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参考資料8 全国B型肝炎訴訟原告団・弁護団と大臣の定期協議に係る議事録(令和4年度) (12 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29863.html |
出典情報 | 肝炎対策推進協議会(第30回 2/9)《厚生労働省》 |
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り感度が上がっているというのでしょうか、そういう状況になっているとは思いますが、
それに加えて、今、申し上げた具体的なことをお示しすることによって、より一層それを
徹底していただくということ。
お話を聞くと、若干、こういったら言い過ぎかもしれませんが、昔からずっとやってお
られる方が、どうもそのままの延長線でいっておられるとか、そういった話も聞きますの
で、そういったことを意識しながら、そうした周知の徹底を図っていかなくてはいけない
と思います。
それから、2点目、立入検査のやり方そのものは、それぞれの自治体でお決めになって
おられるので、こうだああだということは、なかなか直接具体の話を私どもがどこまで言
えるのかという課題はありますが、ただ、いずれにしても大事なことは、これが徹底され
るような形で、ことが動いていくということだと思いますので、そういった趣旨で、今回
改定をしたときにおいても、こうした立入検査における、しっかり留意をしてほしいと、
あるいはそういったこと日頃から情報を張っていて、なかなかそういう対応が行き届いて
いない、そうした診療所に対して立入検査をしていただくとか、そういったところは、し
っかり徹底をさせていただきたいと思います。
○奥泉氏
ありがとうございました。よろしいですね。
それでは、歯科は以上としまして、次に、啓発人権のテーマに行きたいと思います。
副読本を用いた患者講義の普及と、あと、原告被害者の被害の記録化という点について、
要請をしたいと思います。
九州原告団の松田さんのほうから、お願いいたします。
○松田氏
九州福岡原告の松田実です。74歳、病態は肝硬変です。肝がんを何度も併発を
しています。59歳になったとき、急におなかが膨れ上がり、慢性肝炎と診断されました。
ウイルス量を抑制するため、一生飲み続けなければいけない薬を飲むことになりました。
検査、診察、薬代で月に3万円近くの支払いをすることになり、貯金を切り崩す生活とな
りました。夜も寝られなくなり、こんなに苦しいのなら、いっそ死んで苦痛から解放され
たいと思うようにもなりました。私は、一生治らぬ病とどう付き合うか夜な夜な考え続け
ました。
趣味の熱帯魚飼育か癒やしの1つでした。会社を辞めて、その熱帯魚飼育のノウハウを
生かし、病院待合室などに水槽を設置して、そのメンテナンスをする仕事を始めました。
これで少しは生活費を補うことができました。ところが、63歳のとき、肝臓にがんがで
きて以降、9回の入院手術の連続で体力もなくなり、せっかく始めた仕事も断念せざるを
得なくなりました。
手術の後は高熱も出るし、本当につらいです。精神的苦痛と経済的苦痛が今も続いてい
ます。2歳違いの兄もB型肝炎で長い治療の甲斐なく、6年前に68歳で亡くなりました。
兄は30代から闘病していましたが、弟の私にさえ亡くなる直前までB型肝炎であるという
ことを教えてくれませんでした。なかなか話してくれなかったのは、家族に嫌な思いをさ
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それに加えて、今、申し上げた具体的なことをお示しすることによって、より一層それを
徹底していただくということ。
お話を聞くと、若干、こういったら言い過ぎかもしれませんが、昔からずっとやってお
られる方が、どうもそのままの延長線でいっておられるとか、そういった話も聞きますの
で、そういったことを意識しながら、そうした周知の徹底を図っていかなくてはいけない
と思います。
それから、2点目、立入検査のやり方そのものは、それぞれの自治体でお決めになって
おられるので、こうだああだということは、なかなか直接具体の話を私どもがどこまで言
えるのかという課題はありますが、ただ、いずれにしても大事なことは、これが徹底され
るような形で、ことが動いていくということだと思いますので、そういった趣旨で、今回
改定をしたときにおいても、こうした立入検査における、しっかり留意をしてほしいと、
あるいはそういったこと日頃から情報を張っていて、なかなかそういう対応が行き届いて
いない、そうした診療所に対して立入検査をしていただくとか、そういったところは、し
っかり徹底をさせていただきたいと思います。
○奥泉氏
ありがとうございました。よろしいですね。
それでは、歯科は以上としまして、次に、啓発人権のテーマに行きたいと思います。
副読本を用いた患者講義の普及と、あと、原告被害者の被害の記録化という点について、
要請をしたいと思います。
九州原告団の松田さんのほうから、お願いいたします。
○松田氏
九州福岡原告の松田実です。74歳、病態は肝硬変です。肝がんを何度も併発を
しています。59歳になったとき、急におなかが膨れ上がり、慢性肝炎と診断されました。
ウイルス量を抑制するため、一生飲み続けなければいけない薬を飲むことになりました。
検査、診察、薬代で月に3万円近くの支払いをすることになり、貯金を切り崩す生活とな
りました。夜も寝られなくなり、こんなに苦しいのなら、いっそ死んで苦痛から解放され
たいと思うようにもなりました。私は、一生治らぬ病とどう付き合うか夜な夜な考え続け
ました。
趣味の熱帯魚飼育か癒やしの1つでした。会社を辞めて、その熱帯魚飼育のノウハウを
生かし、病院待合室などに水槽を設置して、そのメンテナンスをする仕事を始めました。
これで少しは生活費を補うことができました。ところが、63歳のとき、肝臓にがんがで
きて以降、9回の入院手術の連続で体力もなくなり、せっかく始めた仕事も断念せざるを
得なくなりました。
手術の後は高熱も出るし、本当につらいです。精神的苦痛と経済的苦痛が今も続いてい
ます。2歳違いの兄もB型肝炎で長い治療の甲斐なく、6年前に68歳で亡くなりました。
兄は30代から闘病していましたが、弟の私にさえ亡くなる直前までB型肝炎であるという
ことを教えてくれませんでした。なかなか話してくれなかったのは、家族に嫌な思いをさ
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