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資料9地域で安心して暮らせる精神保健医療福祉体制の実現に向けた検討会の議論の状況について<参考資料> (36 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000195428_00054.html
出典情報 社会保障審議会 障害者部会(第128回  4/25)《厚生労働省》
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多様な精神疾患等に対応できる医療連携体制の構築⑤

7.外傷後ストレス障害(PTSD)


外傷後ストレス(PTSD)は、命の危険を感じるなど、強い恐怖感を伴う体験をした人に起きやすい症状で、被害の
後の社会的サポートが足りなかったりした場合等に発症しやすいことが知られていることから、一人で抱え込むこ
となく、身近な地域で信頼できる精神科医、をはじめ、医師、看護師、保健師、精神保健福祉士、公認心理師等に
相談できる体制を構築していくことが重要である。
○ こうした観点から、精神保健医療福祉業務に従事する有資格者等を対象に、トラウマ反応の考え方、診断評価方
法、初期対応、治療対応の基本的な考え方を習得できるよう、「PTSD対策専門研修」を実施している(平成8年度
からの受講者数:約9,200名)。

8.高次脳機能障害


高次脳機能障害は、事故、病気等により脳に損傷を受け、その後遺症として記憶、注意、遂行機能、社会的行動
等の認知機能(高次脳機能)が低下した状態を指し、日常生活の中で症状が現れるものの、身体的、精神的な特徴
が外見上では判断しづらく、患者自身や家族等による障害の理解は容易ではない。そのため、早期に発見し、治療、
リハビリの支援につなげる体制を構築していくことが重要である。
○ こうした観点から、「高次脳機能障害及びその関連障害に対する支援普及事業」により、各都道府県において、
医療機関や福祉施設などの「支援拠点機関」(115カ所:令和3年6月1日時点)に相談支援コーディネーター(社
会福祉士、精神保健福祉士、保健師、作業療法士等)を配置し、専門的な相談支援、関係機関との連携・調整を実
施している。また、全国の「支援拠点機関」の中核機能を担う「高次脳機能障害情報・支援センター」を設置し、
支援拠点機関等の職員向け研修会等を通じ、各「支援拠点機関」等との情報共有を推進している。

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