よむ、つかう、まなぶ。
別紙6○先進医療Aに係る新規技術の科学的評価等について (21 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000205617_00052.html |
出典情報 | 先進医療会議(第116回 11/10)《厚生労働省》 |
ページ画像
ダウンロードした画像を利用する際は「出典情報」を明記してください。
低解像度画像をダウンロード
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
【別添6】
「次世代シーケンサーを用いた流死産絨毛・胎児組織染色体検査」の
治療計画(申請書類より抜粋)
6.治療計画
研究方法
1)胎児(胎芽)・絨毛の採取
採取方法は下記の a)あるいは b)の手順にて行う。
a) 流死産物が体内に存在する場合
・体内にある流産物(胎児(胎芽)
・絨毛)を子宮内容除去術(流産手術)により無菌的に採取する。組
織を生理食塩水に浸し、実体顕微鏡下で母体血液・脱落膜組織などを可及的に除去し絨毛組織・胎児成
分のみを分離する。
・体内にある死産物(胎児・絨毛)を分娩誘発術、帝王切開術または子宮内容除去術により採取する。組
織を生理食塩水に浸し、実体顕微鏡下で母体血液・脱落膜組織などを可及的に除去し絨毛組織または胎
児組織・胎児成分のみを分離する。
b) 流死産物が体外に排出された場合
流死産物(胎児(胎芽)
・絨毛)の組織を生理食塩水に浸し、実体顕微鏡下で母体血液・脱落膜組織など
を可及的に除去し絨毛組織・胎児成分のみを分離する。
流死産物を、手術により採取するか、自然排出を待機するかの判断は、従来通り患者の意思や臨床的な
因子(出血リスクが高い場合は手術を選択される傾向にある)のみによって決定される。
分離した絨毛・胎児組織の一部を、「2-3.使用する医薬品、医療機器又は再生医療等製品の入手方法及
び管理方法」の記載通り、解析施設に移送し、NGS 法にて解析する。
尚、本研究は、染色体 G-banding 法との比較も目的の一つでもあるので、分離した絨毛・胎児組織の一
部を令和 4 年 4 月から保険収載された染色体 G-banding 法にも提出する。
全症例に対して、NGS 法、染色体 G-banding 法を実施する。
2)検査結果の判定と報告
(1)採取された組織細胞の DNA を増幅し、NGS 法により染色体数的異常・検出可能な構造異常の判定
を行う。また、G-banding 法でも染色体数的異常・検出可能な構造異常の判定を行う。解析においては、
常染色体、性染色体のコピー数に有意の増加、減少が検出されないものを染色体正常核型と判定する。
(3)解析結果の報告:研究実施施設にて結果を患者に説明する。染色体構造異常(転座など)が疑われ
た場合は、患者及びそのパートナーの染色体検査(G-banding法)を予定するが、その際には遺伝専門
医などによる遺伝カウンセリングを実施する。
研究スケジュールと観察・検査項目
1)同意取得
臨床研究責任医師又は臨床研究分担医師は、「次世代シーケンサーを用いた流死産絨毛・胎児組
21
「次世代シーケンサーを用いた流死産絨毛・胎児組織染色体検査」の
治療計画(申請書類より抜粋)
6.治療計画
研究方法
1)胎児(胎芽)・絨毛の採取
採取方法は下記の a)あるいは b)の手順にて行う。
a) 流死産物が体内に存在する場合
・体内にある流産物(胎児(胎芽)
・絨毛)を子宮内容除去術(流産手術)により無菌的に採取する。組
織を生理食塩水に浸し、実体顕微鏡下で母体血液・脱落膜組織などを可及的に除去し絨毛組織・胎児成
分のみを分離する。
・体内にある死産物(胎児・絨毛)を分娩誘発術、帝王切開術または子宮内容除去術により採取する。組
織を生理食塩水に浸し、実体顕微鏡下で母体血液・脱落膜組織などを可及的に除去し絨毛組織または胎
児組織・胎児成分のみを分離する。
b) 流死産物が体外に排出された場合
流死産物(胎児(胎芽)
・絨毛)の組織を生理食塩水に浸し、実体顕微鏡下で母体血液・脱落膜組織など
を可及的に除去し絨毛組織・胎児成分のみを分離する。
流死産物を、手術により採取するか、自然排出を待機するかの判断は、従来通り患者の意思や臨床的な
因子(出血リスクが高い場合は手術を選択される傾向にある)のみによって決定される。
分離した絨毛・胎児組織の一部を、「2-3.使用する医薬品、医療機器又は再生医療等製品の入手方法及
び管理方法」の記載通り、解析施設に移送し、NGS 法にて解析する。
尚、本研究は、染色体 G-banding 法との比較も目的の一つでもあるので、分離した絨毛・胎児組織の一
部を令和 4 年 4 月から保険収載された染色体 G-banding 法にも提出する。
全症例に対して、NGS 法、染色体 G-banding 法を実施する。
2)検査結果の判定と報告
(1)採取された組織細胞の DNA を増幅し、NGS 法により染色体数的異常・検出可能な構造異常の判定
を行う。また、G-banding 法でも染色体数的異常・検出可能な構造異常の判定を行う。解析においては、
常染色体、性染色体のコピー数に有意の増加、減少が検出されないものを染色体正常核型と判定する。
(3)解析結果の報告:研究実施施設にて結果を患者に説明する。染色体構造異常(転座など)が疑われ
た場合は、患者及びそのパートナーの染色体検査(G-banding法)を予定するが、その際には遺伝専門
医などによる遺伝カウンセリングを実施する。
研究スケジュールと観察・検査項目
1)同意取得
臨床研究責任医師又は臨床研究分担医師は、「次世代シーケンサーを用いた流死産絨毛・胎児組
21