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資料4-2   レベチラセタム (7 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00023.html
出典情報 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第51回 6/8)《厚生労働省》
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安全性の主要評価項目(致死的な低血圧及び不整脈)を満たした被験者は、致死的な低
血圧が本薬群では 0%、0%、5%、fPHT 群で 3%、3%、6%、VPA 群で 4%、0%、0%に認め
られ、また致死的な不整脈は本薬群で 0%、1%、0%、fPHT 群で 0%、0%、0%、VPA 群で
0%、0%、0%であり、3 被験薬間及び年齢層による違いは認められなかった。小児で気管内
挿管が行われた被験者の割合は fPHT 群(33%)が、本薬群(8%)及び VPA 群(11%)よ
りも高かったが、それ以外の安全性に関しては 3 被験薬間及び年齢層別に違いはなかった。
3 ) Mundlamuri RC, et al. Management of generalised convulsive status epilepticus (SE): A
prospective randomised controlled study of combined treatment with intravenous lorazepam with
either phenytoin, sodium valproate or levetiracetam – Pilot study. Epilepsy Research 2015; 114: 528. 20)
てんかん重積状態に対する第二選択薬としてフェニトイン、バルプロ酸、本薬の有効性
を比較する前方視的ランダム化比較試験が実施された。15~65 歳のてんかん重積状態の患
者 150 例が、ロラゼパム投与後の第二選択薬として、フェニトイン(PHT)群、バルプロ酸
(VPA)群、本薬群(各群 50 例)に無作為に割り付けられた。また、第二選択薬が無効な
場合は、第三、第四選択薬として他剤を投与することとされた。用法・用量は、フェニトイ
ンは 20 mg/kg(800~1600 mg)を 20 分以上かけて、バルプロ酸は 30 mg/kg(1200~2400 mg)
を 15 分以上かけて、本薬は 25 mg/kg(1000~2000 mg)を 15 分以上かけて投与することと
された。けいれん消失は薬剤投与から 30 分間にけいれんの再発がなく、24 時間に渡り大
幅な意識の回復がみられた場合、あるいは意識の回復がなくても脳波で非けいれん性てん
かん重積状態が否定された場合と定義した。
有効性について、第二選択薬としての各被験薬を投与した際のけいれん消失率は、PHT
群 68%(34/50 例)、VPA 群 68%(34/50 例)、本薬群 78%(39/50 例)であり、いずれの
群間においても有意な差はなかった。
安全性について、急性期での主な副作用として、PHT 群で 1 例の心停止、2 例の低血圧
が認められ、VPA 群では具体的な記載がなく、本薬群では 3 例に発作後精神病が認められ
た。治療 1 カ月時点での死亡例は PHT 群で 6 例、VPA 群で 4 例、本薬群で 5 例であった。
4)Gujjar AR, et al. Intravenous levetiracetam vs phenytoin for status epilepticus and cluster seizures:
A prospective, randomized study. Seizure 2017; 49: 8-12. 21)
16 歳以上のてんかん重積状態の患者 52 例が、ベンゾジアゼピン投与後の第二選択薬と
して、本薬群(22 例)、フェニトイン(PHT)群(30 例)に無作為に割り付けられた。用
法・用量は、本薬は 30 mg/kg、フェニトインは 20 mg/kg をいずれも 30 分以上かけて持続
投与された。主要評価項目としてけいれん消失率が評価され、けいれん消失の定義は、け
いれんが停止し、意識の改善と 24 時間以内にけいれんの再発がないこととされた。
有効性について、けいれん消失率は本薬群で 82%(18/22 例)、PHT 群で 73%(22/30 例)
であり、投与群間で有意差は認められなかった。

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