-
2013年12月24日(火)
[26年度予算] 麻生財務相が予算案説明、地域医療向け補助金で提供体制充実
- 内閣府は12月24日に、経済財政諮問会議を開催した。 この日は(1)短期・中長期の経済財政運営(2)アベノミクスを中長期的発展につなげる道筋―などを議論した。 医療・介護分野に関係する議論を見てみよう。 (1)の短期・中長期の経済財政運営では、麻生財務大臣が平成26年度予算案について説明した(p8~p11参照)。 麻生大臣は、平成26年度予算は「経済再生・デフレ脱却と財政健全化をあわせて目指す」「社会保障・税・・・
-
2013年12月20日(金)
[薬価] アイソボリン点滴静注用等、治癒切除不能な膵がんへの保険適用拡大
- 厚生労働省は12月20日に、「アイソボリン点滴静注用25mg及び同100mg、コンサータ錠18mg及び同27mg、メロペン点滴用バイアル0.25g及び同0.5g、レボホリナート点滴静注用25mg「ヤクルト」及び同100mg「ヤクルト」並びにイナビル吸入粉末剤20mgの薬事法上の効能・効果等の変更に伴う留意事項の一部改正等」に関する通知を発出した。 これらについては、薬事法上の効能・効果等の追加・変更が認められたため、保険診療上の適応も同・・・
-
2013年12月20日(金)
[改定速報] 改定率決定受け日医がコメント、「かかりつけ医の評価」焦点に
- 日本医師会は12月20日に、「平成26年度診療報酬改定財源決定にあたって」と題する横倉会長名のコメントを発表した。 政府は同日に、「いわゆるネット(診療報酬本体引上げと薬価引下げの差)でプラス0.1%」とする診療報酬改定率を決定した。 これにあわせて、病床機能分化・強化などを推進するために900億円規模の基金(財政支援措置)を設置することも決定している。 こうした改定率等について、日医は一定の評価を行い、安・・・
-
2013年12月20日(金)
[改定速報] 26年度改定率、消費増税対応除くと「ネット」でマイナス1.26%
- 政府は12月20日に、平成26年度の診療報酬改定率を決定した。 これまでの概念であったネット(薬価の引下げ分と診療報酬本体引上げ分との差引き)で見ると、消費増税対応分を加味すればプラス0.1%となったが、消費増税対応分を除いた実質はマイナス1.26%という状況だ(p2参照)。◆消費増税加味すると、いわゆるネットで0.1%のプラス改定だが・・・ 改定率をめぐっては、早い段階から財務省が「マイナス改定」「薬価の引・・・
-
2013年12月18日(水)
[改定速報] 新薬創出等加算の制度化は見送り、26年度以降も試行継続に
- 厚生労働省は12月18日に、中医協の薬価専門部会を開催した。 この日は、平成26年度薬価制度改革の骨子(たたき台)が厚労省当局から示され、これに基づいて議論を行った。骨子は一部を除き概ね了承されており、次回会合で薬価制度改革案を固めたい考えだ。 平成26年度薬価制度改革のポイントは、『特許期間中の革新的新薬の適切な評価』と『特許の切れた新薬の後発品への置換え』の大きく2点。 前者は「新薬創出・適応外薬解・・・
-
2013年12月13日(金)
[改定速報] 田村大臣、救急・周産期・認知症対策等に十分な対応必要
- 田村厚生労働大臣は12月13日の閣議後に記者会見を行い、平成26年度診療報酬改定を巡り、麻生財務大臣や菅官房長官ら関係閣僚と協議を行ったことなどについてコメントしている。 田村大臣は、「税と社会保障の一体改革、消費税の増税分を使いまして適切な医療にアクセスできるような(医療提供)体制の整備をしていかなければならない」と各関係閣僚に伝えたという。 さらに「急性期からの受け皿になる病床を整備するとともに、・・・
-
2013年12月13日(金)
[薬価] 分子標的薬のイマチニブ錠などを保険収載
