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参考資料8 全国B型肝炎訴訟原告団・弁護団と大臣の定期協議に係る議事録(令和4年度) (11 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29863.html |
出典情報 | 肝炎対策推進協議会(第30回 2/9)《厚生労働省》 |
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○武藤氏
弁護団の武藤と申します。
立入検査の際の備考欄の見直しで、患者ごとの医療器具の交換・滅菌等が具体的に確認
されるように見直しが進められるという御回答かと思います。それにつきましては、感謝
いたします。
現状、この間、定期的に協議させていただきまして、歯科における標準予防策というも
のが必要である、保険診療においても、当然に必要であるということは、制度として確保
されたということで、私たちも大きな成果だと受け止めております。
ただ、一方で、これも昨年シンポジウムを行ったのですが、大学でそういうことをきち
んと教えているけれども、歯学部生が臨床研修に出ると、違っていると、実際の現場では
意外と取り替えていなかったりすると、ここでギャップを感じる、あるいは、結局そうい
うところに就職をする、そこで葛藤を抱える、こういうすごく赤裸々なお話が現場からあ
ったのですね。それで、私たちとしても非常に、制度としては、すごく立派な制度にして
いただいたのですが、やはりちょっと現場の、特にベテランの先生方との意識のギャップ
というのが、なお、あると。
これに関して、私は、非常にどう効果的にやるのか難しいなと、いつも思っているので
すが、立入検査の発問でも少し意識が変わるのではないかという、一部の望みを抱いてい
ると、こういう状況ですね。
2つ目の無床診療所に定期的に検査に行っていない自治体のことなのですが、これは、
今も比較的多くの保健所では、コロナ禍であっても、例えば、今まで4、5年おきに全歯
科診療所を回っていたところを、少しベースは遅くなるけれども、6、7年かけるけれど
も、少しペースダウンするけれども、全診療所を回るという保健所もたくさんございます。
そういう中で、やはり、逆に大都市のほうが診療所も多くて、ちょっと到底手がつかな
いというのは、非常に逆転したようなところがございまして、ただ、そうであったとして
も、多くの市民、患者さんが現に診療を受ける大事な施設ですので、やはり、今、コロナ
禍で保健所の機能というのが大事だということの国民の意識も高まっている大事な機会だ
とも思いますので、そういう基礎的な医療を担っている保健所機能の充実も含めて、きち
んと、私たちとして、せめてゼロではなくて、定期的に、仮にまず少し長いスパンになる
としても、全歯科診療所を立入検査で回れるような保健所の余裕がある、そういう仕組み
になってほしいなということを考えておりますので、ぜひ御検討いただきたいと思います。
○奥泉氏
大臣、いかがでしょうか。
○厚生労働大臣
まず、1つは、先ほどちょっと申し上げました、立入検査要綱というの
が、今、ありまして、その備考欄の書き方について、より明確にしていくという、ちょっ
と具体的なところは、今、詰めているところなので、あれですけれども、逆にそういうこ
とをしたことをさらに周知することで、より一層、この対応ということを徹底していきた
いと思っております。
ただ、今は、コロナもありまして、多くの歯科診療所は、非常に感染に対しては、かな
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弁護団の武藤と申します。
立入検査の際の備考欄の見直しで、患者ごとの医療器具の交換・滅菌等が具体的に確認
されるように見直しが進められるという御回答かと思います。それにつきましては、感謝
いたします。
現状、この間、定期的に協議させていただきまして、歯科における標準予防策というも
のが必要である、保険診療においても、当然に必要であるということは、制度として確保
されたということで、私たちも大きな成果だと受け止めております。
ただ、一方で、これも昨年シンポジウムを行ったのですが、大学でそういうことをきち
んと教えているけれども、歯学部生が臨床研修に出ると、違っていると、実際の現場では
意外と取り替えていなかったりすると、ここでギャップを感じる、あるいは、結局そうい
うところに就職をする、そこで葛藤を抱える、こういうすごく赤裸々なお話が現場からあ
ったのですね。それで、私たちとしても非常に、制度としては、すごく立派な制度にして
いただいたのですが、やはりちょっと現場の、特にベテランの先生方との意識のギャップ
というのが、なお、あると。
これに関して、私は、非常にどう効果的にやるのか難しいなと、いつも思っているので
すが、立入検査の発問でも少し意識が変わるのではないかという、一部の望みを抱いてい
ると、こういう状況ですね。
2つ目の無床診療所に定期的に検査に行っていない自治体のことなのですが、これは、
今も比較的多くの保健所では、コロナ禍であっても、例えば、今まで4、5年おきに全歯
科診療所を回っていたところを、少しベースは遅くなるけれども、6、7年かけるけれど
も、少しペースダウンするけれども、全診療所を回るという保健所もたくさんございます。
そういう中で、やはり、逆に大都市のほうが診療所も多くて、ちょっと到底手がつかな
いというのは、非常に逆転したようなところがございまして、ただ、そうであったとして
も、多くの市民、患者さんが現に診療を受ける大事な施設ですので、やはり、今、コロナ
禍で保健所の機能というのが大事だということの国民の意識も高まっている大事な機会だ
とも思いますので、そういう基礎的な医療を担っている保健所機能の充実も含めて、きち
んと、私たちとして、せめてゼロではなくて、定期的に、仮にまず少し長いスパンになる
としても、全歯科診療所を立入検査で回れるような保健所の余裕がある、そういう仕組み
になってほしいなということを考えておりますので、ぜひ御検討いただきたいと思います。
○奥泉氏
大臣、いかがでしょうか。
○厚生労働大臣
まず、1つは、先ほどちょっと申し上げました、立入検査要綱というの
が、今、ありまして、その備考欄の書き方について、より明確にしていくという、ちょっ
と具体的なところは、今、詰めているところなので、あれですけれども、逆にそういうこ
とをしたことをさらに周知することで、より一層、この対応ということを徹底していきた
いと思っております。
ただ、今は、コロナもありまして、多くの歯科診療所は、非常に感染に対しては、かな
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