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参考資料4 医師臨床研修指導ガイドライン-2023年度版-[1.6MB] (57 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36634.html |
出典情報 | 医道審議会 医師分科会医師臨床研修部会(令和5年度第4回 12/1)《厚生労働省》 |
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2)病院内
① 研修医室
机、ロッカー(できれば研修医ごと)のほか、文献検索や教育用コンテンツなどの
インターネットコンテンツの利用のため、インターネット接続ができる設備も必要
である。また、医局のラウンジでは、自分よりはるかに年上の先生がいてくつろげ
ないので、研修医室で弁当を食べたりお茶を飲んだりするスペースがあると研修医
同士の情報交換、息抜きの場になる。
② 仮眠室
夜遅くまで研修した時や、夜間呼び出された翌日の昼休みなど、横になれるスペー
スが必要である。特に女性の場合医局のソファなどでは横になれないため、男女別
の仮眠室があるとなおよい。
③ 食事
研修医は、食事を作ったり食べに行ったりする時間・余裕がないことが多いので、病
院食を利用できたり、夜間補食ができるようなシステムがあると便利である。
④ 各種手続き、郵便物の受け取りなど
研修医が平日昼間に外出することは難しいので、銀行振り込みや郵便物の受け取り
などについて代行してもらえる制度があると便利である。
(2)研修の充実
1)シミュレータ
① シミュレータ教育の必要性
研修目標に到達するためには、知識の修得だけでは不十分であり、技能、態度領域
の教育が重要である。しかしながら、未熟な研修医が患者に対して侵襲的な手技を
行うことには倫理的にも安全管理上も問題が多いため、現場で実施する前にシミュ
レータを用いて十分に修練を積むことが望ましい。
② シミュレータ教育の利点
シミュレータ教育は、臨床現場におけるスキルの修得に比べて以下の利点を有す
る。
・実際の患者に害が及ばない
・いつでも、何度も反復して練習できる
・自己学習が可能である
・講義などの他の方法と組み合わせることで学習効果を高めることができる
・遭遇する機会の少ないシチュエーションについて繰り返し学ぶことができる
・主に技能・態度領域における評価に利用できる
・指導医が、研修医のレベルに合わせた教育効果の高いシナリオを意図的に設定でき
る
③ 用意すべき機材
各施設の状況により必要度は異なるため、予算と必要度に応じて整備すべき機材を
決定する。教育効果の高い機材としては、救急蘇生に関するもの(心肺蘇生シミュ
レータ、挿管練習モデル、AED トレーナーなど)
、身体診察に関するもの(心音・呼
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① 研修医室
机、ロッカー(できれば研修医ごと)のほか、文献検索や教育用コンテンツなどの
インターネットコンテンツの利用のため、インターネット接続ができる設備も必要
である。また、医局のラウンジでは、自分よりはるかに年上の先生がいてくつろげ
ないので、研修医室で弁当を食べたりお茶を飲んだりするスペースがあると研修医
同士の情報交換、息抜きの場になる。
② 仮眠室
夜遅くまで研修した時や、夜間呼び出された翌日の昼休みなど、横になれるスペー
スが必要である。特に女性の場合医局のソファなどでは横になれないため、男女別
の仮眠室があるとなおよい。
③ 食事
研修医は、食事を作ったり食べに行ったりする時間・余裕がないことが多いので、病
院食を利用できたり、夜間補食ができるようなシステムがあると便利である。
④ 各種手続き、郵便物の受け取りなど
研修医が平日昼間に外出することは難しいので、銀行振り込みや郵便物の受け取り
などについて代行してもらえる制度があると便利である。
(2)研修の充実
1)シミュレータ
① シミュレータ教育の必要性
研修目標に到達するためには、知識の修得だけでは不十分であり、技能、態度領域
の教育が重要である。しかしながら、未熟な研修医が患者に対して侵襲的な手技を
行うことには倫理的にも安全管理上も問題が多いため、現場で実施する前にシミュ
レータを用いて十分に修練を積むことが望ましい。
② シミュレータ教育の利点
シミュレータ教育は、臨床現場におけるスキルの修得に比べて以下の利点を有す
る。
・実際の患者に害が及ばない
・いつでも、何度も反復して練習できる
・自己学習が可能である
・講義などの他の方法と組み合わせることで学習効果を高めることができる
・遭遇する機会の少ないシチュエーションについて繰り返し学ぶことができる
・主に技能・態度領域における評価に利用できる
・指導医が、研修医のレベルに合わせた教育効果の高いシナリオを意図的に設定でき
る
③ 用意すべき機材
各施設の状況により必要度は異なるため、予算と必要度に応じて整備すべき機材を
決定する。教育効果の高い機材としては、救急蘇生に関するもの(心肺蘇生シミュ
レータ、挿管練習モデル、AED トレーナーなど)
、身体診察に関するもの(心音・呼
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