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○先進医療Bの総括報告書に関する評価について別紙4 (7 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000205617_00049.html
出典情報 先進医療会議(第113回 8/4)《厚生労働省》
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(3)ICH-E9 では両側 5%水準での検定が推奨されているが、本試験では片側 5%で行
われていることの妥当性について以下に補足する。一般に両側 5%水準よりも片
側 5%水準の方が「緩い」基準と言われるが、(1)両側検定か片側検定かの選択の
是非、(2)片側 2.5%を片側 5%に緩めることの是非の二つの論点に切り分けて議論
する必要がある。本試験は、標準治療のニボルマブ単剤療法と、明らかに副作用
が増える試験治療のニボルマブ+ドセタキセル併用療法を比較する試験であり、
後者が前者に劣っていることを統計学的に有意に示すべき状況にはない。すなわ
ち、(本試験における登録期間中の中間解析は群間比較によらない方法に基づき
無効な治療に患者が割り付け続けられることを回避する設定となっているが、一
定の時間経過を伴いつつ被験者の登録を行う臨床試験において)仮に群間比較を
伴う中間解析の段階で試験治療の効果が不十分である場合に、後者が前者に劣っ
ていることを統計学的に有意に示すまで登録を継続することは不適切であり、非
可逆的な転帰を伴うあるいは致死的な疾患を対象に、副作用等の負担が明確に異
なる状況下で比較を行うという試験の設定を踏まえると、(1)について片側検定
を選択していることは妥当である。一方、(2)については、立場により判断は変
わり得るが、ICH-E9 通知(厚生省医薬安全局審査管理課長通知、平成 10 年 11 月
30 日)に添えられている「「臨床試験のための統計的原則」に関する質疑応答」
では「ただし、適切な説明ができるのであれば(略)稀少疾病用医薬品にみられ
る例のように十分な被験者を集めることが困難な場合は有意水準を緩くする、な
どの措置をとってもよい。」とされているように、形式的に否定されるべきもの
ではない。評価者の立場では、対象集団の設定に鑑み、有意水準を緩くしている
ことは一定の理解が可能と判断している。

安全性

A.問題なし。(ほとんど副作用、合併症なし)
B.あまり問題なし。(軽い副作用、合併症あり)
C.問題あり。(重い副作用、合併症が発生することあ
り)
D.その他

コメント欄:
重篤な免疫関連有害事象として重症筋無力症、筋炎・心筋症を生じ死亡された方
も 1 名おられ、現時点で本併用療法に伴う重症筋無力症や心筋症の発現頻度を現
時点で正確に推定することは難しいが、65 例中 1 例と既知の発現頻度よりも高い
可能性がある。また倦怠感等、その他の事象の発現頻度も増加している。
なお、照会事項の回答として、試験治療群で免疫関連有害事象・副作用が多く観

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