- 厚生労働省は12月13日に、「使用薬剤の薬価(薬価基準)等の一部改正」に関する通知を発出した。 今回は、後発医薬品を薬価収載している。具体的には、内用薬553品目(アカルボース錠など)、注射薬81品目(アシクロビル点滴静注液など)、外用薬60品目(アシクロビル軟膏など)を薬価基準に収載している。 あわせて、一部医薬品について留意事項も付記している。 たとえば、2型糖尿病治療薬であるアカルボース錠については、・・・
-
2013年12月12日(木)
[改定速報] 26年度予算方針を決定、「薬価と本体は一体とせず」の記述削除
- 安倍内閣は12月12日に、平成26年度予算編成の基本方針を閣議決定した。 26年度予算基本方針では、注目される診療報酬改定について、案段階では次のような点を指摘しマイナス改定方針を明確に打出していた。(1)新たな国民負担につながることは厳に抑制する(2)薬価と診療報酬本体を一体として見ない(3)診療報酬本体について、これまで相対的に高い伸びを示してきたことを踏まえ、抑制する しかし、閣議決定された基本方針・・・
-
2013年12月11日(水)
[改定速報] 26年度改定に向けた意見書を中医協まとめる、改定率は両論併記
- 厚生労働省は12月11日に、中医協総会を開催した。 この日は、平成26年度診療報酬改定に向けた意見をまとめ厚生労働大臣に提出したほか、改定項目として「褥瘡対策」「ICU等における重症度・看護必要度」「明細書の無料発行」などについて議論した。◆26年度改定に向けて中医協が意見書提出、改定率に関しては両論併記 診療報酬改定の論議は、現在、(1)基本方針を社会保障審議会で策定する(2)改定率を内閣で決定する(3)改・・・
-
2013年12月10日(火)
[診療報酬] 田村大臣、消費税分のほかに医療提供体制充実へ積増し要求
- 田村厚生労働大臣は12月10日の閣議後に記者会見を行い、平成26年度診療報酬改定に関連して、要求ラインや国民負担との関係、医療業の収益・給与についてコメントしている。 田村大臣は、今回診療報酬改定についての要求ラインについて「現在、必要な額を積上げております。これは薬価差益と調整等々だけではなくて、新薬創出等加算等々もこれから考えていかなきゃならない。全体を見ながらその上でどう調整していくかということ・・・
-
2013年12月10日(火)
[改定速報] 薬価と診療報酬は一体とし、26年度改定で必要財源確保を
- 自由民主党の「国民医療を守る議員の会」が12月10日に総会を開催し、平成26年度改定において「医療提供体制改革等に必要な財源を十分確保すること」などを求める決議を採択した。 同会は高村正彦・自民党副総裁が会長を務め、特別顧問に伊吹文明・同幹事長が据えられている(p3参照)。 総会では、三師会(日本医師会、日本歯科医師会、日本薬剤師会)と意見交換を行ったほか、厚生労働省から平成26年度改定論議の動向につ・・・
-
2013年12月06日(金)
[改定速報] 田村厚労大臣「薬価引下げ分の振替え、必要なものは必要」
- 田村厚生労働大臣は12月6日の閣議後に記者会見を行い、平成26年度診療報酬改定と薬価調査結果についてコメントしている。 田村大臣は、診療報酬改定について「診療報酬という問題はですね、プログラム法の内容を具現化する役割を果たすツールであると思います。今現状でやはり救急医療や周産期や小児科や、まだ不十分なところがあります。こういうものに対して国民の皆様方の医療に対する安心というものを考えた時には、一定程・・・
-
2013年12月06日(金)
[改定速報] 製薬業界は「新薬創出等加算」制度化を切望、次回会合で骨子案
- 厚生労働省は12月6日に、中医協の薬価専門部会を開催した。 この日は、薬価制度見直しに向けて業界団体からヒアリングを行った。 意見陳述を行ったのは、(1)日本製薬団体連合会(日薬連)(2)米国研究製薬工業協会(PhRMA)(3)欧州製薬団体連合会(EFPIA)(4)日本ジェネリック製薬協会―の4団体で、意見は連名で提示されている。 意見陳述の冒頭で日薬連は、「画期的な新薬開発促進のために、新薬創出等加算の制度化は・・・
