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参考資料1 高齢者の医薬品適正使用の指針(総論編) (24 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29434.html |
出典情報 | 高齢者医薬品適正使用検討会(第16回 11/30)《厚生労働省》 |
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高齢者のうつ病の治療には、心理社会的要因への対応や臨床症状の個人差に応じた
きめ細かな対応が重要である。高齢者のうつ病に対して三環系抗うつ薬は、特に慎重
に使用する薬剤に挙げられている。
三環系抗うつ薬(アミトリプチリン[トリプタノール]
、アモキサ
ピン[アモキサン]
、クロミプラミン[アナフラニール]
、イミプラミン
[ ト フ ラ ニ ー ル ]な ど )は、SSRIと 比 較 し て 抗 コ リ ン 症 状( 便 秘、
口腔乾燥、認知機能低下など)や眠気、めまい等が高率でみられ、
副作用による中止率も高いため、高齢発症のうつ病に対して、特に
高齢者の特性
を考慮した薬
剤選択
慎重に使用する。
スルピリド[アビリット、ドグマチール]は、食欲不振がみられる
うつ状態の患者に用いられることがあるが、パーキンソン症状や
遅発性ジスキネジアなど錐体外路症状発現のリスクがあり、使用は
できるかぎり控えるべきである。
SSRI(セルトラリン[ジェイゾロフト]
、エスシタロプラム[レク
サプロ]、パロキセチン[パキシル]、フルボキサミン[デプロメール、
ルボックス]
)も高齢者に対して転倒や消化管出血などのリスクが
B.
抗うつ薬
ある。
痙攣、緑内障、心血管疾患、前立腺肥大による排尿障害などの身体
(スルピリド含む)
症状がある場合、多くの抗うつ薬が慎重投与となる。
三環系抗うつ薬とマプロチリン[ルジオミール]は、緑内障と心筋
投与量、使用
方法に関する
注意
梗塞回復初期には禁忌であり、三環系抗うつ薬とエスシタロプラム
はQT延長症候群に禁忌である。
スルピリドは使用する場合には50mg/日以下にし、腎排泄型薬剤
のため腎機能低下患者ではとくに注意が必要である。褐色細胞腫に
スルピリドは使用禁忌である。
SSRIは急な中止により離脱症状が発現するリスクがあることにも
留意する。
SSRIの使用に当たっては、CYPの関与する相互作用などを受けや
他の薬効群の
薬剤との相互
作用に関する
注意
す い た め、 併 用 薬 に 注 意 が 必 要 で あ る。 特 に フ ル ボ キ サ ミ ン は
CYP1A2を、パロキセチンはCYP2D6を強く阻害し、併用禁忌の
薬剤もあることから、注意が必要である。CYPの関与する主な相互
作用は、別表4(p.34)を参照。また、非ステロイド性抗炎症薬や抗血
小板薬との併用は出血リスクを高めることがあるため注意が必要
である。
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きめ細かな対応が重要である。高齢者のうつ病に対して三環系抗うつ薬は、特に慎重
に使用する薬剤に挙げられている。
三環系抗うつ薬(アミトリプチリン[トリプタノール]
、アモキサ
ピン[アモキサン]
、クロミプラミン[アナフラニール]
、イミプラミン
[ ト フ ラ ニ ー ル ]な ど )は、SSRIと 比 較 し て 抗 コ リ ン 症 状( 便 秘、
口腔乾燥、認知機能低下など)や眠気、めまい等が高率でみられ、
副作用による中止率も高いため、高齢発症のうつ病に対して、特に
高齢者の特性
を考慮した薬
剤選択
慎重に使用する。
スルピリド[アビリット、ドグマチール]は、食欲不振がみられる
うつ状態の患者に用いられることがあるが、パーキンソン症状や
遅発性ジスキネジアなど錐体外路症状発現のリスクがあり、使用は
できるかぎり控えるべきである。
SSRI(セルトラリン[ジェイゾロフト]
、エスシタロプラム[レク
サプロ]、パロキセチン[パキシル]、フルボキサミン[デプロメール、
ルボックス]
)も高齢者に対して転倒や消化管出血などのリスクが
B.
抗うつ薬
ある。
痙攣、緑内障、心血管疾患、前立腺肥大による排尿障害などの身体
(スルピリド含む)
症状がある場合、多くの抗うつ薬が慎重投与となる。
三環系抗うつ薬とマプロチリン[ルジオミール]は、緑内障と心筋
投与量、使用
方法に関する
注意
梗塞回復初期には禁忌であり、三環系抗うつ薬とエスシタロプラム
はQT延長症候群に禁忌である。
スルピリドは使用する場合には50mg/日以下にし、腎排泄型薬剤
のため腎機能低下患者ではとくに注意が必要である。褐色細胞腫に
スルピリドは使用禁忌である。
SSRIは急な中止により離脱症状が発現するリスクがあることにも
留意する。
SSRIの使用に当たっては、CYPの関与する相互作用などを受けや
他の薬効群の
薬剤との相互
作用に関する
注意
す い た め、 併 用 薬 に 注 意 が 必 要 で あ る。 特 に フ ル ボ キ サ ミ ン は
CYP1A2を、パロキセチンはCYP2D6を強く阻害し、併用禁忌の
薬剤もあることから、注意が必要である。CYPの関与する主な相互
作用は、別表4(p.34)を参照。また、非ステロイド性抗炎症薬や抗血
小板薬との併用は出血リスクを高めることがあるため注意が必要
である。
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