登校の中学生と障害のある母親ー こども相談課の事例
中学校とこども相談課の家庭児童相談室との連絡会で不登校の生徒の母親に
障害の可能性のある事例を把握。生徒は要支援児童となり、隣に住む祖母の入
院先の病院で関係者会議を実施した。病院のMHSWが障害部門保健師との同行
訪問による面談を設けるが、家がごみ屋敷であることを理由に母親は訪問を拒
否。自宅外で面会を設けることで不登校生徒と母親との面会が可能となる。そ
の後、引っ越しを機に母親の障害福祉サービスが開始された。

こども相談課 1人

子育て支援課

長寿社会課

1人

障がい者支援課

3人

地域包括支援
センター
委託 7カ所

障害部門保健師

<庁外関係機関>

ー90代の母親と知的な面に課題のある60代の娘ー 地域包括支援センターの事例
地域包括支援センターに母親より「自分のいなくなった後の娘の生活が心
配」との相談あり、地域包括支援センターの職員と障害部門保健師とで同行訪
問を実施する。社会とのつながりに向けた支援開始となる。

福祉政策課

保険課 健康推進室

ー高齢の母親に対し暴力的な精神疾患の息子ー 長寿社会課の事例
統合失調症の息子が高齢の母親に暴力を振るう事例について相談支援専門員
から基幹相談支援センターに相談あり。関係する支援者による会議後、長寿社
会課担当者と、包括支援センター担当者、障害部門保健師とで母親を訪問し、
母親と息子の今後の生活について話し合った。
ー社会とつながりのない父親と40代の息子ー 福祉課の事例
生活保護受給家庭の父親が肺がんで他界し、同居していた息子は日常生活や
金銭管理等は一人でできないが、困まり感はなく自宅で暮らしたいとの希望あ
り。本人のこだわりが強く、受診につながらないため、福祉課ケースワーカー
と障害部門保健師とで定期訪問を行っている。

福祉課

市民生活部

個別支援連携事例

2人

ー相談者の50代女性と家族ー 社会福祉協議会(生活困窮者等支援事業)の事例
睡眠障害、軽度うつ状態で傷病手当金を受給していたが、復職できず離職し
た女性について社会福祉協議会より相談あり。女性は、20代引きこもりの長男、
80代認知症の母と3人暮らしであり、障害部門保健師による定期面談が開始とな
る。

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