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参考資料1 高齢者の医薬品適正使用の指針(総論編) (29 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29434.html |
出典情報 | 高齢者医薬品適正使用検討会(第16回 11/30)《厚生労働省》 |
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高齢者の医薬品適正使用の指針(総論編)
高齢者では抗凝固薬投与時の出血リスクが高いことに配慮し、リスク・ベネフィット
バランスを評価して投与の可否を判断すべきである。複数の抗血栓薬等の長期(1年
以上)併用療法はなるべく避ける。
直接作用型経口阻害薬(DOAC)(アピキサバン[エリキュース]、
高齢者の特性
を考慮した薬
剤選択
ダビガトラン[プラザキサ]
、リバーロキサバン[イグザレルト]
、
エドキサバン[リクシアナ]
)は、アジア人ではワルファリンと比較し
て消化管出血のリスクは少ないとされ、高齢患者では使用しやすい
薬剤であると思われる。ただし、高度の腎障害のある患者にDOAC
は使用禁忌である。
DOACの抗血小板薬との併用療法においては、出血リスクが上昇
するため、冠動脈ステント留置後など投与せざるを得ない場合にお
いても長期間投与は避けるべきである。脳卒中のリスク評価には
G.
抗凝固薬
投与量、使用
方法に関する
注意
CHA2DS2-VAScスコアが、抗凝固薬投与時の出血リスクの評価には
HAS-BLEDスコアがそれぞれ有用である。このほか、高齢患者では
がんや転倒の既往、ポリファーマシーも大出血のリスクとされる。
ワルファリン[ワーファリン]は定期的にPT-INRを確認すること
により抗凝固作用がモニターできるが、DOACはモニターができな
いため、定期的に腎機能を確認し、用量が適正であるか見直しが必要
である。
ワルファリンおよびDOACはそれぞれ、併用薬との相互作用に十分
注意が必要である。CYPの関与する主な相互作用は、別表4(p.34)を
参照。リバーロキサバンは強いCYP3A(あるいはP糖蛋白)阻害薬で
他の薬効群の
ある複数の薬剤が併用禁忌に指定されている。ダビガトランやエド
薬剤との相互
キサバンはP糖蛋白阻害薬との相互作用に注意が必要である。特に
作用に関する
ダビガトランは強力なP糖蛋白阻害薬であるイトラコナゾールは併用
注意
禁忌である。
ワルファリンはビタミンKを多く含む食品や健康食品の摂取にも
注意が必要であり、納豆、クロレラ、青汁に関しては摂取しないよ
うに指導する。
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高齢者では抗凝固薬投与時の出血リスクが高いことに配慮し、リスク・ベネフィット
バランスを評価して投与の可否を判断すべきである。複数の抗血栓薬等の長期(1年
以上)併用療法はなるべく避ける。
直接作用型経口阻害薬(DOAC)(アピキサバン[エリキュース]、
高齢者の特性
を考慮した薬
剤選択
ダビガトラン[プラザキサ]
、リバーロキサバン[イグザレルト]
、
エドキサバン[リクシアナ]
)は、アジア人ではワルファリンと比較し
て消化管出血のリスクは少ないとされ、高齢患者では使用しやすい
薬剤であると思われる。ただし、高度の腎障害のある患者にDOAC
は使用禁忌である。
DOACの抗血小板薬との併用療法においては、出血リスクが上昇
するため、冠動脈ステント留置後など投与せざるを得ない場合にお
いても長期間投与は避けるべきである。脳卒中のリスク評価には
G.
抗凝固薬
投与量、使用
方法に関する
注意
CHA2DS2-VAScスコアが、抗凝固薬投与時の出血リスクの評価には
HAS-BLEDスコアがそれぞれ有用である。このほか、高齢患者では
がんや転倒の既往、ポリファーマシーも大出血のリスクとされる。
ワルファリン[ワーファリン]は定期的にPT-INRを確認すること
により抗凝固作用がモニターできるが、DOACはモニターができな
いため、定期的に腎機能を確認し、用量が適正であるか見直しが必要
である。
ワルファリンおよびDOACはそれぞれ、併用薬との相互作用に十分
注意が必要である。CYPの関与する主な相互作用は、別表4(p.34)を
参照。リバーロキサバンは強いCYP3A(あるいはP糖蛋白)阻害薬で
他の薬効群の
ある複数の薬剤が併用禁忌に指定されている。ダビガトランやエド
薬剤との相互
キサバンはP糖蛋白阻害薬との相互作用に注意が必要である。特に
作用に関する
ダビガトランは強力なP糖蛋白阻害薬であるイトラコナゾールは併用
注意
禁忌である。
ワルファリンはビタミンKを多く含む食品や健康食品の摂取にも
注意が必要であり、納豆、クロレラ、青汁に関しては摂取しないよ
うに指導する。
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