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資料5-1~2   モメタゾンフランカルボン酸エステル水和物 (16 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198111_00024.html
出典情報 医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議(第26回 12/7)《厚生労働省》
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11.2 その他の副作用

表1

n

100μg/日(分1)

75

200μg/日(分1)

74

400μg/日(分1)

79

200μg/日(分2)

75

400μg/日(分2)

75

プラセボ

77



注2)本剤の成人の承認用法・用量は、「通常、成人には、各鼻腔に2噴霧ず
つ1日1回投与する(モメタゾンフランカルボン酸エステルとして1日
200μg)。」である。
本剤200μg/日(分1)における副作用は、74例中15例(20.3%)に認
められた。主なものは、咽喉頭疼痛3例(4.1%)であった。
17.1.2 国内第Ⅲ相比較試験(成人)
通年性アレルギー性鼻炎を対象とした第Ⅲ相試験 6 ) にお い て 、 本
剤 2 0 0μg / 日 ( 分 1 )、 フ ル チ カ ゾ ン プ ロ ピ オ ン 酸 エ ス テ ル ( F P )
200μg/日(分2)あるいはプラセボを2週間投与した。4鼻症状スコ
ア注1)の投与前値及び投与終了時の変化量を下表に示した。
表2

第Ⅲ相試験における投与2週後又は中止時の4鼻症状スコア
投与群注3)

n

本剤200μg/日
(分1)

143

比較注4)

8.3
(0.2)

32

7.8
(0.3)

34

8.4
(0.3)

本剤vsFP
差の点推定値
-1.8
(調整平均値)-0.2
(0.4) 95%CI:-0.7~0.3

142

本剤プラセボ
FPプラセボ

-1.4
(0.3)

注3)それぞれの実薬に対するプラセボを設定した。
注4)調整平均値、95%両側信頼区間(95%CI)、標準誤差は投与前値及び投
与群を共変量とした共分散分析から算出された。


本剤における副作用は、143例中19例(13.3%)に認められた。主なもの
は、血中ビリルビン増加4例(2.8%)
、咽喉頭疼痛3例(2.1%)であった。
17.1.3 国内第Ⅲ相比較試験(小児)
通年性アレルギー性鼻炎を対象とした二重盲検比較試験 7) に お い
て、本剤[5歳以上12歳未満:100μg/日(分1)、12歳以上16歳未満:
200μg/日(分1)]あるいはプラセボを2週間投与した。4鼻症状スコ
ア注1) の投与前値及び投与終了時の変化量を下表に示した。その結果、
プラセボに対する本剤の優越性が検証された。
表3

小児通年性アレルギー性鼻炎を対象とした比較試験における投与2週後
又は中止時の4鼻症状スコア

16. 薬物動態

投与群

n

本剤(分1)

220

プラセボ

113

調整平均値
(標準誤差)
投与前
変化量
7.5
-3.9
(0.1)
(0.2)
7.6
(0.2)

-1.9
(0.2)

比較注5)
差の点推定値
(調整平均値)-2.1
95%CI:-2.6~-1.5

注5)調整平均値、95%両側信頼区間(95%CI)、標準誤差は投与前値、投与
群及び年齢層(5歳以上12歳未満、12歳以上16歳未満)を共変量とした
共分散分析から算出された。


16.1 血中濃度
16.1.1 反復投与
健 康 成 人 男 性 ( 日 本 人 各 群 6 例 ) に 本 剤 2 0 0μg 又 は 4 0 0μg を 1 日 2
回注)7日間反復鼻腔内投与した際、血漿中モメタゾンフランカルボン酸
エステル濃度は200μg 1日2回投与群の1例において初回投与後30分に
定量下限をわずかに上回る値(57.2 pg/mL)が認められたが、他の
被験者は全測定時点で定量下限未満(<50pg/mL)であった2)。
16.4 代謝
ヒト肝ミクロソームを用いたin vitro 試験では広範な代謝が認められ、生
成する複数の代謝物の1つとして6β水酸化体が確認された3)。6β水酸化体
の生成に関与するP450分子種はCYP3A4であることが確認されている4)。

調整平均値
(標準誤差)
投与前
変化量
8.3
-3.9
(0.1)
(0.2)

本剤vs本剤プラセボ
差の点推定値
(調整平均値)-2.3
-3.7
(0.2) 95%CI:-3.1~-1.5

FP200μg/日
(分2)

