我が国における肝炎の完全克服が掲げられました。また、被害の真相究明と、これに基づ
く再発防止策、歯科の標準予防策を進める施策など、数多くの有意義な施策が実現してき
ました。
その１つとして、中学生向け副読本『Ｂ型肝炎

いのちの教育』があります。この副読

本の配付が始まり、少しずつではありますが、全国の中学校において配付と活用が進んで
きています。
また、本年度より副読本の活用を進めるため、副読本を活用した患者講義（患者・遺族
の声を届ける講義）が、厚労省からの積極的な提案と取組により中学校に案内され、開始
されたことに、心から感謝申し上げます。
本年の大臣協議では、第一に、肝炎対策及び肝炎治療の全国的均てん化と患者肝炎コー
ディネーターの全国的な積極的養成、第二に、歯科での標準予防策の徹底、第三に、副読
本を用いた患者講義の普及及びアーカイブ作り、この３点について協議させていただきま
す。
これからも引き続き、皆様と一緒に、私たちも頑張ります。本日は、どうぞよろしくお
願いします。
○Ｂ型肝炎訴訟対策室長・肝炎対策推進室長

続きまして、加藤厚生労働大臣より御挨拶

申し上げます。
○厚生労働大臣

このたび、３回目の厚生労働大臣を務めることになりました加藤でござ

います。どうぞよろしくお願いを申し上げます。座って御挨拶をさせていただきたいと思
います。
本日は、全国各地からお集まりをいただきまして、ありがとうございます。また、今日
はオンラインで、この協議にも御参加いただいていますこと、全国Ｂ型肝炎訴訟原告団・
弁護団の皆さんに改めて御礼と御挨拶を申し上げたいと思います。
また、今、田中代表の言葉で、こうして、また、私が参加させていただくことに大変う
れしく思うとおっしゃっていただいたこと、大変光栄でございますし、また、代表が元気
で、こうして、また、今日も御参加いただいたことに、私も大変うれしく思っているとこ
ろでございます。
Ｂ型肝炎訴訟については、平成23年６月に裁判所の仲介の下で、原告団・弁護団と国と
の間で和解のための基本合意書が締結されました。国は、感染被害の拡大防止をしなかっ
たことにつき、その責任を認め、感染被害者とその遺族の方々への謝罪をさせていただい
たところであります。
改めて、感染被害者、そして御遺族の方々が受けてこられた、長年に及ぶ肉体的、また、
精神的な苦痛、そして経済的な負担に対して、深くおわびを申し上げます。
平成23年の基本合意書に基づき実施をしておりますこの定期協議も今年で11回目という
ことであり、私自身も平成30年、令和２年、そして今回３回目の参加とさせていただいて
おります。
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