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別紙1○先進医療Aに係る新規技術の科学的評価等について (18 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000205617_00067.html
出典情報 先進医療会議(第130回 3/7)《厚生労働省》
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保険収載までのロードマップ
先進医療技術名:子宮腺筋症病巣除去術
先進医療での適応症:子宮腺筋症
先進医療
臨床研究
・ 試験名:Wang et al,: Comparison of surgery
alone and combined surgical-medical
treatment in the management of symptomatic
uterine adenomyoma
・ 試験デザイン:単施設前向き観察研究
・ 被験者数:165人
・ 結果の概要:子宮腺筋症病巣除去術単独
もしくは子宮腺筋症病巣除去術単独群と薬物
療法の併用により、子宮腺筋症による症状(月
経困難症状・貧血)は改善された。
当該先進医療における 選択基準:
・子宮温存を希望する子宮腺筋症患者、もしくは妊孕
能温存を希望する子宮腺筋症患者
・耐術能のある患者
除外基準:
医師が不適切と判断した患者
予想される有害事象:
出血・感染・他臓器損傷・血栓塞栓症・創部離開等の
手術による副作用・合併症
妊娠合併症(子宮破裂・癒着胎盤・胎盤位置異常)

産科婦人科学会ガイドラインへの
掲載(改訂)

・ 試験名:妊孕能温存を希望する子宮腺筋症患者に対する子宮腺筋症病
巣除去術の有効性・安全性評価を検討する多施設前向き共同研究
・ 試験デザイン:多施設 前向き観察研究
・ 被験者数:54名
(腺筋症病巣除去術群 36名・保存療法群 18名)
◎主要評価項目:
・月経困難症スコア(治療後3ヶ月後の変化量)
◎副次評価項目:
・月経困難症スコア
(3ヶ月後・9ヶ月後の疼痛のスコア/鎮痛薬使用のスコアの変化量)
(3ヶ月後・9ヶ月後の完全消失率) (合計点の9ヶ月後の変化量)
・MRIにおける子宮体積変化量
・NRS(3ヶ月後・9ヶ月後)
月経困難症の痛み、 子宮腺筋症性骨盤痛、 非月経時骨盤痛のNRS
(0~10)の変化量
・MMASの変化量(3ヶ月後・9ヶ月後)
・子宮腺筋症病巣除去術における手術成績(手術時間、出血量、手術合併
症、子宮腺筋症病巣の切除範囲、検体重量)






子宮腺筋症病巣術患者 登録システムの作成
日本産科婦人科学会 生殖内分泌小研究「子宮腺筋症病巣除去術の患者レジストリ
のプラットフォーム作成小委員会」 による
・子宮腺筋症病巣除去術患者に関する後方視的な臨床情報収集・解析
・手術予後を長期的に追跡
海外での現状●保険適用:不明
●ガイドライン記載:(有) ドイツ(National German Guideline:Guideline for the Diagnosis and Treatment of
Endometriosis, 2014) 子宮腺筋症の妊孕能温存手術の有用性は未だ研究で証明されていない。
●進行中の臨床試験(無)

本邦での現状
●ガイドライン記載:(有、産婦人科診療ガイドライン 婦人科外来編2020)
子宮温存を目的として子宮腺筋症病巣を切除する手術療法(子宮腺筋症病巣除去術, 子宮腺筋症核出術などと称される)が
試みられている.症状の改善が得られ,術後妊娠例も報告されているが,現在のところまだ手術の有効性と安全性は確立さ
れたとはいいがたい.妊娠時には子宮破裂を起こす可能性もあるため,臨床成績を集積することが必要である.
●進行中の臨床試験(無)

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