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費-4 (13 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000182080_00006.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 費用対効果評価専門部会(第55回 8/4)《厚生労働省》
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医療機器の特性に起因する評価上の課題

③ ICERだけでは評価できない患者便益が重要な場合がある


医療機器による患者のベネフィットはQALYには十分に反映されない


医療機器の大きな特徴の一つに、カテーテル治療等の低侵襲性がある










麻酔が軽い
治療への恐怖が少ない
術後の回復が早い





入院期間が短い
社会復帰が早い
傷跡が目立たない など

しかし、低侵襲性のベネフィットは手術後の数週間で通常消失するため、QALYに
与えるインパクトが極めて小さい




侵襲部位が限られる
痛みが少ない
手術時間が短い

低侵襲性は、医療費の減少ならびに短期的な痛みや不安の低下等としてICERに反映されるが、
「手術の恐怖」「休業・体力低下等による経済負担の増加」「スポーツができないことによるアイデン
ティティ喪失や機会損失」「傷跡のコンプレックス」などが軽減されることによる身体・精神・生活上のベ
ネフィットは、QALYには十分に反映されない

将来的な課題として総合的評価での配慮が望まれる


ICERに過度に依存する現在の評価体系では、医療技術のもつ多面的な価値を
反映するのが困難


医薬品の事例における、処方間隔の延長に対する評価と同様の課題と思料される



ほかにも、廃棄物の削減、医療従事者の負担軽減、医師の技術の均てん化など
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