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資料2-2 調査結果報告書 (12 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24579.html |
出典情報 | 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和3年度第31回 3/22)《厚生労働省》 |
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られなかった。治療的流産の発生率は IFNβ への曝露群で非曝露群よりも高く、一般集団に
おける発生率よりも低かった。
4.3.2 コホート研究
4.3.2.1 Pregnancy outcome following first-trimester exposure to fingolimod: A collaborative
ENTIS study (Mult Scler. 2021; 27: 475-8)
妊娠第 1 三半期に Interferon beta 曝露群(62 件)
、フィンゴリモド曝露群(63 件)を対象
としたプロスペクティブコホート研究が実施された。転帰が報告された妊娠のうち先天性
大奇形は Interferon beta 曝露群において 2.3%(1/44 出産例)、フィンゴリモド曝露群におい
て 4.8%(2/42 出産例)であり、Interferon beta 曝露群と比較してフィンゴリモド曝露群では
統計学的な有意差は認められなかった(オッズ比 2.2[95%CI:0.2-24.6])。また、自然流産は
Interferon beta 曝露群 17.7%(11/62 件)
、フィンゴリモド曝露群 11.1%(7/63 件)であり、統
計学的な有意差は認められなかった(調整済みハザード比 0.6[95%CI:0.2-1.8])。
4.3.2.2 Pregnancy decision-making in women with multiple sclerosis treated with natalizumab:
I: Fetal risks (Neurology 2018; 90: e823-31)
イタリアにおいて、ナタリズマブ(遺伝子組換え)に曝露した MS 合併妊婦(69 例)に
おける胎児リスクについて、Interferon beta 曝露群(88 例)、無治療群(341 例)を比較対照
とした後ろ向きの検討が行われた。大奇形はナタリズマブ(遺伝子組換え)曝露群 2.9%(2/69
件)、Interferon beta 曝露群 1.1%(1/88 件)、無治療群 0.9%(3/341 件)であり、3 群で有意な
差は認められなかった。また、自然流産はナタリズマブ(遺伝子組換え)曝露群で 17.4%
(12/69 件)、Interferon beta 曝露群 8.0%(7/88 件)、無治療群 6.5%(22/341 件)であり、多
変量解析の結果、ナタリズマブ(遺伝子組換え)曝露が自然流産の有意なリスク因子であっ
た。
4.3.2.3 Interferon beta exposure during first trimester is safe in women with multiple sclerosis—
A prospective cohort study from the German Multiple Sclerosis and Pregnancy Registry (Mul
Scler. 2016; 22: 801-9)
ドイツにおいて、最終月経期後に Interferon beta に曝露された妊娠 251 件(曝露群)
、最終
月経期後に MS 疾患修飾薬が投与されなかった妊娠 194 件(非曝露群)を対象としたレジス
トリ調査が実施された。出生時体重(平均値±標準偏差)
(曝露群: 3,272.28±563.61 g; 非曝
露群: 3,267.46±609.81 g、p=0.935:両側 t 検定)、出生時身長(平均値±標準偏差)(曝露群:
50.73±3.30 cm; 非曝露群: 50.88±3.45 cm、p=0.669: 両側 t 検定)
、早産の発現割合(曝露群
6.61%、非曝露群 9.94%、p= 0.187: Fisher 検定)、自然流産の発現割合(曝露群 9.56%、非曝
露群 6.70%、p= 0.304: Fisher 検定)及び先天性疾患の発現割合(曝露群 3.08%、非曝露群
5.52%、p= 0.197: Fisher 検定)において、曝露群と非曝露群で統計学的な有意差は認められ
なかった。
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おける発生率よりも低かった。
4.3.2 コホート研究
4.3.2.1 Pregnancy outcome following first-trimester exposure to fingolimod: A collaborative
ENTIS study (Mult Scler. 2021; 27: 475-8)
妊娠第 1 三半期に Interferon beta 曝露群(62 件)
、フィンゴリモド曝露群(63 件)を対象
としたプロスペクティブコホート研究が実施された。転帰が報告された妊娠のうち先天性
大奇形は Interferon beta 曝露群において 2.3%(1/44 出産例)、フィンゴリモド曝露群におい
て 4.8%(2/42 出産例)であり、Interferon beta 曝露群と比較してフィンゴリモド曝露群では
統計学的な有意差は認められなかった(オッズ比 2.2[95%CI:0.2-24.6])。また、自然流産は
Interferon beta 曝露群 17.7%(11/62 件)
、フィンゴリモド曝露群 11.1%(7/63 件)であり、統
計学的な有意差は認められなかった(調整済みハザード比 0.6[95%CI:0.2-1.8])。
4.3.2.2 Pregnancy decision-making in women with multiple sclerosis treated with natalizumab:
I: Fetal risks (Neurology 2018; 90: e823-31)
イタリアにおいて、ナタリズマブ(遺伝子組換え)に曝露した MS 合併妊婦(69 例)に
おける胎児リスクについて、Interferon beta 曝露群(88 例)、無治療群(341 例)を比較対照
とした後ろ向きの検討が行われた。大奇形はナタリズマブ(遺伝子組換え)曝露群 2.9%(2/69
件)、Interferon beta 曝露群 1.1%(1/88 件)、無治療群 0.9%(3/341 件)であり、3 群で有意な
差は認められなかった。また、自然流産はナタリズマブ(遺伝子組換え)曝露群で 17.4%
(12/69 件)、Interferon beta 曝露群 8.0%(7/88 件)、無治療群 6.5%(22/341 件)であり、多
変量解析の結果、ナタリズマブ(遺伝子組換え)曝露が自然流産の有意なリスク因子であっ
た。
4.3.2.3 Interferon beta exposure during first trimester is safe in women with multiple sclerosis—
A prospective cohort study from the German Multiple Sclerosis and Pregnancy Registry (Mul
Scler. 2016; 22: 801-9)
ドイツにおいて、最終月経期後に Interferon beta に曝露された妊娠 251 件(曝露群)
、最終
月経期後に MS 疾患修飾薬が投与されなかった妊娠 194 件(非曝露群)を対象としたレジス
トリ調査が実施された。出生時体重(平均値±標準偏差)
(曝露群: 3,272.28±563.61 g; 非曝
露群: 3,267.46±609.81 g、p=0.935:両側 t 検定)、出生時身長(平均値±標準偏差)(曝露群:
50.73±3.30 cm; 非曝露群: 50.88±3.45 cm、p=0.669: 両側 t 検定)
、早産の発現割合(曝露群
6.61%、非曝露群 9.94%、p= 0.187: Fisher 検定)、自然流産の発現割合(曝露群 9.56%、非曝
露群 6.70%、p= 0.304: Fisher 検定)及び先天性疾患の発現割合(曝露群 3.08%、非曝露群
5.52%、p= 0.197: Fisher 検定)において、曝露群と非曝露群で統計学的な有意差は認められ
なかった。
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