よむ、つかう、まなぶ。
参考資料1 高齢者の医薬品適正使用の指針(総論編) (33 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29434.html |
出典情報 | 高齢者医薬品適正使用検討会(第16回 11/30)《厚生労働省》 |
ページ画像
ダウンロードした画像を利用する際は「出典情報」を明記してください。
低解像度画像をダウンロード
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
高齢者の医薬品適正使用の指針(総論編)
ドキシサイクリン[ビブラマイシン]
、アクロマイシン)
、フルオ
ロキノロン系抗菌薬は、アルミニウムまたはマグネシウム含有薬剤、
鉄剤との同時服用で、キレートを形成し吸収が低下するため、併用
J.
抗微生物薬
(抗菌薬・抗
ウイルス薬)
他の薬効群の
薬剤との相互
作用に関する
注意
を避けるか、服薬間隔を空ける必要がある。
ワルファリンは抗菌薬との併用時に抗菌薬の腸内細菌抑制作用に
よりビタミンK産生が抑制され、抗凝固作用が増強する恐れがあるた
め、血液凝固能を注意深くモニタリングし必要に応じ用量を調整す
る必要がある。
抗HIV薬、抗HCV薬は、薬物相互作用が問題となる組み合わせが
多岐にわたり、かつ血中濃度の変動も大きいものが多いため、問題
がないかどうか個別に注意深く確認する必要がある。
便秘の原因となる薬剤(表1:p.10を参照)を使用している場合は、原因となる薬剤
の変更・中止を検討する。水分制限がある疾患でなければ、水分摂取を促し、食物繊維
を取り入れた食事療法と適度な運動で改善を図る。
マグネシウム製剤(酸化マグネシウム)は浸透圧下剤として用量
調節しやすく、頻用されているが、高齢者は腎機能が低下しており、
高齢者の特性
を考慮した薬
剤選択
高マグネシウム血症に注意が必要である。
ルビプロストン[アミティーザ]は、クロライドチャネルアクチ
ベーターであり、血清中電解質に影響なく便をやわらかくさせる
ため、硬便のため排便困難となっている症状に使用を検討する。
ナルデメジン[スインプロイク]は、オピオイド誘発性の難治性便秘
であれば使用を検討する。
K.
緩下薬
マグネシウム製剤を使用する場合は、低用量から開始し、高用量
の使用は避ける。定期的に血清マグネシウム値を測定し、高マグネ
シウム血症の症状である悪心・嘔吐、血圧低下、徐脈、筋力低下、
投与量、使用
傾眠などの症状がある場合はマグネシウム製剤の中止と受診をすす
方法に関する
める。
注意
刺激性下剤は長期連用により耐性が生じて難治性便秘に発展する
ことがある。また、センナなどに含まれるアントラキノン誘導体は
大腸運動異常や偽メラノーシスを引き起こす。刺激性下剤の使用は
頓用にとどめるべきである。
他の薬効群の
薬剤との相互
作用に関する
注意
マグネシウム製剤は、フルオロキノロン系・テトラサイクリン系
抗菌薬などの吸収を低下させるため、これらの薬剤との服用間隔を
2時間程度空ける必要がある。
29
ドキシサイクリン[ビブラマイシン]
、アクロマイシン)
、フルオ
ロキノロン系抗菌薬は、アルミニウムまたはマグネシウム含有薬剤、
鉄剤との同時服用で、キレートを形成し吸収が低下するため、併用
J.
抗微生物薬
(抗菌薬・抗
ウイルス薬)
他の薬効群の
薬剤との相互
作用に関する
注意
を避けるか、服薬間隔を空ける必要がある。
ワルファリンは抗菌薬との併用時に抗菌薬の腸内細菌抑制作用に
よりビタミンK産生が抑制され、抗凝固作用が増強する恐れがあるた
め、血液凝固能を注意深くモニタリングし必要に応じ用量を調整す
る必要がある。
抗HIV薬、抗HCV薬は、薬物相互作用が問題となる組み合わせが
多岐にわたり、かつ血中濃度の変動も大きいものが多いため、問題
がないかどうか個別に注意深く確認する必要がある。
便秘の原因となる薬剤(表1:p.10を参照)を使用している場合は、原因となる薬剤
の変更・中止を検討する。水分制限がある疾患でなければ、水分摂取を促し、食物繊維
を取り入れた食事療法と適度な運動で改善を図る。
マグネシウム製剤(酸化マグネシウム)は浸透圧下剤として用量
調節しやすく、頻用されているが、高齢者は腎機能が低下しており、
高齢者の特性
を考慮した薬
剤選択
高マグネシウム血症に注意が必要である。
ルビプロストン[アミティーザ]は、クロライドチャネルアクチ
ベーターであり、血清中電解質に影響なく便をやわらかくさせる
ため、硬便のため排便困難となっている症状に使用を検討する。
ナルデメジン[スインプロイク]は、オピオイド誘発性の難治性便秘
であれば使用を検討する。
K.
緩下薬
マグネシウム製剤を使用する場合は、低用量から開始し、高用量
の使用は避ける。定期的に血清マグネシウム値を測定し、高マグネ
シウム血症の症状である悪心・嘔吐、血圧低下、徐脈、筋力低下、
投与量、使用
傾眠などの症状がある場合はマグネシウム製剤の中止と受診をすす
方法に関する
める。
注意
刺激性下剤は長期連用により耐性が生じて難治性便秘に発展する
ことがある。また、センナなどに含まれるアントラキノン誘導体は
大腸運動異常や偽メラノーシスを引き起こす。刺激性下剤の使用は
頓用にとどめるべきである。
他の薬効群の
薬剤との相互
作用に関する
注意
マグネシウム製剤は、フルオロキノロン系・テトラサイクリン系
抗菌薬などの吸収を低下させるため、これらの薬剤との服用間隔を
2時間程度空ける必要がある。
29