よむ、つかう、まなぶ。
参考資料4 医師臨床研修指導ガイドライン-2023年度版-[1.6MB] (49 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36634.html |
出典情報 | 医道審議会 医師分科会医師臨床研修部会(令和5年度第4回 12/1)《厚生労働省》 |
ページ画像
ダウンロードした画像を利用する際は「出典情報」を明記してください。
低解像度画像をダウンロード
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
5)研修医と十分意思疎通を図り、実際の状況と評価に乖離が生じないように努める。
6)指導医を始めとする医師及び医師以外の医療職は、各分野・診療科のローテーション
終了時に、研修医評価票を用いて到達目標の達成度を評価し、研修管理委員会に提出す
る。
7)研修医自身が、インターネットを用いた評価システム等を活用して、研修の進捗状況
を把握するように指導する。
8)定期的に研修の進捗状況を研修医に知らせ、研修医及び指導スタッフ間で評価結果を
共有し、より効果的な研修へとつなげる。
6.上級医
有資格の「指導医」以外で、研修医よりも臨床経験の長い医師をいう。いわゆる「屋根瓦方
式」の指導体制においては、指導医と研修医の間にあって、重要な役割を担う。上級医は、可
能な限り指導医講習会を受講しておくことが望ましい(指導医講習会の受講には必ずしも 7
年以上の臨床経験を必要としない)
。
上級医は、休日・夜間の当直における研修医の指導に関して、指導医と同等の役割をはた
す。すなわち、休日・夜間の当直時、電話等により指導医又は上級医に相談できる体制が確
保されるとともに、必要時、指導医又は上級医が直ちに対応できるような体制(オンコール体
制)が確保されている必要があり、休日・夜間の当直を 1 年次の研修医が行う場合は、原則と
して指導医又は上級医とともに行わなければならない。
7.医師以外の医療職種(指導者)
看護師、薬剤師、臨床検査技師等、研修医の指導に関係する医師以外の医療職種全てを指
す。研修医の教育研修は医師のみならず、全ての医療職種が協働し、病院を挙げて行うべき
である。とくに、研修医の真正な評価には、医師以外の医療職種や患者・家族などからの評価
も含めた、いわゆる「360 度評価」が望ましい。
評価にあたる指導者には、少なくとも看護師を含むことが望まれる。
8.メンター
職種にかかわらず、指導者たるメンター(mentor)は、指導を受けるメンティー(mentee)に
対して、対話と助言を繰り返しつつ、仕事や日常生活面並びに人生全般における支援を継続
的に行う。この一連のプロセスをメンターシップ(mentorship)と呼ぶ。省令施行通知などに
おける規定はないが、指導体制充実の一環として、メンター制度を採用する研修プログラム
が増えている。
指導医や上級医が、当該分野・診療科のローテーション期間中、研修医からの相談を受け
助言を与えるのに対し、メンターは、診療科の枠を超え、メンティーである研修医との定期
的なコミュニケーションを通じ、彼らの研修生活やキャリア形成全般についての助言、精神
面でのサポートなど、継続的な支援を行う。
メンター制度は、以下のステップを踏んで行われる。
47
6)指導医を始めとする医師及び医師以外の医療職は、各分野・診療科のローテーション
終了時に、研修医評価票を用いて到達目標の達成度を評価し、研修管理委員会に提出す
る。
7)研修医自身が、インターネットを用いた評価システム等を活用して、研修の進捗状況
を把握するように指導する。
8)定期的に研修の進捗状況を研修医に知らせ、研修医及び指導スタッフ間で評価結果を
共有し、より効果的な研修へとつなげる。
6.上級医
有資格の「指導医」以外で、研修医よりも臨床経験の長い医師をいう。いわゆる「屋根瓦方
式」の指導体制においては、指導医と研修医の間にあって、重要な役割を担う。上級医は、可
能な限り指導医講習会を受講しておくことが望ましい(指導医講習会の受講には必ずしも 7
年以上の臨床経験を必要としない)
。
上級医は、休日・夜間の当直における研修医の指導に関して、指導医と同等の役割をはた
す。すなわち、休日・夜間の当直時、電話等により指導医又は上級医に相談できる体制が確
保されるとともに、必要時、指導医又は上級医が直ちに対応できるような体制(オンコール体
制)が確保されている必要があり、休日・夜間の当直を 1 年次の研修医が行う場合は、原則と
して指導医又は上級医とともに行わなければならない。
7.医師以外の医療職種(指導者)
看護師、薬剤師、臨床検査技師等、研修医の指導に関係する医師以外の医療職種全てを指
す。研修医の教育研修は医師のみならず、全ての医療職種が協働し、病院を挙げて行うべき
である。とくに、研修医の真正な評価には、医師以外の医療職種や患者・家族などからの評価
も含めた、いわゆる「360 度評価」が望ましい。
評価にあたる指導者には、少なくとも看護師を含むことが望まれる。
8.メンター
職種にかかわらず、指導者たるメンター(mentor)は、指導を受けるメンティー(mentee)に
対して、対話と助言を繰り返しつつ、仕事や日常生活面並びに人生全般における支援を継続
的に行う。この一連のプロセスをメンターシップ(mentorship)と呼ぶ。省令施行通知などに
おける規定はないが、指導体制充実の一環として、メンター制度を採用する研修プログラム
が増えている。
指導医や上級医が、当該分野・診療科のローテーション期間中、研修医からの相談を受け
助言を与えるのに対し、メンターは、診療科の枠を超え、メンティーである研修医との定期
的なコミュニケーションを通じ、彼らの研修生活やキャリア形成全般についての助言、精神
面でのサポートなど、継続的な支援を行う。
メンター制度は、以下のステップを踏んで行われる。
47