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資料2-2 調査結果報告書 (7 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24579.html |
出典情報 | 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和3年度第31回 3/22)《厚生労働省》 |
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表1
European IFN beta pregnancy registry における妊娠転帰
先天異常のあ
先天異常の
先天異常の
異所性妊娠
自然流産
る児の人工妊
ある死産
ない死産
娠中絶
4/948
101/948
6/948
1/948
2/948
発現件数/評価件数
発現割合(%)
0.4
10.7
0.6
0.1
0.2
[0.12-1.08]
[8.76-12.79]
[0.23 - 1.37]
[0.00 - 0.59]
[0.03 - 0.76]
[95%CI*2]
*1:先天異常の評価は、妊娠転帰の情報が得られた 948 件のうち、出生した 794 件について行われた。
*2:信頼区間
出生児におけ
る先天異常*1
17/794
2.1
[1.05-2.86]
自発報告のみを対象とした場合は、自然流産及び出生児における先天異常はそれぞれ
9.2%(38/412 件)及び 0.7%(3/412 件)に認められた。MS の確定診断がある妊婦のみを対
象とした場合には 10.7%(85/795 件)及び 1.9%(15/795 件)、医学的に確認されている妊娠
のみを対象とした場合には 11.4%(56/493 件)及び 2.4%(12/493 件)に認められ、特定の
集団において自然流産又は先天異常の発現割合が著しく高くなる傾向は認められなかった
と著者らは考察している。
3.2
北欧レジストリ調査(Ther Adv Neurol Disord. 2020; 13: 1-15)
フィンランド及びスウェーデンにおいて、MS 合併妊婦を対象に、妊娠前又は妊娠期間中
の IFNβ-1a、IFNβ-1b 又はペグインターフェロン
ベータ 1a8投与の有無と妊娠転帰につい
て、レジストリ調査が実施された9。対象は、フィンランドでは 1996 年 1 月 1 日~2014 年
12 月 31 日の期間、スウェーデンでは 2005 年 7 月 1 日~2014 年 12 月 31 日の期間に、MS
の診断と妊娠転帰(出生、死産、自然流産、人工妊娠中絶又は異所性妊娠)が MS の疾患レ
ジストリに登録されている妊婦とされた。調査項目は、背景情報、MS 疾患修飾薬の処方及
び妊娠転帰とされ、各種のレジストリ10を personal identification number で連結することによ
り収集された。出生後の追跡はフィンランドでは 12 カ月後、スウェーデンでは 6 カ月後ま
で行われた。
妊娠転帰の発現割合は表 2 の各コホートにおいて算出された。
表 2 EUPAS13504 試験における各コホートの定義
コホート 1
IFNβ11のみに曝露した妊婦の MS 患者
コホート 2
IFNβ を除く MS 疾患修飾薬の曝露の有無に関わらない IFNβ に曝露した妊婦の MS 患者
コホート 3
IFNβ 及び IFNβ を除く MS 疾患修飾薬に曝露しなかった妊婦の MS 患者
コホート 4
IFNβ を除く MS 疾患修飾薬の曝露の有無に関わらない IFNβ に曝露しなかった妊婦の MS 患者
最終月経より少なくとも 3 カ月曝露がなかった場合に、
「曝露なし」と定義した。ただし、ミトキサントロン及び
クラドリビンのみ 6 カ月以上曝露がなかった場合に「曝露なし」とされた。
8
フィンランド及びスウェーデンでは、2014 年 7 月に、ペグインターフェロン ベータ 1a が MS の適応で承認さ
れた。
9
EUPAS13504 試験。当該調査には計画段階ではノルウェーも参加していたが、データ利用の許可プロセスの大幅
な遅延のため、除外された。
10
MS の診断及び薬剤への曝露は Drugs and Pregnancy Project, National Prescription Register, National Reimbursement
Register,及び Patient Register(フィンランド)
、Prescription Registers 及び MS Register(スウェーデン)
、妊娠転帰に
ついては、Patient Register 及び Drugs and Pregnancy Project(フィンランド)