14. 適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意
患者には添付の携帯袋及び使用説明書を渡し、以下の使用方法
を指導すること。
・鼻腔内噴霧用にのみ使用すること。
・本剤の使用前に容器を上下によく振ること。
・本剤の初回使用時のみ空打ちを行い(10回程度)、液が完全
に霧状になることを確認し使用すること。
・噴霧口を針やピンなどで突かないこと。

平均値(標準誤差)
投与前
変化量
7.3
-2.7
(0.2)
(0.3)
8.1
-4.3
(0.2)
(0.3)
7.9
-4.2
(0.2)
(0.2)
7.3
-4.0
(0.2)
(0.2)
7.7
-4.1
(0.2)
(0.3)
7.6
-1.7
(0.2)
(0.2)





注)小児及び成人の臨床試験で認められた副作用;他の発現頻
度のある副作用はすべて成人のみで認められた。

投与群注2)



1%未満
頻度不明
過敏症
じん麻疹等の発疹
鼻腔
鼻症状(刺激感注)、 鼻 出 血 注 ) 、 鼻 漏 、 鼻中隔穿孔、
そ う 痒 感 、 乾 燥 鼻閉、くしゃみ、 鼻 潰 瘍 、 鼻
感注)、疼痛、発赤、 嗅覚障害
症状(灼熱
不快感 注)等)、真菌
感)
検査陽性
口 腔 並 咽 喉 頭 症 状 ( 刺 激 咳嗽、上気道炎
び に 呼 感、疼痛、不快感、
吸器
乾燥等)
肝臓
肝機能障害、ALT
上 昇 注)、 A S T 上
昇 注)、 ビ リ ル ビ ン
上昇、Al-P上昇、
ウロビリン尿
血液
好中球増多、好酸
球増多、単球増多、
白血球減少、白血
球増多、白血球分
画異常、赤血球減
少 注)、 ヘ モ グ ロ ビ
ン 減 少 注)、 ヘ マ ト
ク リ ッ ト 減 少 注)、
リンパ球減少、血
小 板 減 少 注)、 カ リ
ウム上昇
精神神
頭痛、倦怠感
経系

眼圧亢進、
霧視、中心
性漿液性網
脈絡膜症
その他 コルチゾール減少注) 蛋 白 尿 注 ) 、 尿 糖 、 味覚障害
BUN上昇、コルチ
ゾール上昇

第Ⅱ相試験における投与2週後又は中止時の4鼻症状スコア

1~5%未満

本剤における副作用は、220例中6例(2.7%)に認められた。主なもの
は、鼻部不快感3例(1.4%)であった。
17.1.4 海外第Ⅱ相比較試験(小児)
小児季節性アレルギー性鼻炎(6歳以上12歳未満)を対象とした第Ⅱ
相試験8)において、本剤100μg/日(分1)、ベクロメタゾンプロピオン
酸エステル(BDP)168μg/日(分2)あるいはプラセボを4週間投与
した。合計鼻症状スコア注6)の投与前値、投与1週後及び投与終了時の
変化量を下表に示した。投与1週後及び投与終了時では、本剤はプラ
セボと比較して有意に優れていた(p≤0.01)。
注6)医師の評価によるくしゃみ発作、鼻汁、鼻閉、鼻内そう痒感の
程度をそれぞれ0~3点にスコア化して合計したスコア(最大ス
コアは12点)。



注)本剤の成人の承認用法・用量は、「通常、成人には、各鼻腔に2噴霧
ずつ1日1回投与する(モメタゾンフランカルボン酸エステルとして
1日200μg)。」である。

17. 臨床成績





17.1 有効性及び安全性に関する試験
17.1.1 国内第Ⅱ相用法用量設定試験(成人)
通年性アレルギー性鼻炎を対象とした第Ⅱ相試験 5)において、本剤あ
るいはプラセボを2週間投与した。4鼻症状スコア注1)の投与前値及び投
与終了時の変化量を下表に示した。本剤はプラセボと比較していずれ
の投与量でも有意に優れていた(p<0.01)。
注1)くしゃみ発作、鼻汁、鼻閉、鼻内そう痒感の程度をそれぞれ0~
3点にスコア化して合計したスコア(最大スコアは12点)。

-2-

62 / 71