-
2013年12月06日(金)
[改定速報] 救急医療管理加算の「他に準ずる重篤状態」規定、厳しく見直す
- 厚生労働省は12月6日に、中医協総会を開催した。 この日は、薬価調査・材料価格調査の結果や、改定基本方針について厚労省当局から報告を受けたほか、「勤務医等の負担軽減策」等の個別診療報酬項目について議論を行った。◆13対1等でも「夜勤72時間」要件のみ満たせない場合の特別入院料設定へ 個別診療報酬項目に関する本日の検討テーマは、大きなものだけでも次のとおりで非常に広範囲にわたる。●勤務医等の負担軽減等●院内・・・
-
2013年12月05日(木)
[診療報酬] 平成26年度診療報酬改定はマイナスに抑えるべき 経済同友会
- 経済同友会は12月5日に、診療報酬の改定に関する意見を表明した。 安倍政権として初の診療報酬改定の時期を迎え、11月の経済財政諮問会議において総理は「平成26年度予算において講じる措置が、新たな国民負担につながらないよう、診療報酬の在り方をはじめ、自然増を含む社会保障の歳出の合理化・効率化に最大限取組んでいく必要がある」と指摘している。 これらを踏まえ経済同友会は、持続的な社会保障と経済成長を実現する・・・
-
2013年12月05日(木)
[規制改革] 保険外併用療養拡大、積極・慎重両意見を規制改革会議が整理
- 内閣府は12月5日に、規制改革会議を開催した。 この日は、(1)介護事業等における経営管理の強化とイコールフッティング確立(2)保険診療と保険外診療の併用療養制度―の2点を議題とした。 (1)は、「介護事業等という同じ土俵の中で、社会福祉法人、株式会社、NPOといった多様な事業主体が公平・公正にサービスの質を競い合うための環境づくりを進める」というテーマだ。 この日は、社会福祉法人の立場として「全国社会福・・・
-
2013年12月05日(木)
[改定速報] 26年度予算編成基本方針案、マイナス改定方針を明確に打出す
- 内閣府は12月5日に、経済財政諮問会議を開催した。 この日は、事務局から「平成26年度予算編成の基本方針」案(p2~p15参照)が提示され、これに基づいて議論を行った。 大方針として「社会保障をはじめとする義務的経費を含め、『聖域なく予算を抜本的に見直し』たうえで、経済成長に資する施策に重点化を図る」ことを打出している(p3参照)。 注目される26年度診療報酬改定については、「自然増を含む医療費の合理化・・・
-
2013年12月04日(水)
[改定速報] 医療再興に取組む中で経営は厳しく、プラス改定が必要 日医
- 日本医師会は12月4日の定例記者会見で、「財政審の建議に対する診療報酬プラス改定に向けた日医の見解」を発表した。 財政制度等審議会は11月29日に、平成26年度予算編成等に関する建議を行っており、そこでは26年度診療報酬改定について次のような見解を示している(p2参照)。(1)診療報酬本体部分は、マイナス改定を行うべきである(2)薬価部分については、概算要求時点で市場実勢価格を上回る過大要求があり、この修・・・
-
2013年12月01日(日)
[診療報酬] マイナス改定を強く否定、政府の責任追及する姿勢 保団連
-
- 診療報酬引き上げで地域医療の再生を(12/1)《全国保険医団体連合会》
- 発信元:全国保険医団体連合会 カテゴリ: 診療報酬
-
2013年11月29日(金)
[改定速報] 薬価と診療報酬を明確に別建てで精査 甘利経済再生相
