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資料4-2 レベチラセタム (6 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00023.html |
出典情報 | 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第51回 6/8)《厚生労働省》 |
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代表的な公表論文の概略について、以下に示す。
<海外における報告>
1)Kapur J, et al. Randomized Trial of Three Anticonvulsant Medications for Status Epilepticus. N
Engl J Med 2019; 381: 2103-13. 10)
2 歳以上(最終的に 1~94 歳)のベンゾジアゼピン無効のてんかん重積状態の患者を対
象に、本薬(本薬群:145 例)、ホスフェニトイン(fPHT 群:118 例)
、又はバルプロ酸(VPA
群:121 例)を投与したときの有効性及び安全性を比較する無作為化比較試験が実施され
た。用法・用量は、本薬では 60 mg/kg(最大 4500 mg)、ホスフェニトインではフェニトイ
ン相当で 20 mg/kg(最大 1500 mg)
、バルプロ酸では 40 mg/kg(最大 3000 mg)とされた。
有効性の主要評価項目は、抗けいれん薬の追加投与なく、被験薬投与開始 60 分後までの
意識レベルの回復を伴う臨床的に明らかなけいれん発作の消失であった。主要評価項目を
満たした被験者の割合は、本薬群 47%(68/145 例)、fPHT 群 45%(53/118 例)
、VPA 群 46%
(56/121 例)であった。なお、本試験の被験者数は最大 795 例とされていたが、中間解析
の結果において無効中止基準(各群の有効性に大きな差異がなく、最も有効又は無効な薬
剤を検出できる可能性が低いと判断された場合)に該当したため早期に中止となった。
安全性について、一部の被験者では、被験薬投与開始から 60 分以内に致命的な低血圧
(本薬群 1 例、fPHT 群 4 例、VPA 群 2 例、以下同順)、被験薬投与から 60 分以内に致死的
な不整脈(1 例、0 例、0 例)
、被験薬投与から 60 分以内に気管内挿管(30 例、33 例、21
例)、被験薬投与後 60 分から 12 時間以内にけいれん再発(16 例、14 例、14 例)、死亡(7
例、3 例、2 例)が認められたが、これらのイベントについて、いずれの群間においても大
きな差は認められなかった。重篤な有害事象は、本薬群 42.7%、fPHT 群 45.6%、VPA 群
36.8%に認められ、被験薬投与後 60 分以内のけいれん再発(30 例、25 例、23 例)
、意識レ
ベル低下(15 例、12 例、9 例)
、呼吸抑制(10 例、15 例、8 例)等が認められた。
2)Chamberlain JM, et al. Efficacy of levetiracetam, fosphenytoin, and valproate for established status
epilepticus by age group (ESETT): a double-blind, responsive-adaptive, randomised controlled trial.
Lancet 2020; 395: 1217-24. 11)
てんかん重積状態の患者を対象とした報告 1)の試験期間をさらに約 1 年間延長して本
薬群、fPHT 群及び VPA 群を比較する無作為化試験の長期追跡観察が行われ、年齢層別(18
歳未満:229 例、18~65 歳:196 例、65 歳超:53 例、以下同順)の有効性と安全性を検討
した。各群の被験者数の内訳は、本薬群 180 例(86 例、74 例、20 例)、fPHT 群 149 例(73
例、58 例、18 例)、VPA 群 149 例(70 例、64 例、15 例)であり、ほぼ均等であった。
年齢層別の有効性の主要評価項目(被験薬投与開始後 60 分以内に抗けいれん薬の追加投
与がなく意識の回復を伴う臨床的に明らかなけいれん発作の消失)を満たした被験者の割
合は、本薬群で 52%、44%、37%、fPHT 群で 49%、46%、35%、VPA 群で 52%、46%、47%
であり、3 被験薬間及び年齢層別に違いはなかった。
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<海外における報告>
1)Kapur J, et al. Randomized Trial of Three Anticonvulsant Medications for Status Epilepticus. N
Engl J Med 2019; 381: 2103-13. 10)
2 歳以上(最終的に 1~94 歳)のベンゾジアゼピン無効のてんかん重積状態の患者を対
象に、本薬(本薬群:145 例)、ホスフェニトイン(fPHT 群:118 例)
、又はバルプロ酸(VPA
群:121 例)を投与したときの有効性及び安全性を比較する無作為化比較試験が実施され
た。用法・用量は、本薬では 60 mg/kg(最大 4500 mg)、ホスフェニトインではフェニトイ
ン相当で 20 mg/kg(最大 1500 mg)
、バルプロ酸では 40 mg/kg(最大 3000 mg)とされた。
有効性の主要評価項目は、抗けいれん薬の追加投与なく、被験薬投与開始 60 分後までの
意識レベルの回復を伴う臨床的に明らかなけいれん発作の消失であった。主要評価項目を
満たした被験者の割合は、本薬群 47%(68/145 例)、fPHT 群 45%(53/118 例)
、VPA 群 46%
(56/121 例)であった。なお、本試験の被験者数は最大 795 例とされていたが、中間解析
の結果において無効中止基準(各群の有効性に大きな差異がなく、最も有効又は無効な薬
剤を検出できる可能性が低いと判断された場合)に該当したため早期に中止となった。
安全性について、一部の被験者では、被験薬投与開始から 60 分以内に致命的な低血圧
(本薬群 1 例、fPHT 群 4 例、VPA 群 2 例、以下同順)、被験薬投与から 60 分以内に致死的
な不整脈(1 例、0 例、0 例)
、被験薬投与から 60 分以内に気管内挿管(30 例、33 例、21
例)、被験薬投与後 60 分から 12 時間以内にけいれん再発(16 例、14 例、14 例)、死亡(7
例、3 例、2 例)が認められたが、これらのイベントについて、いずれの群間においても大
きな差は認められなかった。重篤な有害事象は、本薬群 42.7%、fPHT 群 45.6%、VPA 群
36.8%に認められ、被験薬投与後 60 分以内のけいれん再発(30 例、25 例、23 例)
、意識レ
ベル低下(15 例、12 例、9 例)
、呼吸抑制(10 例、15 例、8 例)等が認められた。
2)Chamberlain JM, et al. Efficacy of levetiracetam, fosphenytoin, and valproate for established status
epilepticus by age group (ESETT): a double-blind, responsive-adaptive, randomised controlled trial.
Lancet 2020; 395: 1217-24. 11)
てんかん重積状態の患者を対象とした報告 1)の試験期間をさらに約 1 年間延長して本
薬群、fPHT 群及び VPA 群を比較する無作為化試験の長期追跡観察が行われ、年齢層別(18
歳未満:229 例、18~65 歳:196 例、65 歳超:53 例、以下同順)の有効性と安全性を検討
した。各群の被験者数の内訳は、本薬群 180 例(86 例、74 例、20 例)、fPHT 群 149 例(73
例、58 例、18 例)、VPA 群 149 例(70 例、64 例、15 例)であり、ほぼ均等であった。
年齢層別の有効性の主要評価項目(被験薬投与開始後 60 分以内に抗けいれん薬の追加投
与がなく意識の回復を伴う臨床的に明らかなけいれん発作の消失)を満たした被験者の割
合は、本薬群で 52%、44%、37%、fPHT 群で 49%、46%、35%、VPA 群で 52%、46%、47%
であり、3 被験薬間及び年齢層別に違いはなかった。
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