、Patient Register 及び Medical Birth
Register(スウェーデン)の情報が統合された。
11
表 4 では、
「IFNβ」は IFNβ-1a、IFNβ-1b 又はペグインターフェロン
7
ベータ 1a を指す。
European IFN beta pregnancy registry における妊娠転帰
先天異常のあ
先天異常の
先天異常の
異所性妊娠
自然流産
る児の人工妊
ある死産
ない死産
娠中絶
4/948
101/948
6/948
1/948
2/948
発現件数/評価件数
発現割合(%)
0.4
10.7
0.6
0.1
0.2
[0.12-1.08]
[8.76-12.79]
[0.23 - 1.37]
[0.00 - 0.59]
[0.03 - 0.76]
[95%CI*2]
*1:先天異常の評価は、妊娠転帰の情報が得られた 948 件のうち、出生した 794 件について行われた。
*2:信頼区間
出生児におけ
る先天異常*1
17/794
2.1
[1.05-2.86]
自発報告のみを対象とした場合は、自然流産及び出生児における先天異常はそれぞれ
9.2%(38/412 件)及び 0.7%(3/412 件)に認められた。MS の確定診断がある妊婦のみを対
象とした場合には 10.7%(85/795 件)及び 1.9%(15/795 件)、医学的に確認されている妊娠
のみを対象とした場合には 11.4%(56/493 件)及び 2.4%(12/493 件)に認められ、特定の
集団において自然流産又は先天異常の発現割合が著しく高くなる傾向は認められなかった
と著者らは考察している。
3.2
北欧レジストリ調査(Ther Adv Neurol Disord. 2020; 13: 1-15)
フィンランド及びスウェーデンにおいて、MS 合併妊婦を対象に、妊娠前又は妊娠期間中
の IFNβ-1a、IFNβ-1b 又はペグインターフェロン
ベータ 1a8投与の有無と妊娠転帰につい
て、レジストリ調査が実施された9。対象は、フィンランドでは 1996 年 1 月 1 日~2014 年
12 月 31 日の期間、スウェーデンでは 2005 年 7 月 1 日~2014 年 12 月 31 日の期間に、MS
の診断と妊娠転帰(出生、死産、自然流産、人工妊娠中絶又は異所性妊娠)が MS の疾患レ
ジストリに登録されている妊婦とされた。調査項目は、背景情報、MS 疾患修飾薬の処方及
び妊娠転帰とされ、各種のレジストリ10を personal identification number で連結することによ
り収集された。出生後の追跡はフィンランドでは 12 カ月後、スウェーデンでは 6 カ月後ま
で行われた。
妊娠転帰の発現割合は表 2 の各コホートにおいて算出された。
表 2 EUPAS13504 試験における各コホートの定義
コホート 1
IFNβ11のみに曝露した妊婦の MS 患者
コホート 2
IFNβ を除く MS 疾患修飾薬の曝露の有無に関わらない IFNβ に曝露した妊婦の MS 患者
コホート 3
IFNβ 及び IFNβ を除く MS 疾患修飾薬に曝露しなかった妊婦の MS 患者
コホート 4
IFNβ を除く MS 疾患修飾薬の曝露の有無に関わらない IFNβ に曝露しなかった妊婦の MS 患者
最終月経より少なくとも 3 カ月曝露がなかった場合に、
「曝露なし」と定義した。ただし、ミトキサントロン及び
クラドリビンのみ 6 カ月以上曝露がなかった場合に「曝露なし」とされた。
8
フィンランド及びスウェーデンでは、2014 年 7 月に、ペグインターフェロン ベータ 1a が MS の適応で承認さ
れた。
9
EUPAS13504 試験。当該調査には計画段階ではノルウェーも参加していたが、データ利用の許可プロセスの大幅
な遅延のため、除外された。
10
MS の診断及び薬剤への曝露は Drugs and Pregnancy Project, National Prescription Register, National Reimbursement
Register,及び Patient Register(フィンランド)
、Prescription Registers 及び MS Register(スウェーデン)
、妊娠転帰に
ついては、Patient Register 及び Drugs and Pregnancy Project(フィンランド)
、Patient Register 及び Medical Birth
Register(スウェーデン)の情報が統合された。
11
表 4 では、
「IFNβ」は IFNβ-1a、IFNβ-1b 又はペグインターフェロン
7
ベータ 1a を指す。