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04 参考資料1-123価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン(肺炎球菌ワクチン)ファクトシート (11 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36630.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会 ワクチン評価に関する小委員会(第22回 12/1)《厚生労働省》
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清型分布の調査と比較して(28)、2017 年には PCV13 ワクチン血清型、PPSV23 ワクチン血清型の
割合はそれぞれ 61%から 37%、85%から 67 %と減少した。結果的に、非 PCV13 ワクチン血清型に
よる成人 IPD の割合は 39%から 63%に増加した。また、成人 IPD サーベイランスにおける 2013
年度と 2016 年度の比較においても非 PCV13 ワクチン血清型の割合は 57%から 70%に増加してい
る。

図2.
2013 年 4 月〜2018 年 1 月に分離された成人 IPD の原因菌の血清型の分離頻度
(n=1,144)
16

2013/7-2018/1 月
PCV13 カバー率: 37%
PPSV23 カバー率: 67%

14
12
10

(%)

分 8

率 6
4

0

4
6B
9V
14
18C
19F
23F
1
3
5
6A
7F
19A
10A
15B
22F
33F
9N
12F
2
8
11A/E
17F
20
15A
15C
23B
23A
24F
6C
6D
7C
18B
38
35B
34
13
31
37
16F
18A
21
NT

2

PCV7
NT: non-typeable

PCV13
PPSV23 (6A を除く)

血清型

2011 年に肺炎はわが国の死因の第 3 位となった。とりわけ、80 歳を超えると肺炎による死亡
率が急速に増加する。2010〜2012 年に国内で実施された成人市中肺炎と医療ケア関連肺炎の調
査では、肺炎球菌性肺炎の割合は市中肺炎が 17.1〜23.2%、医療ケア関連肺炎が 12.7〜18.4%で
あった(12, 33)。また、国内の肺炎球菌性肺炎例の調査では、全ての肺炎球菌性肺炎のうち、菌
血症を伴う肺炎の頻度は 6〜12%とされている(34,35)。
単一医療機関における成人の肺炎球菌性肺炎 171 症例(年齢平均 67.7 歳)の臨床像と原因菌
の血清型分布が検討された(36)。本研究では、2011 年から 2015 年の研究期間において、原因菌
の PCV13 ワクチン血清型の割合は 71.4%から 33.3%まで減少し、PPSV23 ワクチン血清型の割合は
71.4%から 50%まで減少した。
また、同一研究グループによって、国内複数の医療機関において市中発症肺炎(市中肺炎と医
療ケア関連肺炎)の疫学的調査が 2011 年 9 月から 2013 年 1 月の期間と 2016 年 5 月〜2017 年 4
月の期間に実施された(34,37)。2011 年 9 月から 2013 年 1 月の期間では原因菌 100 株中、2016
10