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別紙1○「小児・AYAがんに対する遺伝子パネル検査結果等に基づく複数の分子標的治療に関する患者申出療養」の患者申出療養評価会議における事前評価等の取扱いについて (10 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000203222_00026.html
出典情報 患者申出療養評価会議(第43回 9/21)《厚生労働省》
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しも小児患者に限定されない。担当診療科は、小児科のみでの申請であるが、その他の施設
要件として、がんゲノム医療中核病院、小児がん中央機関、または小児がん拠点病院である
ことが求められており、計画書の中でも”重篤な有害事象が発生した場合、24 時間、365 日
適切に対応できる体制“が要求されており、この試験を安全に実施していく十分な体制があ
ると思われる。計画自体は、複数のがん種が対象となり、適格基準も複雑であるが、患者選
択基準に関する問い合わせ先も設置されていることは評価できる。
試験がもつ根本的課題としては、最終的に得られたデータをどう解釈できるのか、その方法
論が確立していないことがある。この研究で一定の有効性が示唆されるデータが得られたと
しても、比較的稀ながん種に対して、今後次々と検証的な RCT を組むことは困難であること
は現時点で容易に想像できる。安全で有効な薬剤であれば、効率的な審査により、早期承認
をめざす工夫が必要かもしれない。限られたデータセットで有効性や安全性を評価するため
には、海外データとの比較、あるいはグローバルレベルでインテグレートされたデータセッ
トを用いたモデリング&シミュレーション(M&S)を活用することも重要かと思われる。具体的
には、例えば母集団 PK、PK/PD、暴露量/安全性、暴露量/有効性などのモデルを構築した上で、
日本人患者での暴露量の推定、薬物動態学的民族差の有無、用量あるいは暴露量と安全性・
有効性の関係性を明らかにすることで、本邦の小児、あるいは AYA 世代患者でのベネフィッ
ト/リスク比を最大化するための暴露量あるいは用量をシミュレートするなどの薬効評価で
の工夫が必要かと思われる。

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総合評価



条件付き適

継続審議

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10

不適