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参考資料1 高齢者の医薬品適正使用の指針(総論編) (41 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29434.html |
出典情報 | 高齢者医薬品適正使用検討会(第16回 11/30)《厚生労働省》 |
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高齢者の医薬品適正使用の指針(総論編)
各種腎機能評価方法とその特徴
表2
腎機能評価方法
特徴・注意点
クレアチニン・クリアランス(CG式)
⃝酵 素法(本邦での測定法)で測
定されたSCrを用いる際は、
実測
(140 ー 年齢)×体重
Ccr=
72×SCr
⃝筋肉量が少ない患者では腎機能
※女性は、0.85を乗ずる
⃝肥満患者では腎機能を過大評価
値に0.2を加えて代入
を過大評価
標準化eGFR(SCrから算出)
⃝個々の患者の体格は考慮しない
式のため、薬剤投与量設定には
eGFR=194×Scr
×年齢
ー 1.094
ー 0.287
⃝筋肉量が少ない患者では腎機能
を過大評価
※女性は、0.739を乗ずる
個別化eGFR(SCrから算出)
患者の体表面積
個別化eGFR=標準化eGFR×
1.73
男性:eGFR=(104×CysC
女性:eGFR=(104×CysC
ー 1.019
⃝薬剤投与量設定に適している
⃝筋肉量が少ない患者では腎機能
を過大評価
⃝個々の患者の体格は考慮しない
標準化eGFR(シスタチンCから算出)
ー 1.019
適さない場合が多い
式のため、薬剤投与量設定には
適さない場合が多い
×0.996
)ー 8
⃝筋肉量の影響を受けない
×0.996
×0.929)ー 8
⃝HIV感染、甲状腺機能異常、シ
年齢
年齢
クロスポリンなどの薬剤投与の
影響を受ける可能性がある
個別化eGFR(シスタチンCから算出)
個別化eGFR=標準化eGFR×
⃝薬剤投与量設定に適している
患者の体表面積
1.73
⃝筋肉量の影響を受けない
⃝HIV感染、甲状腺機能異常、シ
クロスポリンなどの薬剤投与の
影響を受ける可能性がある
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薬物相互作用の種類
薬 物 相 互 作 用 の 発 現 機 序 に は、 薬 物 動 態 学(pharmacokinetics)的 相 互 作 用 と 薬 力 学
(pharmacodynamics)的相互作用がある。
薬物動態学的相互作用は、薬物の吸収、分布、代謝、排泄が他の薬物により影響を受け、血中
濃度が変動することによって過剰な効果の発現(中毒)や効果の減弱が起こる場合をいう。代表
的なものには、肝臓での薬物代謝酵素活性の阻害などがある。薬物相互作用の約40%が代謝部
位での薬物動態学的相互作用であることが報告されており、その相互作用の多くがシトクロム
P450(CYP)を介した機序であるが、トランスポーターを介した重要な相互作用の報告も増
えている。薬力学的相互作用は、薬物の体内動態(血中濃度)には変化はないが、受容体などの
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各種腎機能評価方法とその特徴
表2
腎機能評価方法
特徴・注意点
クレアチニン・クリアランス(CG式)
⃝酵 素法(本邦での測定法)で測
定されたSCrを用いる際は、
実測
(140 ー 年齢)×体重
Ccr=
72×SCr
⃝筋肉量が少ない患者では腎機能
※女性は、0.85を乗ずる
⃝肥満患者では腎機能を過大評価
値に0.2を加えて代入
を過大評価
標準化eGFR(SCrから算出)
⃝個々の患者の体格は考慮しない
式のため、薬剤投与量設定には
eGFR=194×Scr
×年齢
ー 1.094
ー 0.287
⃝筋肉量が少ない患者では腎機能
を過大評価
※女性は、0.739を乗ずる
個別化eGFR(SCrから算出)
患者の体表面積
個別化eGFR=標準化eGFR×
1.73
男性:eGFR=(104×CysC
女性:eGFR=(104×CysC
ー 1.019
⃝薬剤投与量設定に適している
⃝筋肉量が少ない患者では腎機能
を過大評価
⃝個々の患者の体格は考慮しない
標準化eGFR(シスタチンCから算出)
ー 1.019
適さない場合が多い
式のため、薬剤投与量設定には
適さない場合が多い
×0.996
)ー 8
⃝筋肉量の影響を受けない
×0.996
×0.929)ー 8
⃝HIV感染、甲状腺機能異常、シ
年齢
年齢
クロスポリンなどの薬剤投与の
影響を受ける可能性がある
個別化eGFR(シスタチンCから算出)
個別化eGFR=標準化eGFR×
⃝薬剤投与量設定に適している
患者の体表面積
1.73
⃝筋肉量の影響を受けない
⃝HIV感染、甲状腺機能異常、シ
クロスポリンなどの薬剤投与の
影響を受ける可能性がある
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薬物相互作用の種類
薬 物 相 互 作 用 の 発 現 機 序 に は、 薬 物 動 態 学(pharmacokinetics)的 相 互 作 用 と 薬 力 学
(pharmacodynamics)的相互作用がある。
薬物動態学的相互作用は、薬物の吸収、分布、代謝、排泄が他の薬物により影響を受け、血中
濃度が変動することによって過剰な効果の発現(中毒)や効果の減弱が起こる場合をいう。代表
的なものには、肝臓での薬物代謝酵素活性の阻害などがある。薬物相互作用の約40%が代謝部
位での薬物動態学的相互作用であることが報告されており、その相互作用の多くがシトクロム
P450(CYP)を介した機序であるが、トランスポーターを介した重要な相互作用の報告も増
えている。薬力学的相互作用は、薬物の体内動態(血中濃度)には変化はないが、受容体などの
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