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資料2-2 調査結果報告書 (3 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24579.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和3年度第31回 3/22)《厚生労働省》
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北欧レジストリ調査(3.2 参照)のデータからは、Interferon beta に曝露された多発性硬
化症(以下、「MS」)の女性における重大な先天異常児出産、自然流産、子宮外妊娠の
リスクについて、IFNβ 及び MS に対する非ステロイド療法非曝露群と比べて高い結果
は得られなかった。
Interferon beta に曝露された妊婦を対象とした 2 つの小規模コホート研究2では、平均出



生体重の減少と妊娠中の Interferon beta 曝露が関連している可能性が示唆されたが、よ
り大規模な観察研究 2 では確認されなかった。また、2 つの小規模コホート研究のうち、
自然流産の増加が統計学的に有意に示された研究は 1 研究 2 のみであった。


ヒトにおける週当たりの推奨用量の 100 倍(体表面積換算)に相当する Interferon beta
を投与された妊娠サルにおいて、胎児の発達に対する有害な作用は観察されなかった
が、3~5 回投与後、流産促進作用がみられた 2。



ヒトにおける週当たりの推奨用量の 2 倍(体表面積換算)に相当する用量を投与された
サルでは、流産促進作用はみられなかった 2。

2.1.2

IFNβ-1b

承認当初より、Contraindications の項に妊婦又は妊娠している可能性のある女性は設定さ
れていない。Pregnancy の項には以下の内容が記載されている。


妊婦を対象としたコントロールされた試験は実施されていないが、得られているデー
タからは IFNβ-1b に関連する重大な先天異常のリスクは示唆されていない。



妊娠中のアカゲザルの器官形成期に IFNβ-1b を投与されたところ用量依存性に流産促
進作用が認められた 2。

2.2 EU(英国を含む)添付文書
承認時に Contraindication の項に妊娠時の治療開始が設定され、Pregnancy の項には自然流
産のリスクが増加する可能性が記載されていた。その後、欧州及び北欧レジストリ調査が実
施されたこと(3.1、3.2 参照)を踏まえ、2019 年 9 月に IFNβ の Contraindication の項から妊
婦又は妊娠している可能性のある女性の記載が削除され、Pregnancy の項に以下の内容が記
載された。


レジストリや市販後の使用経験における 1,000 例以上の妊婦のデータからは、妊娠前又
は妊娠第 1 三半期に Interferon beta への曝露があった場合に重大な先天異常のリスクが
増加する傾向は示唆されなかった。ただし、妊娠中の Interferon beta の使用が禁忌とさ
れていた時期にデータが収集されており、妊娠が判明又は確認された時点で治療が中
断されている可能性が高いため、妊娠第 1 三半期の曝露期間は不明である。また、妊娠
第 2 及び第 3 三半期に曝露した妊婦のデータは非常に限られている。



非臨床試験の成績からは、自然流産のリスクが増加する可能性がある。Interferon beta に

2

引用文献の記載はない。

3