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資料2-2 調査結果報告書 (14 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24579.html |
出典情報 | 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和3年度第31回 3/22)《厚生労働省》 |
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4.3.2.8 Pregnancy and fetal outcomes after Glatiramer Acetate exposure in patients with
multiple sclerosis: a prospective observational multicentric study (BMC Neurol 2012; 12: e82331), Pregnancy and fetal outcomes after interferon beta exposure in multiple sclerosis (Neurology.
2010; 75: 1794-802)23
イタリアにおいて、Interferon beta 曝露群(88 件)、MS 疾患修飾薬非曝露群(318 件)を
対象としたプロスペクティブコホート研究が実施された。転帰が報告された妊娠のうち自
然流産は Interferon beta 曝露群 7.95%(7/88 件)であり、非曝露群 6.29%(20/318 件)と比
較して統計学的な有意差は認められなかった(オッズ比 1.08[95%CI:0.4-2.9]、p=0.88:マ
ン・ホイットニーの u 検定)。出生時体重(平均値±標準偏差)(曝露群 3,010±513 g、非曝
露群 3,209±488 g)、出生時身長(平均値±標準偏差)
(曝露群 48.7±3.4 cm、非曝露群 49.9±3.2
cm)には有意差が認められた(それぞれ p<0.036、p=0.014:マン・ホイットニーの u 検定)。
追跡期間中央値 2.1 年以上の曝露群において、胎児における重篤な合併症、先天異常、形成
異常は観察されなかった。
4.3.2.9 Multiple sclerosis, immunomodulators, and pregnancy outcome: a prospective
observational study (Mult Scler. 2009; 15: 1037-42)
ドイツにおいて、MS 疾患修飾薬(グラチラマー、IFNβ-1a、IFNβ-1b)に曝露された MS
合併妊婦の妊娠転帰について無治療群、非 MS 患者群を比較対照としたコホート研究が実
施された。大奇形24はグラチラマー曝露群 7.7%(2/26 件)、IFN-β1a 曝露群 0%(0/40 件)、
IFN-β1b 曝露群 0%(0/14 件)、MS 疾患修飾薬非曝露群 5.3%(3/57 件)、非 MS 患者群 1.6%
(23/1405 件)であった。また、自然流産25はグラチラマー曝露群 3.9%(1/26 件)、IFNβ-1a
曝露群 4.8%(2/42 件)、IFN-β1b 曝露群 27.8%(5/18 例)、MS 疾患修飾薬非曝露群 9.8%(6/61
件)、非 MS 患者群 9.1%(138/1515 件)であり IFNβ-1b 曝露群は、グラチラマー曝露群、
IFNβ-1a 曝露群及び非 MS 患者群と比較して有意差が認められた(それぞれ p = 0.03、p= 0.02、
p= 0.02:Cochrane–Mantel–Haenszel 検定)。
4.3.2.10 Is in utero early-exposure to interferon beta a risk factor for pregnancy outcomes in
multiple sclerosis? (J Neurol. 2008; 255: 1250-3)
イタリアにおける妊娠早期に Interferon beta に曝露された MS 患者の妊娠転帰について、
妊娠前のみの Interferon beta 曝露群、非 Interferon beta 曝露群を比較対照としたコホート研究
が行われた。奇形は全ての症例で認められなかった。自然流産は妊娠早期 Interferon beta 曝
露群 7.1%(1/14 例)、妊娠前のみ Interferon beta 曝露群 0%(0/7 例)、非 Interferon beta 曝露
群 5.9%(1/17 例)であった。
23
24
25
同じデータセットを用いた研究について報告した文献であるため、まとめて記載した。
奇形を合併した人工妊娠中絶例を含む。
人工妊娠中絶例を母数より除外した。
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multiple sclerosis: a prospective observational multicentric study (BMC Neurol 2012; 12: e82331), Pregnancy and fetal outcomes after interferon beta exposure in multiple sclerosis (Neurology.
2010; 75: 1794-802)23
イタリアにおいて、Interferon beta 曝露群(88 件)、MS 疾患修飾薬非曝露群(318 件)を
対象としたプロスペクティブコホート研究が実施された。転帰が報告された妊娠のうち自
然流産は Interferon beta 曝露群 7.95%(7/88 件)であり、非曝露群 6.29%(20/318 件)と比
較して統計学的な有意差は認められなかった(オッズ比 1.08[95%CI:0.4-2.9]、p=0.88:マ
ン・ホイットニーの u 検定)。出生時体重(平均値±標準偏差)(曝露群 3,010±513 g、非曝
露群 3,209±488 g)、出生時身長(平均値±標準偏差)
(曝露群 48.7±3.4 cm、非曝露群 49.9±3.2
cm)には有意差が認められた(それぞれ p<0.036、p=0.014:マン・ホイットニーの u 検定)。
追跡期間中央値 2.1 年以上の曝露群において、胎児における重篤な合併症、先天異常、形成
異常は観察されなかった。
4.3.2.9 Multiple sclerosis, immunomodulators, and pregnancy outcome: a prospective
observational study (Mult Scler. 2009; 15: 1037-42)
ドイツにおいて、MS 疾患修飾薬(グラチラマー、IFNβ-1a、IFNβ-1b)に曝露された MS
合併妊婦の妊娠転帰について無治療群、非 MS 患者群を比較対照としたコホート研究が実
施された。大奇形24はグラチラマー曝露群 7.7%(2/26 件)、IFN-β1a 曝露群 0%(0/40 件)、
IFN-β1b 曝露群 0%(0/14 件)、MS 疾患修飾薬非曝露群 5.3%(3/57 件)、非 MS 患者群 1.6%
(23/1405 件)であった。また、自然流産25はグラチラマー曝露群 3.9%(1/26 件)、IFNβ-1a
曝露群 4.8%(2/42 件)、IFN-β1b 曝露群 27.8%(5/18 例)、MS 疾患修飾薬非曝露群 9.8%(6/61
件)、非 MS 患者群 9.1%(138/1515 件)であり IFNβ-1b 曝露群は、グラチラマー曝露群、
IFNβ-1a 曝露群及び非 MS 患者群と比較して有意差が認められた(それぞれ p = 0.03、p= 0.02、
p= 0.02:Cochrane–Mantel–Haenszel 検定)。
4.3.2.10 Is in utero early-exposure to interferon beta a risk factor for pregnancy outcomes in
multiple sclerosis? (J Neurol. 2008; 255: 1250-3)
イタリアにおける妊娠早期に Interferon beta に曝露された MS 患者の妊娠転帰について、
妊娠前のみの Interferon beta 曝露群、非 Interferon beta 曝露群を比較対照としたコホート研究
が行われた。奇形は全ての症例で認められなかった。自然流産は妊娠早期 Interferon beta 曝
露群 7.1%(1/14 例)、妊娠前のみ Interferon beta 曝露群 0%(0/7 例)、非 Interferon beta 曝露
群 5.9%(1/17 例)であった。
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同じデータセットを用いた研究について報告した文献であるため、まとめて記載した。
奇形を合併した人工妊娠中絶例を含む。
人工妊娠中絶例を母数より除外した。
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