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資料3-2  インドシアニングリーン (10 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00026.html
出典情報 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第54回 2/15)《厚生労働省》
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肝臓癌手術時の蛍光胆道造影のために、本薬 2.5 mg を手術前に静脈内投与すること。
蛍光胆道造影において、本薬は遅くとも観察の 15 分前に静脈内投与する必要があ
り、本薬投与から観察までの間隔は約 90 分とすることが最適であること。
<日本における教科書等>
1) Gayet 腹腔鏡下肝胆膵手術-ムービーでみる局所解剖 20)
以下のように記載されている。
腹腔鏡下胆嚢摘出術時の蛍光胆道造影として、観察予定時刻の 15 分以上前に本薬
2.5 mg を静脈内投与すること。なお、胆嚢摘出術では、総肝管の位置を把握するこ
と、Calot 三角の背側で南回りの右外側領域肝管がないか確認すること、腹側では
Calot 三角内を走行する副肝管がないか確認することが重要であること。
胆管内の本薬の蛍光は静脈内投与後少なくとも 3 時間持続することから、静脈内投
与のタイミングが早いことに問題はないこと。
2) 東京大学医学部肝胆膵外科、人工臓器・移植外科 手術の流儀 21)
腹腔鏡下肝切除時における蛍光胆道造影として、本薬 2.5 mg を手術前(遅くとも観察の
20 分前)に静脈内投与する旨記載されている。
(4)学会又は組織等の診療ガイドラインへの記載状況
<海外におけるガイドライン等>
1) Safe cholecystectomy multi-society practice guideline and state of the art consensus conference
on prevention of bile duct injury during cholecystectomy. (Ann Surg 2020; 272: 3-23)22)
以下のように記載されている。
蛍光胆道造影と X 線胆道造影を比較したエビデンスは、現時点では限られており注
5)

、胆嚢摘出術時の胆道の確認において、胆管損傷リスクの低減を目的として蛍光胆

道造影を使用することは推奨しない。
大規模な無作為化比較試験注 6)の結果を踏まえ、胆嚢摘出時の胆道の確認において、
白色光源下での観察の補助として蛍光胆道造影の使用を検討することを提案する。
注 5)蛍光胆道造影と X 線胆道造影における胆管損傷リスクの低減を直接比較した報告はないため、胆管構造
の同定率をサロゲートアウトカムとみなした。
注 6)参考文献 6 の試験に該当する。

<日本におけるガイドライン等>

なし。

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