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参考資料15 第4期がん対策推進基本計画策定に向けた小児がん患者・家族からの要望 (13 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28073.html
出典情報 がん対策推進協議会(第82回 9/20)《厚生労働省》
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徒等への教育保障体制整備事業」の「2

事業内容

1(イ)」において「学校・病院連携

支援員(コーディネーター)を配置できる」と記し、その重要性や役割については理解を同
じくしていただけていると認識しています。このようなコーディネーターの配置が一層進
むような施策を文部科学省に要望しておりますが、その役割が十分に発揮されるための、教
育と医療、学校と病院の連携体制の強化を進めてください。

要望11)小児がん拠点病院のみならず全ての小児がん診療連携病院に小中学生を対象と
した病院内学級の設置を、文部科学省及び各自治体と連携して進めてください。
小児がんで入院中の小中学生は、小学生 90.7%,中学生 77.6%が病院内学級で授業を受け
られているという調査結果が、明らかにされました(3)。高校生と比べると設置率はかなり
高いものの、まだ 100%ではありません。また子どもの人数ではなく病院数でみてみると、
例えば東京都内の小児がん拠点病院及び小児がん連携病院計 14 病院のうち、小中学生を対
象とした病院内学級の設置は4病院のみであり、10 病院は訪問教育での対応となっている
など、訪問教育で対応している病院が少なくありません。
訪問教育は現在、週 3 日・1 日あたり 2 時間という状態が一般的であり、病院内学級の授業
時数との間には大きな差があります。児童生徒にとって入院生活は身体的なつらさのみな
らず精神的にも大変つらい状況であり、病院内学級という「場」があることにより、学習の
みならず、同じような境遇の仲間と共に活動ができることは、心理的な大きな支えとなって
います。このような状況と必要性を鑑み、小児がん拠点病院及び連携病院全てへの病院内学
級の設置を要望します。

要望12)入院中の子どもの教育保障に向けた環境整備として、ICT が使用できるように
病院内の安定した Wi-Fi 環境を整えてください。
入院中の子どもが教育を受けるためのツールとして ICT が、病院内学級やベッド上で安定
して利用できるように、病院内の安定した Wi-Fi 環境の整備を要望します。

要望13)健康(検診)・予防の観点だけでなく、がんには、小児がんをはじめとして生活習慣
が原因でないものが存在することや小児がんの子どもやそのきょうだい・家族が抱える困
難に対する理解と学校・日常生活におけるサポート・合理的配慮について学ぶことのできる
「がん教育」を実施してください。 また、上記を達成するため、外部講師や教育関係者へ
の研修をさらに充実させ、十分な研修を受けた外部講師を学校が積極的に活用できる体制
の構築を推進してください。
2人に1人ががんを経験する現代において、検診による早期発見や予防について学ぶ重要
性は大きいですが、一方で、小児がんは生活習慣が原因でないことが多く、検診・予防、生
活習慣の改善のみに力点が置かれた「がん教育」の実施は、当事者及びきょうだい・家族に
とって、
「その場にいることがいたたまれない」時間となります。そのようにならないよう、

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