よむ、つかう、まなぶ。
参考資料4 医師臨床研修指導ガイドライン-2023年度版-[1.6MB] (21 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36634.html |
出典情報 | 医道審議会 医師分科会医師臨床研修部会(令和5年度第4回 12/1)《厚生労働省》 |
ページ画像
ダウンロードした画像を利用する際は「出典情報」を明記してください。
低解像度画像をダウンロード
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
⑬ 全研修期間を通じて、感染対策(院内感染や性感染症等)、予防医療(予防接種等)、虐
待への対応、社会復帰支援、緩和ケア、アドバンス・ケア・プランニング(ACP・人生会
議)、臨床病理検討会(CPC)等、基本的な診療において必要な分野・領域等に関する研
修を含むこと。また、診療領域・職種横断的なチーム(感染制御、緩和ケア、栄養サポ
ート、認知症ケア、退院支援等)の活動に参加することや、児童・思春期精神科領域(発
達障害等)、薬剤耐性、ゲノム医療等、社会的要請の強い分野・領域等に関する研修を
含むことが望ましい。
<解説>
「を含むこと」と規定される研修は研修の必須項目で、
「を含むことが望ましい」と規定
される研修は研修が推奨される項目となる。
1)必須項目である感染対策、予防医療、虐待、社会復帰支援、緩和ケア、アドバンス・ケ
ア・プランニング(ACP・人生会議)、臨床病理検討会(CPC)については、下記の研修目
的と研修方法を参考に研修を行う。これらの項目に関する研修は必修分野あるいは選択
分野のローテーション中に実施でき、そのために数日程度、当該必修分野あるいは選択
分野の研修から離脱してもよく、その分を後日補う必要はない。ただし、離脱しても到
達目標を満たせることを前提とする。実施した研修に関しては PG-EPOC 等の評価ツール
を用いて、研修したことを記録する。
ⅰ)感染対策(院内感染や性感染症等)
研修目的:公衆衛生上、重要性の高い結核、麻疹、風疹、性感染症などの地域や医療機
関における感染対策の実際を学ぶとともに、臨床研修病院においては各診療科の診療
に関連する感染症の感染予防や治療、院内感染対策における基本的考え方を学ぶ。
研修方法:研修医を対象にした系統的な感染症のセミナーに出席し、院内感染に係る
研修については院内感染対策チームの活動等に参加する。保健所研修では、結核に対
する対応、性感染症に対する現場での対応に可能な範囲で携わる。
ⅱ)予防医療(予防接種を含む)
研修目的:法定健(検)診、総合健診、人間ドック、予防接種などの予防医療の公衆衛
生上の重要性と各種事業を推進する意義を理解する。
研修方法:医療機関あるいは保険者や自治体等が実施する検診・健診に参加し、診察
と健康指導を行う。また予防接種の業務に参加する場合は、予防接種を行うとともに、
接種の可否の判断や計画の作成に加わる。
ⅲ)虐待
研修目的:主に児童虐待において、医療機関に求められる早期発見につながる所見や
徴候、及びその後の児童相談所との連携等について学ぶ。
研修方法:虐待に関する研修(BEAMS 等、下記参照)を受講する。あるいは同様の研修等
を受講した小児科医による伝達講習や被虐待児の対応に取り組んだ経験の多い小児科
医からの講義を受ける。
参考:BEAMS 虐待対応プログラム
https://beams.childfirst.or.jp/event/
ⅳ)社会復帰支援
研修目的:診療現場で患者の社会復帰について配慮できるよう、長期入院などにより
一定の治療期間、休職や離職を強いられた患者が直面する困難や社会復帰のプロセス
19
待への対応、社会復帰支援、緩和ケア、アドバンス・ケア・プランニング(ACP・人生会
議)、臨床病理検討会(CPC)等、基本的な診療において必要な分野・領域等に関する研
修を含むこと。また、診療領域・職種横断的なチーム(感染制御、緩和ケア、栄養サポ
ート、認知症ケア、退院支援等)の活動に参加することや、児童・思春期精神科領域(発
達障害等)、薬剤耐性、ゲノム医療等、社会的要請の強い分野・領域等に関する研修を
含むことが望ましい。
<解説>
「を含むこと」と規定される研修は研修の必須項目で、
「を含むことが望ましい」と規定
される研修は研修が推奨される項目となる。
1)必須項目である感染対策、予防医療、虐待、社会復帰支援、緩和ケア、アドバンス・ケ
ア・プランニング(ACP・人生会議)、臨床病理検討会(CPC)については、下記の研修目
的と研修方法を参考に研修を行う。これらの項目に関する研修は必修分野あるいは選択
分野のローテーション中に実施でき、そのために数日程度、当該必修分野あるいは選択
分野の研修から離脱してもよく、その分を後日補う必要はない。ただし、離脱しても到
達目標を満たせることを前提とする。実施した研修に関しては PG-EPOC 等の評価ツール
を用いて、研修したことを記録する。
ⅰ)感染対策(院内感染や性感染症等)
研修目的:公衆衛生上、重要性の高い結核、麻疹、風疹、性感染症などの地域や医療機
関における感染対策の実際を学ぶとともに、臨床研修病院においては各診療科の診療
に関連する感染症の感染予防や治療、院内感染対策における基本的考え方を学ぶ。
研修方法:研修医を対象にした系統的な感染症のセミナーに出席し、院内感染に係る
研修については院内感染対策チームの活動等に参加する。保健所研修では、結核に対
する対応、性感染症に対する現場での対応に可能な範囲で携わる。
ⅱ)予防医療(予防接種を含む)
研修目的:法定健(検)診、総合健診、人間ドック、予防接種などの予防医療の公衆衛
生上の重要性と各種事業を推進する意義を理解する。
研修方法:医療機関あるいは保険者や自治体等が実施する検診・健診に参加し、診察
と健康指導を行う。また予防接種の業務に参加する場合は、予防接種を行うとともに、
接種の可否の判断や計画の作成に加わる。
ⅲ)虐待
研修目的:主に児童虐待において、医療機関に求められる早期発見につながる所見や
徴候、及びその後の児童相談所との連携等について学ぶ。
研修方法:虐待に関する研修(BEAMS 等、下記参照)を受講する。あるいは同様の研修等
を受講した小児科医による伝達講習や被虐待児の対応に取り組んだ経験の多い小児科
医からの講義を受ける。
参考:BEAMS 虐待対応プログラム
https://beams.childfirst.or.jp/event/
ⅳ)社会復帰支援
研修目的:診療現場で患者の社会復帰について配慮できるよう、長期入院などにより
一定の治療期間、休職や離職を強いられた患者が直面する困難や社会復帰のプロセス
19