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参考資料2 高齢者の医薬品適正使用の指針(各論編(療養環境別)) (7 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29434.html
出典情報 高齢者医薬品適正使用検討会(第16回 11/30)《厚生労働省》
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はじめに

が国における療養環境別の多剤服用の現状を以下に示す。

① 外来・在宅医療・特別養護老人ホーム等の常勤の医師が配置されていな
い施設
全国の保険薬局における処方調査によると、65 ~ 74 歳の3割及び75歳以上の4割でそれ
ぞれ5種類以上の薬剤が処方されており、ここ数年で大きな変化はない(図1)
。保険薬局585
施設を対象とした別の調査によると、PIMs の処方は高齢者の約1/4 でみられ、ベンゾジア
ゼピン系催眠鎮静薬/抗不安薬や非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が多く使われている1。
また、一般病院の外来で慢性疾患を治療中の65 歳以上の患者において、一般用医薬品やサプリ
メントの定期的な使用は約1/3 にみられ、そのうち、それらの使用を医師に伝えていたのは約
30%に過ぎなかったことが報告されている2。
薬剤師が訪問している在宅療養患者において、内服薬剤種類数は中央値で7種類であったとい
う報告がある3。薬剤師が訪問時に薬物有害事象を見つけるケースでは、催眠鎮静薬・抗不安薬、
精神神経用剤、その他の中枢神経系用薬のいずれかが被疑薬に含まれることが多く3、薬物有害

図1

同一の保険薬局で調剤された薬剤種類数(/月)の推移
(a)
65~74 歳、
(b)75 歳以上
(社会保険診療行為別調査/統計)

(a)65~74歳
H25

41.7

28.5

14.8

15.0

H26

42.2

28.6

14.7

14.5

H27

42.9

28.5

14.5

14.1

H28

43.5

28.6

14.4

13.6

28.6

14.4

13.5

1~2種類
3~4種類

H29
0%

43.5

20%

40%

60%

80%

5~6種類
7種類以上

100%

(b)75歳以上
H25

33.0

24.5

16.3

26.3

H26

33.1

24.6

16.3

26.0

H27

33.7

24.7

16.3

25.4

H28

34.1

24.8

16.3

24.8

H29

34.3

24.9

16.3

24.5

1~2種類
3~4種類

0%

20%

40%

60%

80%

5~6種類
7種類以上

100%

3