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08 参考資料1-2 沈降ヘモフィルスb型ワクチンファクトシート[2.4MB] (8 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_34803.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会 ワクチン評価に関する小委員会(第20回 8/29)《厚生労働省》
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ンザ菌感染症」が追加され、従来の細菌性髄膜炎に比べて起因病原体の把握が明確にな
るとともに髄膜炎以外の侵襲性感染症症例の把握も可能となった。
2013 年 4 月から 2014
年 8 月までに報告された 235 例についての検討では、5 歳未満の報告数は全体の 17%
(39
例)を占め、そのうちの 67%(26 例)は 0~1 歳児であった(図 2)
。また、高齢者で
もピークがみられ、5~59 歳の年齢群(5 歳刻み)の報告数が 10 例未満であったのに対
し、60~94 歳の年齢群では 20 例前後の報告数であった。病型別にみると 5 歳未満では
髄膜炎症例が 23%(9 例)
、菌血症を伴う肺炎症例が 33%(13 例)、菌血症例が 44%(17
例)であった。髄膜炎症例は小児で多くみられ、特に 6 か月齢未満の乳児では 63%(5/8
例)の高い割合であった。一方、65 歳以上の高齢者では菌血症を伴う肺炎症例が 61%
(82/134 例)と多くを占めた(13)。全数把握開始以降の年間累積報告数は、2013 年(第
14~52 週)は 108 例、2014 年は 200 例、2015 年は 247 例(暫定値)
、2016 年(第 1~
25 週暫定値)は 167 例であった。

図2.侵襲性インフルエンザ菌感染症患者の年齢分布、2013 年 4 月〜2014 年 8 月
(n=235)

② Hib ワクチン定期接種化前後の疫学調査
Hib ワクチン定期接種の効果を調査するため、定期接種化前後における、侵襲性イン
フルエンザ菌感染症の罹患率、分離菌株の調査が実施されている。対象地域は、北海道
ならびに福島、新潟、千葉、三重、岡山、高知、福岡、鹿児島、沖縄の各県で、分離菌
株の解析については北海道を除く 9 県で実施されている。研究期間は 2007 年(平成 19
年)4 月以降で、2016 年 9 月現在も継続している。調査対象地域の 5 歳未満人口は

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