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08 参考資料1-2 沈降ヘモフィルスb型ワクチンファクトシート[2.4MB] (12 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_34803.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会 ワクチン評価に関する小委員会(第20回 8/29)《厚生労働省》 |
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一方で、Hibワクチンを導入した諸外国において、NTHiによる侵襲性インフルエンザ
菌感染症の報告数が主に5歳未満の小児と65歳以上の成人において増加している(29,
30)。平成25〜26年度にわが国の10道県で実施した成人侵襲性インフルエンザ菌感染症
の調査では、患者18例(年齢中央値:83歳)の臨床像では菌血症を伴う肺炎(10例)が半
数以上を占めた。また、原因菌の解析では、血液由来の18株中17株(94%)がNTHiであ
り、残りの1株は Hieであった(31)。
4.沈降ヘモフィルス b 型ワクチンの効能および安全性
① ワクチン製剤について
沈降ヘモフィルスb型ワクチン VaxemHib は、Hib の莢膜多糖であるポリリボシルリ
ビトールリン酸 (polyribosyl ribitol phosphate : PRP) を抽出精製して Hibオリゴ
糖とし、無毒性変異ジフテリア毒素 (CRM197) と共有結合させた後、アジュバントとし
てリン酸アルミニウムを加えた製剤である。先に国内で承認された ActHib と同等な効
果が期待されるHibワクチン製剤だが、剤型、キャリアタンパク質、アジュバントなど
において下記のような違いがある。
* 有効成分の違い: VaxemHib は Hib から抽出した PRP を加水分解して Hib オリ
ゴ糖とし、これを還元的アミノ化し、アジピン酸を介して CRM197 に結合させてい
る(32, 33)。VaxemHib は図 4A のように Hib オリゴ糖と CRM197 が結合した分子構
造になっていると考えられる。一方、ActHib は 抽出した PRP を低分子量化する
ことなく、臭化シアンによる活性化とアジピン酸ジヒドラジドによって破傷風ト
キソイドに結合させている(34)。ActHib は、図 4B のような高分子量の Hib 多糖
−破傷風トキソイド結合体になっていると考えられる。どちらの製造方法も、多
糖成分とキャリアタンパク質からなる結合体ワクチンの製造に広く用いられてい
る手法である。
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菌感染症の報告数が主に5歳未満の小児と65歳以上の成人において増加している(29,
30)。平成25〜26年度にわが国の10道県で実施した成人侵襲性インフルエンザ菌感染症
の調査では、患者18例(年齢中央値:83歳)の臨床像では菌血症を伴う肺炎(10例)が半
数以上を占めた。また、原因菌の解析では、血液由来の18株中17株(94%)がNTHiであ
り、残りの1株は Hieであった(31)。
4.沈降ヘモフィルス b 型ワクチンの効能および安全性
① ワクチン製剤について
沈降ヘモフィルスb型ワクチン VaxemHib は、Hib の莢膜多糖であるポリリボシルリ
ビトールリン酸 (polyribosyl ribitol phosphate : PRP) を抽出精製して Hibオリゴ
糖とし、無毒性変異ジフテリア毒素 (CRM197) と共有結合させた後、アジュバントとし
てリン酸アルミニウムを加えた製剤である。先に国内で承認された ActHib と同等な効
果が期待されるHibワクチン製剤だが、剤型、キャリアタンパク質、アジュバントなど
において下記のような違いがある。
* 有効成分の違い: VaxemHib は Hib から抽出した PRP を加水分解して Hib オリ
ゴ糖とし、これを還元的アミノ化し、アジピン酸を介して CRM197 に結合させてい
る(32, 33)。VaxemHib は図 4A のように Hib オリゴ糖と CRM197 が結合した分子構
造になっていると考えられる。一方、ActHib は 抽出した PRP を低分子量化する
ことなく、臭化シアンによる活性化とアジピン酸ジヒドラジドによって破傷風ト
キソイドに結合させている(34)。ActHib は、図 4B のような高分子量の Hib 多糖
−破傷風トキソイド結合体になっていると考えられる。どちらの製造方法も、多
糖成分とキャリアタンパク質からなる結合体ワクチンの製造に広く用いられてい
る手法である。
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