- 甘利経済再生担当大臣は11月29日に、閣議後の記者会見で次期診療報酬改定についてコメントしている。 記者からの「診療報酬の引下げが一部で決まったという報道もあるが見解をお聞かせください」との質問に答えたもの(p1参照)。 甘利大臣は、「診療報酬は、結論が出たわけではありません。まだ、これから調整に入っていくということになります」と手続を説明(p1参照)。 続けて経済財政諮問会議での議論について「・・・
-
2013年11月29日(金)
[薬価] 抗HIV薬の『プリジスタナイーブ錠』などを保険収載
- 厚生労働省は11月29日に、「使用薬剤の薬価(薬価基準)等の一部改正」に関する通知を発出した。 今回は、『グラクティブ錠12.5mg』や『プリジスタナイーブ錠800mg』など内用薬7品目、『テリボン皮下注用56.5μg』や『ベネフィクス静注用3000』など注射薬25品目、さらに『オーキシス9μgタービュヘイラー60吸入』の外用薬1品目が、新たに薬価基準に収載されている(p1参照)(p3~p4参照)。 このうち『プリジスタナ・・・
-
2013年11月29日(金)
[改定速報] 薬価引下と本体部分を差引く「ネット改定率」廃止せよ 財政審
- 財務省の財政制度等審議会は11月29日に、麻生財務大臣に宛てて「平成26年度予算の編成等に関する建議」を提出した。 26年度予算は「2015年度の赤字半減目標、2020年度の黒字化目標の達成」に向けて、中期財政計画の枠組みのもとで収支改善に取組む最初の予算編成である。また、26年4月には消費増税が控えており、「各分野の予算が膨張すれば、国民の政府に対する信頼を失いかねない」として、「これまで以上に厳しく、聖域を設・・・
-
2013年11月29日(金)
[改定速報] 画期性高い医療機器、希少疾病用医療機器、単独機能区分収載に
- 厚生労働省は11月29日に、中医協の保険医療材料専門部会を開催した。 この日は、これまでの議論を踏まえた「特定保険医療材料の保険償還価格算定の基準の改定に向けた議論の取りまとめ案」が提示された。 取りまとめ案は、(1)外国価格調整(2)イノベーションの評価(3)費用対効果の観点を入れた評価(4)その他―の4分野にそって整理されている。 ちなみに特段のコメントをしていない項目については、委員から「導入、見直・・・
-
2013年11月29日(金)
[改定速報] 精神科救急では医師の重点配置、慢性期ではPSW配置を評価
- 厚生労働省は11月29日に、中医協総会を開催した。 この日は、入院医療(前回の積残し)と精神医療について議論したほか、平成24年度改定にかかる結果検証調査結果速報の報告を受けるなどした。◆医療資源の乏しい地域の診療報酬特例、要件等緩和して継続 入院医療については、前回(11月27日)会合で(1)一般病棟入院基本料における「重症度・看護必要度」等(2)亜急性期入院医療管理料等(3)医療提供体制が十分ではないもの・・・
-
2013年11月27日(水)
[改定速報] 厚労省が「新薬創出等加算の制度化」を提案、委員は消極的
- 厚生労働省は11月27日に、中医協の薬価専門部会を開催した。 この日は、これまでの議論をまとめた「論点整理案」が厚労省当局から示された。次回会合では、この案に対する意見を医薬品関係者から聴取することになる。 論点整理案で示された平成26年度の薬価制度見直し項目を並べると、次のとおりとなる。(1)製剤上の工夫をすることなく単に投与期間を延長(たとえば週に1回を月に1回に)するためだけに含有量を増やした医薬・・・
ダウンロードしたPDFファイルを閲覧・印刷するには、Adobe Reader(またはAdobe Acrobat Reader)がインストールされている必要があります。
まだインストールされていない場合は、こちらより、Adobe Readerを予め、ダウンロード、インストールしておいてください。
まだインストールされていない場合は、こちらより、Adobe Readerを予め、ダウンロード、インストールしておいてください。