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資料5-1~2   モメタゾンフランカルボン酸エステル水和物 (6 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198111_00024.html
出典情報 医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議(第26回 12/7)《厚生労働省》
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鼻がつまる・鼻汁が出る:621.6 万人(2019 年) 4)
アレルギー性鼻炎の有病率:49.2%(2019 年) 2 )
推定使用者数


花粉症の有病率:42.5%(2019 年) 2 )
【参考:一般用医薬品市場 販売金額・販売個数】
鼻炎用点鼻薬 一般用医薬品市場 5 )
販売金額:106.7 億円、販売個数(年間):1,435.5 万個
鼻噴霧用ステロイド薬としてスイッチ OTC 化された成分は、ベクロ
メタゾンプロピオン酸エステル(製品名:ナザール AR<季節性アレルギ
ー専用>2010 年 11 月承認、他)、フルニソリド(製品名:ロートアルガ

同種同効薬・
類薬のスイッ
チ OTC 化の状
況について

ードクリアノーズ季節性アレルギー専用 2018 年 10 月承認)、フルチカ
ゾンプロピオン酸エステル(製品名:フルナーゼ点鼻薬<季節性アレルギ
ー専用>2019 年 4 月承認)である。
フルチカゾンプロピオン酸エステルは平成 29 年 7 月 26 日開催の第 2
回医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議(以下、検
討会議)で議論され、同年 11 月 15 日開催の第 3 回検討会議で「可」と
された。また、令和 4 年 1 月 14 日に開催された第 18 回検討会議では、
フルチカゾンフランカルボン酸エステルについて議論された。
鼻噴霧用ステロイド薬は効果発現が早く、全身的副作用が少ないなど
の特徴を有するため、一般用医薬品の鼻噴霧用ステロイド薬が季節性ア
レルギー性鼻炎の治療に使用されている。

OTC 化 さ れ た

既承認の鼻噴霧用ステロイド薬では、1 日 2 回が最も少ない用法であ

際の使われ方

るが、本剤は 1 日 1 回の用法であることから、持ち歩く必要がなくなる
などの利便性が向上する。本剤のスイッチ OTC 化により、季節性アレル
ギー性鼻炎に対する新たなセルフメディケーションの選択肢を提供する
とともに、国民の QOL 及び服薬コンプライアンスの向上が期待できる。

関連するガイ
ドライン等

鼻アレルギー診療ガイドライン 2020 年版(改訂第 9 版)
【鼻噴霧用ステロイド薬とガイドライン】
鼻アレルギー診療ガイドラインでは、皮膚科領域のようなステロイド
の強さによる使い分けはなく、強さのランクによる区分もない。鼻噴霧
用ステロイド薬は、いずれも微量で局所効果が強く、吸収されにくく、
吸収されてもすぐに分解されるため、連用しても全身的副作用は少なく、

その他

効果は確実であるとされている。鼻噴霧用ステロイド薬はスギ花粉症に
対する初期治療として、くしゃみ・鼻漏型、鼻閉型のいずれにも推奨さ
れている(推奨度 A)。重症度によるステロイドの使い分けがない点はア
トピー性皮膚炎診療ガイドラインと異なっており、鼻炎では重症度が高
くなるに伴い、作用機序が異なる他の薬剤との併用が推奨されている 2) 。

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